鹿児島の古き居心地の良いバー「ハイブリッジ」

バーハイブリッジのネオンサイン

タイトルが『Izakayahopping』だからといって居酒屋のことばかりというわけでもない。時にはバーに行くこともある。もちろん居酒屋の後だ。

今回は鹿児島の天文館にある一軒のオーセンティックなバーをご紹介したい。

バーハイブリッジ入口

初体験アイラ・モルトのバー…鹿児島「ハイブリッジ」

基本的にお酒は何でも飲めるがウイスキーだけは殆ど飲まなかった。飲んでもハイボール、しかもコンビニで購入してホテルの部屋で飲むといった感じで飲むうちには入らない。

ところが、先日たまたまあるバーでアイラ・モルトを飲んでみたのだが、それがあまりに衝撃的だったので、思わずその場で携帯から注文してしまった次第。

そんな初体験アイラ・モルトのバーが鹿児島の天文館にある『ハイブリッジ』だ。

鹿児島「ハイブリッジ」店名の由来

店主の名前が『高橋』さんなので、高い=ハイ、橋=ブリッジでハイブリッジ。

ブリヂストンみたいなものだ。でもあれは創業者の名字『石橋』さん=『Stone+Bridge』→『Stonebridge』→『Bridgestone』で少し捻りがある。

ちなみに『ジ』ではなくて『ヂ』なんだよな、なんて考えながらお酒を飲んでいることもある。暇と言えば暇なんだが、そういうのも一人飲みでは面白いのだ。

ついでに他にもそういうのってなかったかな?と考えたり、携帯で色々調べたり、もっと興味があれば後から本を読んだりして、案外どうでも良い知識が得られて他で役立つこともある。

他にもある創業者由来の社名

ところで、こういったブリジストンのような創業者系の社名は他にもある。

例えば『カシオ』。やはり創業者は『樫尾』さんで『カシオ』。但し、表記は『KASHIO』ではなくて『CASIO』。世界的企業になる志でローマ字の『KA』にしなかったらしい。

あと『サントリー』もなかなか面白い。この社名は後から変更されたもので、元々はこの会社の前身『壽屋』初のウイスキーの商品名。

自社商品だった『赤玉ポートワイン』の『赤玉=太陽=SUN』と創業者『鳥居』さんの『トリイ→トリー』を合体させたものだそうだ。

お酒の肴として意外にこういうのも面白い。そのうちこういったものを別カテゴリーに書いていくのも良いかもしれない。

アイラ・モルトって?

ところでアイラ・モルトって何?という方も居るだろう。自分もそうだった。飲まないんだから興味がない。興味がないことの知識は得られないものだ。

アイラ・モルトのアイラは島の名前

それで、『アイラ・モルト』の『アイラ』は島の名前。スコットランドの西側、インナー・ヘブリディーズ諸島の一番南にある海に囲まれた島で『ウイスキーの聖地』って言われている。

面積は600km2くらいの東京23区ほどの小さな島。ウイスキーの原料となる大麦栽培にはとても適していて良質な水にも恵まれている。

更にウイスキーづくりに欠かすことのできない『ピート』という石炭になりかけの泥炭とか草炭と言われているものが豊富で島の1/4がこの層に覆われているから困らないのだ。

この『ピート』はどこでもあるわけではなく、基本的には気温が低い湿地帯、日本だと北海道なんかくらいだ。だからマッサンは北海道に行ったわけだ。

ウイスキーの重要な要素が「ピート」

ウイスキーの材料となる大麦は少し水に浸して発芽させて麦芽にしないと材料にはならない。ある程度発芽したら今度はその発芽を止めなければならない。その乾燥に使うのがピート。

