博多中州名物モスクワのラバ「Bar Higuchi」

博多Bar Higuchi

例えばおでんを食べたいとなると、博多であれば西中州にある『安兵衛』↓に行く。メニューはほぼおでんだけなので長居はせず早めにお店を出ることになる。

博多でおでんと言ったらやはり西中州にお店を構える創業昭和36年の「安兵衛」だろう。少し前のことになるが「ミシュラン2014福岡佐賀特別版」でビブグルマンを獲得している。

そうするともう一軒くらいは何処かに行きたくなるものだ。こんな時のもう一軒となればやはりバーだろう。『安兵衛』ならば、歩いて1分ほどのところに素敵な場所がある。

宮崎の繁華街ニシタチにある『続人間』のマスターの息子さんがやっておられる同じ名前のお店だ。こじんまりとしたところで一人で伺うにはちょうど良い。

宮崎ニシタチで既に45年以上同じ場所で続いているバーが『続人間』だ。西中州のマスターの息子さんがやっておられる同じ店名の店や弟さんの『蚤の市』、修業した『赤煉瓦』も少し。

ただ1度既に行っていると、やはり別のところに行こうかとなる。このあたりならバーは沢山ある。ただどこにが良いのか?はそれぞれ好みが分かれるところだ。

福博であい橋近くにあるおススメのバー

おススメは『Bar Higuchi』だ。武士のまち『福岡』と商人のまち『博多』が出会う橋、中州を流れる那珂川に架かる『福博であい橋』を渡る。

橋の途中にはパラソルがある。福岡の民謡『黒田節』の世界をイメージしてたもので、ひっくり返された杯と槍がデザイン化されている。

橋を渡ると川沿いに何件か屋台が出ていて既に皆楽しそうに飲んでいる。それを横目で見ながらしばらく歩くとそのお店がある。『安兵衛』からならせいぜい5分くらいのところだ。

Bar Higuchi

Bar Higuchi

外観

お店は様々な飲食店が入る雑居ビルの1Fの1番奥左手にある。黄色に黒で『H』の文字が浮かび上がっているのが見えたら、それが『Bar Higuchi』だ。

その看板の下はガラス扉の小さな空間がある。中にはチョコレートケーキのようなオブジェが飾られている。誰かの作品か何かなんだろうか。茶色にピンクの色が映える。

Bar Higuchi

店内

中に入ると照明を落とした落ち着いた空間が待っている。狭すぎず広すぎずちょうど良いくらいの広さの店内。

正面は長いカウンターで右が弧を描いている。入口左手にはボックス席が一つ、右手は壁に向かうウェイティング・テーブルと飾り棚。

バックバーにはボトルとは別に大小様々な形のグラスが綺麗に並べられている棚がある。照明に浮かび上がるその姿はとても美しく、眺めているだけでゆったりとした気分になる。

Bar Higuchi

Bar Higuchi のモスコミュール

中州「Bar Higuchi」

生姜のウォッカ漬け?ウォッカの生姜漬け?

カウンター席に座るとオーナーの樋口氏が大きなガラス瓶を目の前に置いて、『モスコミュール』に使う生姜の話をしてくれる。

長崎県産の高級生姜を皮付きのまま50度のウォッカに漬けているそうだ。40度のものではなく50度。その方が生姜の香りが立つらしい。

それにしてもこの生姜、漬けてあるというよりも生姜をかなりぎっしりと詰め込んだ中にウォッカを流し込んでいる感じだ。生姜のウォッカ漬けというよりもウォッカの生姜漬け。

自分で焼酎のロックをつくる際(人につくってもらう時も)に、氷を目一杯グラスに入れて、その中に焼酎を流し込む感じに似ている。

店内を見渡すと、このウォッカに漬けられた生姜の瓶が至る所に置かれていることに気付く。とういうわけで、特に決まってなければ、最初の一杯は『モスコミュール』で決まりだ。

これは美味い!自家製ジンジャー・ウォッカのモスコミュール

中州「Bar Higuchi」

ほどなくして冷やしてあっただろう銅製のマグカップが目の前に置かれる。先程の瓶の中のジンジャー・ウォッカにジンジャービアでなくジンジャーエールを注ぐ。

ライムを1/4カットして絞ったあとで入れて、最後に漬けてあっただろう生姜のスライスを入れて仕上げたものだ。良く冷えていて思わずガブガブ飲んでしまいそうな美味しさ。

ちなみに『モスコミュール』は1946年にヒューブライン社が自社のウォッカ『スミノフ』の販促の為に作ったカクテルだそうだ。その意味は『モスクワのラバ』。

ラフロイグ 2004 11年 リフィルボクスヘッド for JIS

中州「Bar Higuchi」

煎った黒豆を口に入れながら次の注文を考える。カウンターに置かれていた『2018年5月限定Special Menu』を眺める。

中州「Bar Higuchi」

2018年5月限定Special Menu

第9回Whisky Talk 福岡2018特集
来月6月17日(日)に開催される、年に一度のウイスキーの祭典「ウイスキートーク福岡」に出展するメーカー・インポーターの取り扱いボトルをラインナップ。まだ飲まれていないボトルがあればぜひ!

