会社名由来からストーンズのバンド名由来まで

ミック・ジャガー

おひとりさま居酒屋&バーでいったい何をするのか?

ところで、居酒屋やバーで一人で飲む時っていったい何をしているのか?といえば、大したことはしていないし、大体できるわけもない。

せいぜい本や新聞を読んだり、TVを何となく見ていたり、ちょっと考えごとをしたり、一日を振り返ったり、ボーっとしてたり、次の注文を考えていたり…まあそんなところだ。

実は知識が増えるおひとりさま居酒屋&バー

ただ時々『そんなところの何か』をキッカケに突然ある対象のことが気になって、考えたり調べたりすることがある。すると知らなかったことを知ることになる。これが案外面白いのだ。

みんなでワイワイやっていても何かを得ることももちろんあるが、一人で飲んでいて自分で調べたり、隣り合わせた方と話して初めて知ったことなんていうことが色々ある。

とは言え知ったから役立つのか?というとそういうわけでもない。まあ雑談で使えるくらいのものだ。それでも知らなかったことを知るというのはなかなか楽しい。

それでで少しだけ出てきた会社名の由来なんかもそんな風に知った話だ。

アイラ・モルト初体験をしたのが、鹿児島天文館で失敗しないおひとりさまおススメのバー「ハイブリッジ」。お店の情報と共に、アイラ・モルトのことも少々。

たまにそういったことも書こうかと思っている。カテゴリーは『Appetizer』としたが、イメージ的には『読む肴』という感じだ。英語力がないとこんなことになる。

全国各地出張合間におひとりさま居酒屋巡り以外のことを書きたくなった時の為のカテゴリー追加みたいなもの…なんていうことはまあいい、ちょっと始めてみる。

読む肴

会社名の由来って意外に面白い

TVCMや街の看板や電車の中吊りや雑誌や新聞広告などで、なんでこの会社ってこんな名前にしたんだろう?どういう意味なんだろう?と思ったことって誰しもあるのではないだろうか?

便利な世の中だから、ちょっと調べれば出てくる出てくる。

創業者の名前に関係していたり、造語だったり、略語だったり、故事・格言からだったり、単なる間違い登録からだったり…。

その中でちょっと面白いなと思ったものをいくつか。

会社名由来…例えば間違い編

Google

例えば間違い登録なら『Google』。有名な話だ。

創業者ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが命名した検索エンジンの名前は、アメリカ数学者エドワード・カスナ―の9歳の甥の造語『googol』だった。1googolは10の100乗。

ドメイン登録する際に「google.com」と綴りを間違えて登録してしまったのだが、そのまま会社名にしたというもので、本当のところはどうかわからないけど、なかなか面白い。

UNIQRO

同じ間違い登録だと『UNIQRO』もそうだ。

元々は『UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE』で『UNI-CLO』。香港への現地法人設立時の会社登録書類に『UNI-QLO』と間違えて書いたのを柳井氏が気に入って変更したらしい。

ちなみに同じファーストリテイリング傘下の『GU』は、コンセプトの『もっと自由に着よう』の『自由』をアルファベットに置き換えたもの。

Amazon

これは間違い登録ではないけど、元々は呪文『アブラカダブラ』が由来の『Cadabra.com』だったインターネット書店。

これが『cadaver(死体)』と聞き間違えられることが多かったことで改名することに。創業者ジェフ・ベゾスが『A』で始まる名前にと辞書をチェックして『Amazon』を選んだ。

世界で1番長い川ならナイル川だけど、流域面積が世界一のアマゾン川のように広大なシェアを得られるようにという願いを込めて名付けられたようだ。

読む肴

会社名由来と面白エピソード…アディダスとプーマ

調べてみると意外に面白い由来もあるし、でもまあ知ってみればたいして面白くもないなというのも多い。それよりも周辺エピソードの方が興味深かったりすることもある。

もっと会社名の由来も書きたいところだが、それはまた追々ということで、今日書いておきたかったことがコチラ。

アディダスとプーマの前身は「ダスラー兄弟靴工場」

それはアディダスとプーマの名前の由来。

これも有名な話だけど、連想していくと色々な話になるので面白かったのだ。

それでこの2社の始まりは『ダスラー兄弟靴工場』。陸上選手だった弟のアドルフ・ダスラーが、兄のルドルフ・ダスラーと設立した会社だ。時は1924年のこと。

実はこの会社、設立翌年の1925年には世界初の6本のレザー製スタッド付きサッカースパイクを世に送り出している。

その後1936年に開催されたベルリン・オリンピックではアメリカ代表ジェシー・オーエンスがここのシューズで4つもの金メダルを獲得。そうなれば当然国内外で話題になる。

このジェシー・オーエンスが人種差別にさらされながらもヒトラーの鼻を明かした話は映画にもなっている。『栄光のランナー1936ベルリン』。非常に興味深かった。おススメです。

アディダスとプーマは兄弟喧嘩で始まり世界的に成長した

そんな風に成長していった『ダスラー兄弟靴工場』だが、やがて生産担当の弟アドルフと販売担当の兄のルドルフは意見の対立から会社を分裂させてしまう。

弟のアドルフ・ダスラーはアドルフの愛称『Adi』と『Dassler』の最初の三文字『Das』をくっつけて『Adidas』を設立。

兄のルドルフ・ダスラーは『Rudolf』の『Ru』と『Dassler』の『Da』をくっつけて『ルーダ』を設立。

その後すぐにもっと躍動感があって、しかも似た発音の社名が良いということになり、今も続く『PUMA』に変更している。

この2社があったドイツの街、ヘルツォーゲンアウラハも会社同様に二つに分かれていて、相手と話す際にはまず靴を見ることから『首を曲げた街』なんて言われ方をしていたそうだ。

