今回は鹿児島で1番通っているお店と言って良いだろう、天文館山之口中通りに店を構える『味乃さつき』。
なかなか外観だけでは入らないかもしれない、そして店の中の様子も見えずやはり入るにはちょっと躊躇してしまう、でも入れば幸せになれるお店だ。
とにかく女将さんが明るくて、色々と話しかけて下さるし、周りのお客さんとの会話の橋渡しもしてくれる。とても居心地が良いし、料理も美味しいし、申し分のないところなのだ。
鹿児島「味乃さつき」はこんなお店
店内はカウンター席が6席ほどあり、その奥に座敷がある何の変哲もない小さな構え。あちこちに『三岳』の一升瓶やら、ワンカップやらグラスやらが並んでいる。
そんな中に太田和彦氏が描いた絵と、過去何店かで見せて頂いたことがある、あの『百名盃』が飾られている。
そういえばこのお店は、太田氏の『居酒屋百名山』に出てくる。それを読んで来店される県外の方も多く、実際にそんな人達と話したこともある。
店に飾られている派手な大漁旗には、『さつき丸』と書かれている。聞けば口永良部島の漁師だった、女将さんのお父様の船、『さつき丸』進水の時につくったものだそうだ。
ちなみにこの店の名前は、そんなお父様の苗字『佐竹』さんの『さ』、お母様の『タツ子』さんの『つ』、そして女将さん『菊美』さんの『き』、これを合わせて『さつき』。
きっとお店の誰かがさつきさんだとばかり思っていたのだが、実際にはさつきさんという人は居なかったのである。
「味乃さつき」メニュー
さほどメニューが豊富ではないのだが、どうせ食べる数などはたかが知れている。
たまに来て食べるものはいつも同じだが、それがとても美味しければ、種類の豊富さなど必要ないのだ。
先ずお通しが美味しいのは当たり前で、毎回何が出てくるのか楽しみだ。
今まで同じものが出てきたことがなかったような気がする。
やはり先ずは『盛刺』だろう、その時々で出てくるものは当然違うが、きびなごを食べる時の酢味噌がとても美味しい。自家製のもので、酢味噌が苦手な人でもこれならいけるはず。
醤油は九州独特の甘いものと関東の醤油の二種類があるのは嬉しい。刺身のツマには網目模の野菜、鹿児島弁で『といもがら』、正式にはハスイモと言うのだがこれが結構美味い。
『盛刺』と共にゼッタイに食べておきたいのが、ここの名物『つけあげ』、いわゆる『さつま揚げ』でもうこれは絶品。
他のメニューも当然美味しい。
中にはメニューにはないものが出てきたりもする。
ちょっとサービスで何て言うものも。
いずれにしても何を食べても美味しいのは間違いない。
お酒はやはり『三岳』で、ロックで呑むも良し、お湯割りでも良し。
ボクの場合はそうしょっちゅうは来ないのだが、三岳はいつもボトルを入れている。
まとめると
居心地の良さは抜群。料理は美味しいしお酒も旨い。申し分のないお店だ。そしてこのお店はまさに女将さんで成り立っていると言っても過言ではない。
「味乃さつき」基本情報
最後に「味乃さつき」の基本情報。
住所:鹿児島県鹿児島市山之口町8−7
電話:099-222-3678
営業時間:17:30~22:00
日曜・祝日休
その他:全面喫煙可
予約可
味乃さつき (居酒屋 / 甲東中学校前駅、高見馬場駅、天文館通駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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