<レコメンドモルト>
ブナハーブン 1988 28年 A.D.ラトレー シェリーバット for 信濃屋 57.0% ¥3,900
イチローズ モルト&グレーン ワールドブレンデッド リミテッドエディション 48% ¥1,400
カラバン <台湾> ポートカスクフィニッシュ コンサートマスター 40% ¥1,400

30%off ディスカウントモルト>
ビッグビート ゴールドエディション 25年 アイラブレンデッドモルト 52.1% @4,500→¥3,150
スペイサイドリージョンモルト 1973 43年 シェリーバット葛飾北斎ラベル 52.1% @6,500→¥4,550
スペイバーン 2004~2017 1st フィルシェリーバット for 信濃屋 52.5% @2,400→¥1,700
オークニー 1999 17年 BB&R for ウィスク・イー 54.1% @2,300→¥1,600
ラフロイグ 2004 11年 リフィルホグスヘッド for JIS 56.2% @2,200→¥1,550

これは2018年5月の一例なわけだが、多分このように毎月何かしらピックアップされたものが出るのだろう。そういう意味では毎月のスペシャルがとても楽しみになる。

ボクがこの時に飲んだのは『ラフロイグ 2004 11年 リフルホグスヘッド for JIS』。ハンターレイン社のOMCスペシャル・カスクストレングス for JIS。

中州「Bar Higuchi」

備忘録

中州「Bar Higuchi」

何せウイスキー初心者なもので、知ったことはきちんと残しておかないと、ということで、しばし脱線しての『備忘録』。

ここで出てきた『JIS』というのは大手酒類インポーター(輸入業者)の『ジャパン・インポート・システム』のこと。

『ハンターレイン社』は1948年にグラスゴーで設立されたボトラー=蒸留所から原酒購入、独自熟成で瓶詰め後に自社ラベルを貼り販売する『ダグラスレイン社』から分社したボトラー。

シングルモルト・ウイスキーは蒸留所が自社で商品化した『オフィシャル・ボトル』と、インディペンデント・ボトラーが独自に商品化した『ボトラーズ・ブランド』に分かれる。

ハンターレイン社もダグラスレイン社もこの後者に当たる独立瓶詰業者。JISはこういったボトラーズ・ブランドを中心に取り扱っている。

『OMC』は『オールド・モルト・カスク』。ダグラスレイン社がシングルモルトとして最初にリリースしたシリーズで、それをハンターレイン社が引き継いでいる。

『カスクストレングス』は熟成した樽からそのまま一切加水をせずに瓶詰めされたウイスキーの分類上の言い方。

リフルホグスヘッド』は熟成樽のこと。『ホグスヘッド』は『豚の頭』の意味。 樽が豚一頭分の重さ(250から300リットル)だったことからそう呼ばれる。

スコッチウイスキー熟成には、バーボンを熟成したオーク樽を再利用することが多い。バーボン熟成には新樽しか使えない法律があるので二度と使えない。それを再利用するわけだ。

その輸入の際に1度樽をばらして再び組み直すのだが、その際は元々の大きさよりも大きく組むようだ。それが『ホグスヘッド』。シェリー樽もたまにあるようだが基本バーボン樽。

『リフィル』は1度シェリーやバーボンのフィルに使用した後に、既に1回のスコッチウイスキーのフィルを済ませた樽のこと。スコッチ2回ならセカンドフィルだし3回ならサードフィル。

というわけで飲んだものは、ボトラーのハンターレイン社がJISの為にラフロイグ原酒をスコッチ熟成2回目の樽で熟成させて、加水せずにでリリースした特別のものということになる。

フムフム。これはなかなか面白い。ラベルをよく見ると他にも色々な情報が書かれている。わかる範囲で紐解いていくと…。

シングルカスク(単一樽で出荷)、ノンチルフィルター(冷却濾過しない)、ノンカラーリング(色素添加しない)でボトリングされたものである。

ラフロイグ蒸留所で蒸留され11年熟成されたものである。アルコール度数は56.2度である。

香りは甘いバニラ、モモ、ハチミツ、海草にヨード。味わいはピート、海草、バニラのさや、穏やかなフルーツの香り。フィニッシュは余韻は長く、ドライでピートの煙がほのかに香る。

という感じになる。やはりかなり面白い。今まで何か色々と書いてあるなくらいにしか思わなかったが、わかると楽しさは増すものなのだ。

中州「Bar Higuchi」

アードベッグ10

もう1杯は定番『アードベッグ10』。

中州「Bar Higuchi」

映画『コンスタンティン』にも出てくるアードベッグ10

キアヌ・リーブス主演の映画『コンスタンティン』の肺癌に侵され余命1年と宣告された主人公が愛飲していたのが今にして思えばこのアードベッグだった。

中州「Bar Higuchi」

これはロックで頼む。何だか随分と大きなグラスで出てくる。アードベッグのロゴ入り。コースターも『Bar Higuchi』のものではなく『アードベッグ』のものに替えてくれる。

中州「Bar Higuchi」

ボトルを取り出したバックバーをよく見ると、その一角がアードベッグの様々なボトルで一杯だった。お好きな方にはこれはちょっとたまらないだろう。色々お試しあれ。

アードベッグ・グルーヴス

中州「Bar Higuchi」

そうそう先日6/2は『アードベッグ・デー』だった。木の表面までしっかり跡がつくほど焦げ付かせたワイン樽で熟成した『アードベッグ・グルーヴス』が数量限定発売されている。

何せ12,000円だからなかなか手が出ない、とは言いながら、結局はどこかのバーで飲んでしまうことになる気がする。って言うか早く飲んでみたい。

「Bar Higuchi」アクセス・営業時間などなど

というわけで今回は中州の素敵なバー『Bar Higuchi』の紹介。

最後に『Bar Higuchi』の基本情報。

住所:福岡県福岡市博多区中洲3-4-6 多門ビル’83 1F

電話:092-271-6070

営業時間:19:00~翌3:00

日曜休

その他:全面喫煙可

予約可

カード可

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

バー ヒグチバー / 中洲川端駅呉服町駅天神南駅
夜総合点★★★★ 4.0

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