京都で失敗しないおひとりさま「赤垣屋」

京都「赤垣屋」

さて今回は京都から。

京都「神馬」

京都の老舗居酒屋というと、『神馬』や『京極スタンド』や『めなみ』に『よしみ』といった具合にまあそれはそれは色々とある。

京都で外せないお店「赤垣屋」

京都「赤垣屋」

そんな京都の老舗居酒屋の中でもゼッタイに外すことが出来ない一軒が今回の『赤垣屋』。

久留米「赤垣屋」

『赤垣屋』と言うと久留米のダルムが絶品の同じ『赤垣屋』とか、大阪のどて焼きが自慢の『赤垣屋』を思い出す方も居るだろうが、今回は京都の老舗居酒屋『赤垣屋』なのだ。

創業1934年(昭和9年)の老舗居酒屋

京都「赤垣屋」

創業は1934年(昭和9年)、最初は今の場所ではなかったようだ。この二条大橋のたもとに移ってきたのは戦後の昭和24年のこと。それでも既に70年近くの時を積み重ねている。

行き方

京都「赤垣屋」

このお店はJR京都駅から行くとなると少しばかり離れている。ちょっと歩いて行ける距離ではない(4、50分は掛かる)。電車だと乗り換えもあるので意外と時間が掛かる。

出来ればタクシーでサッと行ってしまうのがおススメ。15分程度で到着する。鴨川沿いの川端通を行ってもらって、川端二条の交差点あたりで降りれば良い。店はすぐそこだ。

うしても電車でと言うのなら、烏丸線で烏丸御池~東西線で三条、もしくは奈良線で東福寺~京阪本線で三条、そこから徒歩5分くらい。どちらにしても20分ほど。

行列の出来るお店?

京都「赤垣屋」ちなみにこのお店に入れなかった場合、代わりになるようなところはすぐ近くにない。だったら予約すればと思うだろうが、残念ながら予約は小上がりしか出来ない。

カウンターは来た順なのだ。なので開店前から並んでいることもあるらしい。らしい、と言うのは17時の開店前に行ったことがないからだ。

ただ開店直後に伺ったことが一度ある。既にカウンターは満席。小上がりもそれなりに埋まっている上に予約も入っているらしく、行列が出来るというのも大袈裟ではないのだろう。

並んでまでして入ったお店

でもまあ、確かに並んででも入りたいと思うお店と言うのは確かにある。普通は並ばないのだが、並んでしまったお店がこれまで2軒だけある。

東京の北千住にある『徳多和良』。

徳多和良

そして根岸の『鍵屋』だ。

鍵屋

ここはわざわざ並んで入ったことがある。もちろん開店前のことで、最初に入れないなら時間を変えて伺う。誰かが飲み終わるのをわざわざ待つようなことはしたくない。

とは言っても、そもそも並ばなければ入れないような居酒屋自体、そうそうあるものでもないと思うが。

京都「赤垣屋」はこんなお店

京都「赤垣屋」

店構えは老舗居酒屋らしく赤提灯に縄暖簾。安っぽいモルタルの壁に少し違和感があるのが赤いネオンサイン。

京都「赤垣屋」

最初見た時は随分と老舗らしからぬネオンだと思ったが、慣れてしまえばまたこの店の良さになる。そして中は外観からは想像が付かない良い雰囲気なのだ。

京都「赤垣屋」

多くの客がくぐるからだろうか、それともくぐり易いようにということからだろうか、縄暖簾はちょうど人が通るあたりが随分と短くなっている。

店内の様子

京都「赤垣屋」

その暖簾をかき分けて上半分が障子になっている引き戸を開けて中に入ると、堅い三和土の小さな玄関の間となる。

入って左手には、これも随分と古そうだがよく磨かれて光るL字カウンターがある。下は網代貼りになっており、台つきの丸太の足のせまである。

右手は畳のまさに小さな小上がりにこれもまた小さな二月堂机。数人で行く時はこちらで胡坐をかいて飲む。

奥には離れのような場所もあり大人数での宴会も出来そうだ。京都らしく外からはわからないが奥までかなり細長いつくりになっている。

店内は裸電球の照明だけなので薄暗いのだが、それが却って良い。歴史を積み重ねただけあって古さは否めないが、店の隅々まで手入れが行き届いていて気持ちが良い。

接客対応が素晴らしい

京都「赤垣屋」

従業員は皆男性で割烹着を着てきびきびと動いていてこれもまた気持ちが良い。お会計の際は店主が注文されたものをハッキリとした声で丁寧に一つずつ読み上げてそろばんをはじく。

