金沢で失敗しないおひとりさま「酒房 猩猩」

金沢「酒房 猩猩」

金沢には良いお店が色々ある。今までアップしたもので言えば、『大関』だったり『倫敦屋酒場』だったり↓。

金沢の木倉町にある創業昭和36年の老舗割烹「大関」。おでんも美味しいが刺身も揚げ物も何でも美味しいお店。先代はなんと103歳までお店に出ていたというから驚きだ。
金沢は片町の裏路地、レンガ風の外壁の一軒家がある。イギリス映画のセットか何かのようで、その『英国らしさ』は完璧だ。それが今回紹介したい『倫敦屋酒場』である。

金沢香林坊

加賀百万石の城下町金沢は、藩政時代には江戸・大坂・京都に次ぐ規模の大都市だったと言われている。

そんな金沢の玄関口金沢駅前からバスに乗って10分ほどすると、北陸最大の繁華街『香林坊』に到着。

香林坊の由来

香林坊はその名から想像出来る通り、『香林坊』と言う比叡山の僧に由来するらしい。その香林坊が還俗してこの地の薬種商を営む向田家の婿養子となる。

香林坊は夢枕に立った地蔵尊のお告げで目薬の製造及び販売で大成功、『香林坊家』として繁栄し、その家の名前が町名として残ったとされている。

向田香林坊はこれに感謝し地蔵尊を作った。寛永の大火の時にこの地蔵尊の付近で火の気が止まったとされている。

終戦後、この地蔵尊は市内の民家に安置されていたが、今では場所が移されて香林坊交差点に置かれているのだ。

せせらぎ通り商店街へ

金沢「酒房 猩猩」

そんな香林坊でバスを降りて香林坊交差点ではなくもう少し手前の日銀交差点を渡る。そしてスタバの脇の道をに入り東急ホテルを左手に見ながら坂を下っていく

突き当たったところを右に曲がると歩道の横を『鞍月用水』が流れている。そこには『せせらぎ通り商店街』と呼ばれていて様々な店が立ち並んでいる。

この『鞍月用水』は金沢城に防衛のための総構堀をめぐらすという目的で、慶長4年(1599年)高山右近に命じて短期間で構築されたものらしい。

用水には所々ほんの数歩で渡れる小さな橋が掛かっており、そのうちの1つを渡ると今回の目的の店がある。

金沢「酒房 猩猩」

金沢「酒房 猩猩」

お店の前には『本日の日本酒』と書かれてた小さな黒板が置かれている。

金沢「酒房 猩猩」

その時々で並んでいるお酒の銘柄は違うのだろう。

金沢「酒房 猩猩」

ある時の黒板には、石川県の地酒の名前が並んでいた。『手取川』、『五凛』、『能登誉』、『獅子の里』、『勝駒』。いつも地元のものだけなのかどうかは定かではない。

「猩猩」とは?

金沢「酒房 猩猩」

さて、店の名前は『酒房 猩猩』。『猩猩』は『しょうじょう』と読む。

オランウータンの漢名でもあり、海中に住む猩猩が尽きることのない酒壷を親孝行者の高風に与える能の演目でもある。

猿に似ていて人の顔と足を持ち人の言葉を解し酒を好む中国の想像上の動物でもあり、そして酒飲みの異名でもある。それがこのお店の屋号だ。

店内

金沢「酒房 猩猩」

店に入ると、右手に8席ほどのカウンターと左手に小上がりが一室。こじんまりとしており、想像していたよりもモダンで照明もかなり明るめだ。

金沢「酒房 猩猩」

敷物の上に置かれた箸にはオリジナルの箸巻。こう言う細かい部分のこだわりみたいなものがなかなか良いのだ。

金沢「酒房 猩猩」

黒板に書かれたメニューを見ながら、先ずは『生ビール』でも注文すれば良いだろう。

金沢「酒房 猩猩」

お通しはその時々で違うだろうが、例えば金沢の郷土料理『べろべろ』が出てくる。水に浸した寒天を弱火にかけて溶かししょうゆ・みりん・砂糖で味を調える。

金沢「酒房 猩猩」

そこに溶き卵を流し込んで固めたものだ。他に『えびす』とか『べっこう料理』とかで呼ばれるようだがこれがまた美味しい。

金沢「酒房 猩猩」

『刺身の盛り合わせ』はやはり食べておきたい。ある日の盛り合わせは、烏賊に黄アジに鯛などなどどれも新鮮で、中でも〆鯖の〆具合と鰆の漬けのもちもち美味いのが印象に残る。

金沢「酒房 猩猩」

日本酒に切り替えるのなら黒板の中から選べば良い。せっかく飲むのだったら石川県のものが良いだろう。ある日のお酒は『手取川 純米吟醸生酒 石川門 生原酒』。

金沢「酒房 猩猩」

石川県で作られた酒造好適米の『石川門』が原料米。白山伏流水を使い能登杜氏により仕込まれている酒だ。

金沢「酒房 猩猩」

他には『遊穂 純米酒 無ろ過生原酒』。

金沢「酒房 猩猩」

原料米は麹米に石川県産『五百万石』、掛米に同じく石川県産『能登ひかり』を用いている。

金沢「酒房 猩猩」

そして霊峰『石動山』の伏流水を仕込水に9号酵母で仕込んだ純米無濾過生原酒だ。

金沢「酒房 猩猩」

そして『菊姫 純米酒 山廃仕込』。

金沢「酒房 猩猩」

特A地区山田錦使用で酸味の中にある濃醇な旨みが前面に出てくる。濃い味の料理には持って来いの男酒だ。

金沢「酒房 猩猩」

黒板のメニューにはいつも惹かれるものが沢山書かれている。何を注文するのか?を組み立てるのも楽しいものだ。

金沢「酒房 猩猩」

例えばある日はこんな感じだった。先ずは『いしるきゅうり』。『いしる』は『いしり』とも言って、能登地方に古くから伝わる魚醤油のこと。

金沢「酒房 猩猩」

秋田の『しょっつる』や伊豆の『くさや』と並んで日本を代表する『魚醤』の一つだ。これに漬けたきゅうりは何とも言えず美味しくお酒が進む。

金沢「酒房 猩猩」

『ふぐ甘子糠漬け』も是非食べておきたい。その名の通りふぐの卵巣を糠漬けしたものだが、ふぐの卵巣には致死性の高い毒素テトロドトキシンが多く含まれている。

普通なら食用には出来ないのが、卵巣を2年以上も塩漬け及び糠漬けにすることで毒素を消失させたもの。塩漬期間が長いので当然塩気が強いが濃厚な味は酒の肴にはもってこい。

金沢「酒房 猩猩」

『自家製とうふ』は濃厚な味でそのままで食べるのが1番美味しい。

まとめ

というように、どの料理やお酒を見ても明らかに美味しそうでしょ?実際、外れが全くない美味しさである。

器や徳利や猪口も見ていてステキだと思えるものが使われている。金沢には美味しいお店が色々あるが、ここも是非訪れてほしい一軒だ。

金沢「酒房 猩猩」基本情報

最後に「酒房 猩猩」基本情報。

住所:石川県金沢市香林坊2丁目12−15

電話:076-222-2246

営業時間:17:45~22:30(L.0.22:00)

     日曜休(祝日の場合は、翌日休)

その他:完全禁煙(お座敷は電子煙草はOK)

    予約可

    カード可

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

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