宮崎で失敗しないおひとりさま「天一」

宮崎「天一」

宮崎で良く訪れるお店と言えば『粋仙』となるのだが、今回の宿泊先が繁華街であるニシタチの方だったので、たまには違うお店へ行くことに。

そうなるとここに行きたい!お店は『とりとみ』となるのだが、生憎宮崎に入ったのが火曜日。火曜日はこのお店はお休みなのだ。

宮崎「天一」

宮崎「天一」

ではどこに?と迷って行ってみたのが今回のお店、『天一』だ。

もちろん『天一』と言っても天ぷら料理の老舗『銀座天一』でもないし、京都発祥のラーメン店『天下一品』でもない。

「NHK プロフェッショナル 仕事の流儀」出演の「ねこや」の魚

平成28年、今から二年前の今頃のこと、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』と言う番組で『諦めるな、それが魚屋の心意気』と題して紹介されていた鮮魚屋がある。

それが、宮崎日南大堂津の鮮魚屋『ねこや』だ。店主の門川安秀、通称『ねこさん』が卸す魚は東京の一流レストランでも扱われているほどだ。

その『ねこや』の魚を実はこの『天一』でも使っている。宮崎と言うとどうしても鶏を食べることが多いのだが、ちゃんと魚も美味しい。しかも言わずと知れた『ねこや』の魚なのだ。

アクセス

宮崎「天一」

そんな『天一』は、ニシタチの『カテイ堂ビル』といういかにも古そうな雑居ビルの2Fに店を構えている。

宮崎「天一」

人がやっとすれ違うことが出来る程度の幅の狭い階段を上がって行くと、

宮崎「天一」

『居酒屋 天一』の文字と共に『丸に桔梗』の紋が染め抜かれた暖簾が見える。

店内

宮崎「天一」

その暖簾をくぐってお店の中に入ると、いかにも昭和の酒場と言った風情。左が8席ほどのカウンターで右が座敷になっているこじんまりとしたお店だ。

宮崎「天一」

カウンターの付け台を見るとどうやら生簀になっている。その中には伊勢エビやフグやパッチンエビなどが生きたまま入れられている。こう言った造りは初めて見たがなかなか面白い。

宮崎「天一」

メニューは細い板に書かれて天井と棚の間の斜めのところにはめ込まれている。黄色い紙に書かれたものが数枚その下に画鋲でとめられている。

生簀以外はいたって普通の昔ながらの居酒屋と言う感じで、落ち着ける雰囲気だ。店員の方はおばちゃんが数名。時間と共に1人から2人、そして3人と増えていった。

女将さんは遠からず近からず、ちょうど良い具合にたまに気を使って声をかけて下さるのが良い。なかなか心地良いお店だ。

メニュー

宮崎「天一」

先ずお通しがなかなか良いのだ。

宮崎「天一」

さり気ないのだが見た感じよりも美味しい。

宮崎「天一」

そしてここで食べるべきは、やはりお魚でしょう。メニューには出ていないが、『刺し盛り』をまずは注文すると良い。見た目は案外普通なのだが、実はこれがかなり美味しい。

宮崎「天一」

あとは黄色い紙に書かれていた『牛すじ煮込』もじっくりと煮込まれた良い味付け。人気らしいがそれも頷ける美味しさである。

宮崎「天一」

更にカウンターの上にざるに入っていた『しいたけ』。これがまた大きくて香りが良くてとっても美味しい。

宮崎「天一」

そんなに種類が沢山あると言う訳ではないのだが、どれも外さない普通に美味しい料理は結構魅力的だ。

隣に居た年配の男性と若い派手な女性の2人連れは、『伊勢海老』に『パッチンえび』に『とわたり蟹』に『うなぎ塩焼き』と、まあ贅沢な様子。

こちらはそれに比してかなり質素な感じになってしまったが。それでも充分楽しめる。

宮崎「天一」

お酒はそんなに種類はないみたいだが、『黒霧島』とか『銀滴』とかが置いてあるので、それをロックで頂くのも良いかもしれない。

宮崎「天一」

焼酎は徳利に入れられて出される。よって氷もアイスペールで別に出されることになる。自分の好みで氷をグラスに入れて、好きな量を注げるので、案外このスタイルは良いと思う。

まとめ

というわけで、何の変哲もない居酒屋だが、そういうお店が意外に無かったりするものだ。居心地良し、料理も美味しい、申し分のないお店だ。お酒の種類は問わなくても良いだろう。