このお店の雰囲気をつくっている要素は色々あるだろうが、ここで働いている人たちがそこに大いに関係しているように思える。

地元常連客も多いが、初めて来ただろう観光の方や何度か訪れたっぽいビジネスマンの方なども意外にに多い。その誰に対しても分け隔てのないプロらしい素晴らしい態度が良いのだ。

酒蔵寄贈の大きな鏡

京都「赤垣屋」

さて、やはりこの店で過ごすのならカウンターだ。背後の『名誉冠」の樽が控えるおでん舟の前あたりに座れるととても楽しい。

ふと見上げると正面には酒蔵に寄贈されたのだろう、古い大きな鏡が二枚並んでいる。『名誉冠』、そして『大黒娘』と『親孝行』。

呑んでいる最中は必ずこの鏡に映った自分の姿を見ることになる。この鏡のお陰で、実は呑み過ぎが減るのかもしれないななどと思ったりする。

「赤垣屋」メニュー

さてここの経木に手書きのお品書きにはには価格が一切書かれていない。最初は大丈夫かな?と思われる方も居るかもしれないが、決して高いわけではない。

京都「赤垣屋」

もちろんチェーン店などに較べればそれなりの値段ではある。ただ、ここで得られる満足感を考えれば全くもって妥当な価格だと言える。

京都「赤垣屋」

一度こういうお店に来てしまうとチェーン店なんかにはちょっと行けなくなりますね、と以前知り合いが言っていたが、確かにそうなるに違いない。

京都「赤垣屋」

先ず出てくるつきだしが良い。

京都「赤垣屋」

ここからしてチェーン店のそれとはワケが違う。

京都「赤垣屋」

何人かで行けば人数分違うものが出てくる。そしてどれもとても美味しいのは当たり前だ。

京都「赤垣屋」

ここではやはりまず『おでん』を食べたい。冬だけではなく夏でもおでんだ。燗を頼むとおでんの舟の上で徳利にお酒を注ぐのだが、敢えて少し零しているように見える。

京都「赤垣屋」

おでんの味をつくる一つかもしれない。古くて磨き抜かれた何とも言えない良い色のカウンターに白い徳利とお猪口が並んでいるす姿はとても美しい。

京都「赤垣屋」

ここでのおススメの一つはやはり『きずし(〆鯖)』だろう。〆たあとに二杯酢をかけて出される関西の居酒屋の代表的な肴はこれもまた美しい。

京都「赤垣屋」

そしてわさび醤油で食べればついつい美味しくて微笑んでしまう『うなぎの白焼き』。

京都「赤垣屋」

そして唐辛子とは言っても甘くて美味しい『万願寺唐辛子』。

京都「赤垣屋」

そして『なまこ』といったところか。もちろん他にも美味しそうなメニューは色々ある。

京都「赤垣屋」

お酒は最初は瓶ビールで喉を潤したら後は『名誉冠』の樽酒。元々は伏見の蔵元・名誉冠酒造のお酒だったが蔵元がなくなってしまった。

京都「赤垣屋」

その後『神聖』の山本本家が醸造していてあまり流通していないようだ。樽には『忘られぬ酒』と焼き印。確かにここで呑んだ酒はまさに忘られぬものになるに違いない。

まとめ

京都には良いお店が色々目白押しだ。ただ意外に居酒屋となるとその選択肢は多いようでそうでもないのかも。そんな中でこの『赤垣屋』は間違いなく名店と言えるだろう。

料理の味やお酒が突出しているのか?と言えば『普通に美味しい』のだと思う。でも、この店の雰囲気にはその料理とお酒で充分なのだ。何故かまた行きたくなる。そう言う店だ。

「赤垣屋」アクセス・営業時間あれこれ

最後に「赤垣屋」の基本情報。

TEL:075-751-1416

住所:京都府京都市左京区孫橋町9

営業時間:17:00~23:00

     日曜・日曜に続く祝日休

その他:カード不可

    全面喫煙可

    お座敷のみ予約可

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

赤垣屋居酒屋 / 京都市役所前駅三条駅三条京阪駅
夜総合点★★★★ 4.5

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