ただ今では乾燥はピートを使わなくてもできる。それでも使うのは香りを付ける為。そしてこのいわゆる『ピート臭』はピートによって量によって違ってくる。

何しろピートは植物が長い年月を掛けて堆積されたもの。場所によって植物が違うのだから、どこのピートなのか?でウイスキーの特徴は当然変わってくる。

アイラ・モルトのように海が近いところのピートを使うと、独特の海の潮っぽさを感じるフレーバーがつくこともあるようだ。

実際アイラ・モルトは非常にスモーキーで正露丸のような薬品臭もあり辛口で潮っぽい。だから好き嫌いが分かれるようだが、ボクの初体験は衝撃的な美味しさとなったのだ。

バーハイブリッジの看板

鹿児島「ハイブリッジ」に入る

さて『ハイブリッジ』だった。

この店は鹿児島最大の繁華街天文館、山之口本通りと二官橋通りの交差点近くにある畠田ビルの2Fの奥にある。

ビルの表には黒地に緑・赤・白の文字で『ショットハウス High Bridge ハイブリッジ』の看板が出ているので探し易い。

二階に上がると正面に赤いテカテカのネオンサインの下に重厚感のない扉が見える。これって何だか思っていたのと違うぞ、と外観はなるのだがそんなことはない。

中に入ると随分と予測に反して広くて素敵な空間が現れる。長いカウンター席とゆったりとしたボックス席。

鹿児島バーハイブリッジ

特筆すべきはカウンターの椅子だ。背もたれがかなり高くて頭の更に上まである。この椅子に座ると心地良さが更に引き上がる。

バック・バーには奥までズラリと様々なボトルが並んでいる。丁寧にそれぞれの価格が書かれているのは珍しい。

鹿児島バーハイブリッジ

そしてその眺めはなかなか壮観だ。手入れも良く行き届いている。明るすぎない店内は暖色照明が優しく居心地はすこぶる良い。

創業は1985年だから30年以上経過している。老舗とまではいかないかもしれないが、やはりそれなりに歴史を積み上げてきただけの落ち着いた雰囲気が感じられる。

バーでは何を飲むべきか?

さて、オーセンティックなバーではいったい何を飲むべきか?

もしかするとこうあるべきというのがあるかもしれないが、好きなものを頼めば良いと思う。迷ったらジントニックやハイボールから始めると良いかもしれない。

鹿児島バーハイブリッジのバックバー

例えばニッカウヰスキーのジャパニーズシングルモルト『余市』でハイボールをつくってもらう。ニッカ創業者の竹鶴政孝がウイスキーづくりの地として最初に選んだ場所が商品名だ。

鹿児島バーハイブリッジ

次はちょっと強いがマティーニも良いかもしれない。ここのものは安定感があってどっしりとしていてとても美味しい。

アイラ・モルト「アードベッグ」へ

鹿児島バーハイブリッジ

そしてアイラ・モルト。最初からもしかすると癖が最も強いかもしれない、バランタインの原酒の1つでもある『アードベッグ』を頼むのもありだ。

鹿児島バーハイブリッジ

多くのピートを使っているのでスモーキーさはかなりのもの。アイラ島蒸留所のピートレベルを表す指標として使われるフェノール値は最も高いそうだ(約55ppm)。

鹿児島バーハイブリッジ

確かに好き嫌いが分かれるのかもしれないが、もしも好きとなったらそれこそ病みつきになってしまうかもしれない。とにかく非常に魅力的な味だ。

鹿児島バーハイブリッジ

スタンダードは『アードベッグ10』だが、他にも何種類か当然置いてある。『ダークコーヴ』は毎年限定で出されるボトルがあって2016年に登場したものだ。

鹿児島バーハイブリッジ

そして最後の1杯は甘口のカクテルで締めたい…『アレキサンダー』。

鹿児島バーハイブリッジ

イギリスのエドワード7世が王妃アレクサンドラに捧げた甘口のカクテル。映画『酒とバラの日々』でジャック・レモンが妻に飲ませていた強いが飲んでしまうカクテルだ。

少しだけと思って訪れても、結局少しだけがもう少しとなってしまうような居心地の良さが抜群の古き良きバーだ。

鹿児島「ハイブリッジ」のアクセス・営業時間などなど

最後に「ハイブリッジ」の基本情報。

住所:鹿児島県鹿児島市山之口町6-8 畠田ビル2F

電話:099-225-1911

営業時間:19:00~翌3:00

基本月・無休

その他:全面喫煙可

カード可

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

鹿児島天文館で最後の〆に使うにはもってこいのバーだと思うので、是非行ってみて下さい。但し、ついつい居心地が良くて長居する可能性大なので注意。

ハイ ブリッジバー / 甲東中学校前駅高見馬場駅新屋敷駅

夜総合点★★★★ 4.0

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