ちなみに、街にはサッカーチームが2チームあって、それぞれのサポートを受けていたようで、ここでも熾烈な争いがきっとあったに違いない。これじゃあ靴メーカーダービーだ。

アディダスとFIFAワールドカップ

サッカーと言えば、もうすぐ2018FIFAワールドカップロシアが始まるけど、1970年から公式試合球はアディダスが請け負っている。

昔のサッカーボールって白黒だったけど、あれって元々はテレビのモノクロ放映でも目立つようにということだったらしい。

ここ最近は随分違ったデザインになっていたけど、今回は久々にモノクロデザインのものになっていて、これは結構良い感じだ。

1954FIFAワールドカップスイスで起きた「ベルンの奇跡」

アディダスとサッカーと言えば必ず語られるのが『ベルンの奇跡』だ。『マイアミの奇跡』とは随分違う。1954FIFAワールドカップスイスの決勝『西ドイツ対ハンガリー』がそれだ。

この試合は、あのプスカシュを擁して1950年から4年間無敗を誇ったハンガリーが絶対有利とされていた。だが下馬評を覆して優勝トロフィーを掲げたのは西ドイツだった。

このベルンの奇跡は、西ドイツの選手全員がアディダスのスパイクを履いていたからだと言われている。

雨の中の決勝戦。足元は当然最悪のコンディションだ。そこでアドルフ・ダスラーは選手にアディダスが前年に開発したスタッド交換式スパイクを着用させている。

西ドイツは長めのスタッドに交換したことで、滑って転倒するハンガリーとは逆にピッチに立ち続けた。そして結果的には2点差を見事にひっくり返して3-2で逆転優勝したのだ。

プーマとFIFAワールドカップ

プーマとサッカーと言えば、プーマのサッカースパイクを履いていた有名選手は多い。マラドーナやクライフ、日本で言えばカズやゴンなど。

1970FIFAワールドカップで起きた「ペレ協定破り」

でも最も有名なのはサッカーの神様と呼ばれているペレではないだろうか。

1970FIFAワールドカップメキシコ。この大会ではプーマとアディダスとの間で『ペレ協定』という取り決めがあった。

ペレに自社のスパイクを履かせようと奪い合ったら、支払われる金額が許容範囲を超え極端に釣り上がるのから決して手を出さないというもの。

そんな中、プーマがアディダスとの約束を反故し契約を結んでしまう。しかもキックオフの直前にペレ靴紐を結び直す仕掛けまで。

当然その間は世界中のテレビにペレの履くプーマの靴が映し出されることになる。これは間違いなくとんでもない宣伝効果になったはずだ。

アディダスとプーマとオリンピック

サッカーもそうだが、オリンピックもまたこの2社の争いはすごかったようだ。

自社のシューズを履いたアスリートがテレビに映ることがすごい宣伝になると気付いた両社。アスリートに自社のシューズを履いてもらう為に賄賂合戦を始めるのは必然だったんだろう。

シューズを選手に無料配布したり、選手に多額のお金を支払ったり…。そういったライバル関係が両社を更に成長させていったのだろう。

今では両社ともダスラー家とは縁が無くなってしまったようだけど、いまだに世界的企業であることは間違いない。

NIKEのロゴとストーンズのリップス&タンの共通項

アディダス、プーマが出てくれば、ナイキも出さない訳にはいかない。

ナイキの名前の由来はギリシア神話に登場する勝利の女神 『ニケ』 の英語読み。

元々はオレゴン大学陸上コーチのビル・バウワーマンと中距離選手フィリップ・ナイトが日本のオニツカタイガー社(現アシックス)製品輸入販売の為に興した会社だった。

ロゴマークは女神の翼でグラフィックデザインを勉強していた学生キャロライン・デビッドソンのデザイン。ただ彼女に支払われたのは驚くことにたったの35ドル(約3500円)。

これじゃあストーンズの『リップス&タン』と同じだ。あれも美術学生だったジョン・パッシェのデザインで50ポンド(約1万円)の報酬だったそうだ。

その後ミック・ジャガーからボーナスとして200ポンドをもらったらしいけど。

10年程前にロンドンの美術館『Victoria & Albert Museum」が、そのオリジナル・アート・ワークを購入したニュースがあったが、その時の購入額は9万2,500ドル(約1,000万円)。

でもこのジョン・パッシェはその後ストーンズのツアー・ポスターも手掛けることになったし、他のミュージシャンの仕事も引き受けることになったのだけれど。

The Rolling Stonesの名前の由来

ちなみにそのストーンズのバンド名の由来はこうだ。

ロンドン・マーキークラブで初のライブを行った際、『ジャズ・ニュース』紙のインタヴューに答えていたブライアン・ジョーンズがバンド名を聞かれた時のこと。

床に転がっていたマディ・ウォーターズのレコードの1曲目のタイトルが目に止まった。そのタイトルが『Rollin’ Stone』。それで『The Rolling Stones』と答えたという話。

会社名の由来も面白いが、バンド名の由来の方が由来そのものとしては楽しいかもしれない。

キース・リチャーズ

おひとりさまの時は是非こんな連想ゲームをお試しあれ

というわけで、会社名の由来自体は大して面白くなくても、そこから色々な話を連想していくのは楽しいものだ。

たまに一人で飲んでいると、ずっとこんな感じでボーっと調べたりもしながら連想ゲームみたいにして遊んでいることがある。これが良い気分転換になるのだ。

何しろ今回のように会社名の由来が最後にはストーンズのバンド名の由来にまでなる。

たまにはこんなことをあれこれ考えながら、美味しい料理とお酒を楽しむのも良いですよ。是非お試しあれ。

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