宮崎と言えば、やはり『地鶏の炭火焼き』や『地鶏の刺身』は外せない。そしてお酒はやはり焼酎で、その出荷量は2015~2017年まで三年連続日本一を誇る焼酎王国でもある。
そんな両方を完全網羅してくれている素晴らしいお店がある。それが『粋仙』
2018年8月に移転したらしい宮崎の「粋仙」
どうやら8月に移転したばかりのようだが、新店には残念ながらまだ伺っていない。移転前の情報なんて意味がないかもしれないが、そこは記録として残しておきたいと思う。
新店に伺った時にどう変化したのか?を比較確認したいという意味で、少しばかり書いておこうかと思う。
某グルメサイトではTOP5000だったお店
このお店、旧店は某グルメサイトではTOP5000に入っていた。 移転してしまうとそれは外されてしまうみたいだが、旧店は30席ほどのキャパな上にかなりの人気店だった。
たとえ一人で行くにしても予約した方が良いお店だったが新店はどうなのだろう?まあ人気店が近所に移転しただけだからやはり人気はそのままなのかもしれないが。
旧「粋仙」はこんな感じだった
店内はテーブル席とカウンター席があり、行く度にほぼ満席状態。テラス席もあったがそこが使われているのは結局見たことがない。
予約をしていても2時間制ですのでよろしくお願い致しますとなる。 店情報では『喫煙は店外のテラス席で』となっていたが、特に問題なく吸える。
ただ喫煙かどうかは聴かれて、カウンター席だと空気清浄機が目の前にある右の方に通されることになる。
これってまあ一応分煙と言うことなんだろうけど、喫煙しない方にとってみれば、それじゃあ意味ないじゃんと言うことになるかもしれない。
場所はガード下
宮崎の繁華街といえば、宮崎駅からだと少し離れたところにある。宮崎最大の繁華街『ニシタチ』と呼ばれている場所だ。
でも今回のお店はそのニシタチではなく、JR宮崎駅東口なら左手を高架下沿いに歩いて数分のところ、ガード下にあるプレハブ造りのこじんまりとしたお店になる。
驚きの焼酎品揃え
店内は裸電球がぶら下がっていて、その光に照らされた焼酎の数には目を見張るものがある。これがこのお店を特徴付けている。
カウンター席に座ると、目の前にはかなりの数の焼酎が並んでいる。メニューを見てみると、『当店は、宮崎の焼酎のみ扱っております』との文言。この潔さはちょっと良い。
蔵元の数々
どこにどういう蔵元があるかが地図でわかりやすく書かれていた。こんな感じだ。
≪高千穂≫
- アカツキ酒造
- 神楽酒造
- 高千穂酒造
- 雲海酒造五ヶ瀬工場
- 姫泉酒造
延岡・日向
- 佐藤焼酎製造所
- 千徳酒造
- 藤本本店
- 川崎醸造所
- 富乃露酒造店
西都・高鍋
- 正春酒造
- 岩倉幸雄酒造場
- 黒木本店
- 宝酒造 黒壁倉
- 神楽酒造 西都工場
宮崎
- 川越酒造
- 雲海酒造綾工場
- 雲海酒造高岡工場
- 落合酒造場
- 渡辺酒造場
えびの・小林
- すき酒造
- 生駒高原酒造
- 本坊酒造 小林工場
- 明石酒造
都城
- 大浦酒造
- 霧島酒造志比田工場
- 霧島酒造
- 柳田酒造
日南・串間
- 櫻の郷醸造
- 王手門酒造
- 松の露酒造
- 焼酎日南協同組合
- 京屋酒造
- 古澤醸造
- 小玉醸造
- 宮田本店
- 櫻乃峰酒造
- 井上酒造
- 幸蔵酒造
- 松露酒造
- 寿海酒造協業組合
といった感じだ。 鹿児島なら芋、熊本なら米、大分なら麦となるが、宮崎はそれらに加えてとうもろこしや蕎麦と様々なものがつくられている。
それらがカウンターの前の棚にズラリと並べられているのだから、その眺めたるや、なかなか壮観なのである。
クラフトビール
最初はやはりビールからというのなら、『ひでじビール』という宮崎のクラフトビールのメニューがあるのでそこから選んで注文すると良い。
レギュラー商品は、
- 太陽のラガー
- 花のホワイトヴァイス
- 森閑のペールエール
- 月のダークラガー
他にも季節や数量、時期などが限られる特別な限定商品もあるようだ。
例えば、『月のダークラガー』という『シュバルツ』というタイプの黒ビールは、ローストした麦芽が香ばしく、ラガー酵母を使っているので意外に喉越しはスッキリしていて美味しい。
『森閑のペールエール』は麦の旨味と軽快な苦味のバランスが絶妙でこれもまた美味しい。きっと、たまにはこういうビールから始めるのも良いなと思うはずだ。
メニュー
お通しからして美味しい。例えばこんな何でもない『きゅうり』なのだが、これがキレイな色で何気に美味しい。
ここで先ず食べるべきは当然『もも焼き』だろう。 同じように見えるが二種類あって、一つは確かに柔らかい食感の『宮崎地鶏 みやざき地頭鶏(やわらか)』。
もう一つが確かにこりこりとした食感の『昔ながらの食感 赤鶏(はごたえ)』。 それぞれハーフサイズがあるので、一人でもちょうど良くてありがたい。
取っ手のついた専用網の上に肉を並べて火にかければ一気に火が大きく燃え上がる。そして真っ黒になったもも焼きが目の前にやって来る。
この黒さは別に焦げているわけではなくてコーティングの炭。 そしてこれもゼッタイのおススメが『みやざき地頭鶏の刺身盛り合わせ(4点盛)』。 柔らか食感のささみにこりこりの心臓。
シャキシャキの砂肝はエンガワ付き。
レバーは生なら平気だけど焼いたのは苦手という方でも大丈夫であろうレバー塩焼き。『レバーの塩焼き』は『むね身のたたき』でもOK。
刺身は当然どれも新鮮でなくては食べられない。だから美味しいに決まっている。これと『もも焼き』さえあればもう充分。
とは言え野菜もとなれば、ありきたりだが実はかなり美味しい『トマトスライス』。
あとは『しらあえ』。これがなかなかの当たりメニュー。
焼酎はメニューにとにかくスゴイ数が並んでいるので迷ってしまうだろう。好みは人それぞれだろうが無濾過のものが美味しい。
もちろん他にも美味しい焼酎が目白押し。例えばこんな感じ。
- 無濾過旭萬年雪
- 銀滴復刻版無濾過芋
- 山猪限定無濾過
- 蔵内極秘稟議書
- 黒蝶
- とらふぐ
迷うくらい種類豊富なので、自分でわからなければ店員さんに聴けば親切に教えて下さるので、好みを伝えてセレクトしてもらえば良い。
まとめ
ここはやはり焼酎の種類の多さだけでもゼッタイに行く価値があるのだが、そこに地鶏の美味しさが加わるのだから、本当に申し分のない良い店だ。
宮崎駅周辺で何か美味しいものを食べたい!色んな焼酎を試してみたい!となればゼッタイ外せないおススメの1軒と言い切って良いだろう。
「粋仙」基本情報(これは新店の方のもの)
TEL:予約・問い合わせ050-5596-1595
住所:宮崎県宮崎市広島2-11-3
営業時間:17:00~23:00 (L.O 22:20)
不定休
その他:予約可
全面喫煙可
カード可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
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