とろける~「豚とろ」天文館アーケード店

「豚とろ」天文館アーケード店基本情報

ラーメンMEMO、鹿児島編

「豚とろ」天文館アーケード店

鹿児島ラーメンの『豚とろ』と言えば、山之口町にある本店にも伺ったことがあるが、今回は天文館アーケードの中にあるお店の方。

こんなお店

「豚とろ」天文館アーケード店

市電の『天文館通駅』からアーケードに入っていき、最初の十字路を左に入るとすぐにお店がある。少し先に行くと『こむらさき』もあるにぎわい通り。

木目のキレイな入口には白い暖簾、その上にはいわゆるラーメンマーク、四角い渦巻き模様も木。更にその上にも赤に白抜きの渦巻き模様に囲まれて雲と鹿児島ラーメン豚とろの文字。

「豚とろ」天文館アーケード店

店内は右手がカウンター席で目の前が厨房。椅子は固定されているやつ。左がテーブル席になっている。正面が鏡になっているので広く感じるが意外とこじんまりとしたつくり。

カウンターに座って上を見上げるとここにも印象的な雲が。金の縁取りで中は白、数か所に赤が入っているもので、これを見ると自然に柔らかい豚とろの触感が蘇る。

ラーメンマーク

ちなみにお店の外観で雲と共に印象的なのがいわゆるラーメンマークだが、この四角い渦巻き模様は『雷紋』というらしい。

中国では殷・周の時代から用いられていて、日本には奈良時代に伝来したそうだ。雷文は万物を潤す雷雨を意味するため不断長久を表す吉祥文様。

何でこれが良くラーメンの器などに描かれるようになったのか?この模様を最初に丼に描いたとされているのが東京・かっぱ橋道具街にある『小松屋』という陶器卸店らしい。

日本初のラーメン店とされる浅草『来々軒』が大繁盛したことで都内にラーメン店や中華料理店が続々とオープン。小松屋は来々軒とも取引があったそうだ。

ラーメン人気が広がり、小松屋初代がラーメン専用の丼を作ろうとなり、中国の魔よけや縁起物などを入れた方がそれっぽいということで雷紋を使ったのではないかと言うことだ。

まあこういった話というのは、それが真実かどうか?は定かではない場合が多いので何とも言えないけど。

メニュー

さてこの店のラーメンメニューはこんな感じだ。

  • 豚とろラーメン 750円
  • 半熟煮玉子入り豚とろラーメン 870円
  • 絶品チャーシュー増し豚とろラーメン 950円
  • 角煮入り豚とろラーメン 950円
  • 黒豚自家製トロトロワンタンメン 950円

大盛りはそれぞれ100円増し。

食券は券売機で購入する。この券売機ってスタンダードのものが小さなボタンで埋もれていて見つけにくい場合があるが、まさにここもそのパターンで三段目くらいにある。

初めてで内容をよく知らないままでこの機械の前に立つと、ついついお店が推す大きなボタンのメニューをつい購入してしまう場合があるので注意したい。

「豚とろラーメン」

「豚とろ」天文館アーケード店

スタンダードは『豚とろラーメン』だ。恒例の大根の漬物を食べながら待っていると、黒の金と赤の龍と雷紋が描かれた器で登場する。

スープは少し茶がかった白濁で脂が浮いており、見た目はこってりしている感じだが実際はそれほどでもなく意外にアッサリ。塩気が少し強いが美味しいので結構飲めてしまう。

麺は中太ストレート麺でそこそこ弾力があって良い感じ。具にはチャーシュー,キクラゲ,ネギ,焦がしニンニク。

ここの『売り』であるチャーシューは、豚の頬から肩のネック(首)部分の肉、要は豚トロを使っている。見た目よりも脂分が抜けていて脂っこいわけでもなく柔らかくやはり美味しい。

いわゆる鹿児島ラーメンではなく進化系といったところか。普通に美味しくいただけるラーメン。飲みの〆だと若干重いかもしれないが、食事として食べるには最適。

「豚とろ」天文館アーケード店基本情報

最後に「豚とろ」天文館アーケード店の基本情報。

住所:鹿児島県鹿児島市東千石町11-15

電話:099-226-7755

営業時間:11:00~21:00

     無休

その他:完全禁煙

豚とろ 天文館アーケード店ラーメン / 天文館通駅いづろ通駅朝日通駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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