そして『ねこや』の魚を使っているわけだし、もしも宮崎で『鶏の炭火焼き』とかではなく、お魚気分だったら、きっとココに行ってみると満足するに違いない。

最近はネットで見て来る『江戸の人が多い』なんて女将さんがおっしゃっていたけれど、地元の人にも愛されているステキなお店でした。

宮崎「天一」

最後に『天一』の基本情報を。

TEL:0985-24-8210

住所:宮崎県宮崎市中央通2-28 カテイ堂ビル2F

営業時間:18:00~23:00  

     日曜休

その他:予約可     

    全面喫煙可    

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

天一居酒屋 / 宮崎駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

宮崎で失敗しないおひとりさま関連記事

失敗しない宮崎「丸万焼鳥本店」
宮崎グルメといえば、あの『地鶏の炭火焼き』を思い浮かべる方も多いだろう。 炭火に鶏の脂を入れてファイアー、その中で塩をかけた刺身でも食べられる新鮮な鶏もも肉を、一気に燻し焼きレアな状態で食べるというもの。 宮崎では古くから続く料理法で、鶏も...
宮崎で失敗しないおひとりさま「粋仙」(移転前)
宮崎と言えば、やはり『地鶏の炭火焼き』や『地鶏の刺身』は外せない。そしてお酒はやはり焼酎で、その出荷量は2015~2017年まで三年連続日本一を誇る焼酎王国でもある。 そんな両方を完全網羅してくれている素晴らしいお店がある。それが『粋仙』 ...
生まれ変わった宮崎の「粋仙」
JR宮崎駅から歩いて数分の高架下にお店を構えていた名店、『粋仙』がいつの間にか移転していたことを知ったのはつい最近ことだ。 宮崎「粋仙」移転後のお店に行ってみた 新しくなったお店にも1度早く行かねばと思っていたところ、ちょうど宮崎出張が叶っ...
宮崎で失敗しないおひとりさま「とりとみ」
何度か伺おうとしてもお休みだったり満席で入れなかったりと、縁がないのかなというお店があったりするものだ。 ただそういうお店に限って、『どうせ今日もダメだろう』と言う感じで電話をすると意外にアッサリと大丈夫なことが多かったりもする。 宮崎「と...

参考:宮崎で失敗しないバー情報

宮崎で失敗しないおひとりさま「続人間」
九州の県庁所在地の中で最も電車で行きにくいかもしれない宮崎。その宮崎最大の繁華街と言えばやはり『ニシタチ』だ。宮崎市内の飲み屋はこのニシタチに集中している。 宮崎最大の繁華街「ニシタチ」 ここの歴史は古く、昭和30年に旧国鉄の寮跡地が払い下...
ボガードに見られながら過ごす宮崎「蚤の市」
時々バーに行くことがあるのだが、それは出張先がどこかで随分とその頻度は違ってくる。多分今のところ1番数が多いのは宮崎になる。 何故か?を考えてみると、どのバーも宿泊先に近いニシタチにあるからだろう。一軒目に何処かに行った後につい立ち寄ってし...
宮崎「洋酒天国」への階段・「洋酒天国」の扉
宮崎の繁華街、ニシタチには当たり前だがいくつものバーが軒を連ねている。 まだ出来て間もないものから、随分と昔からのお店もある。 例えば『続人間』などはもうずいぶん昔からのものだ。 宮崎「洋酒天国」 そのニシタチに、と言うか、宮崎県内に最初に...
宮崎における最古のバーと言えば「赤煉瓦」
さて今回は宮崎で唯一行っておいて未だ書いていなかったバーだ。 これまで『続人間』や、『洋酒天国』、そして『蚤の市』と書いてきて、このまま書かないのも何なので『赤煉瓦』となる。 宮崎「赤煉瓦」 もう何度か出てきているが、宮崎最古のバーと言われ...

参考:宮崎のホテル宿泊レポート

ホテルJALシティ宮崎宿泊レポート
今回は宮崎編、15周年を迎えた『ホテルJALシティ宮崎』。 「ホテルJALシティ宮崎」情報アレコレ アクセス(△) JR宮崎駅西口から歩くとなるとおおよそ10分ちょっとかかる。宮崎空港からはバスなら『カリーノ宮崎』で降りて2,3分。タクシー...
徹底解説!日向の湯ドーミーイン宮崎
今回は宮崎の『天然温泉日向の湯 ドーミーイン宮崎』。 「日向の湯ドーミーイン宮崎」情報アレコレ アクセス(△) JR宮崎駅から歩くと15分くらい。途中で『粋仙』新しいお店に寄って行くと15分は分けられるのでさほど気にはならない。 宮崎空港か...

参考:宮崎ブーゲンビリア空港ラウンジ情報

徹底解説!宮崎ブーゲンビリア空港ラウンジ
宮崎空港の愛称は南国らしく『宮崎ブーゲンビリア空港』。市の中心部からの距離は約5kmということで非常に近いのが便利なところ。 空港から電車だと10~26分と随分と差はあるもののそれでJR宮崎駅に到着する。バスの本数も多くこちらも30分も掛か...
とろサーモン・温水さん・宮崎ブーゲンビリア空港
先日『宮崎ブーゲンビリア空港』を久しぶりに利用したのだが、その際に2つばかり新たな発見があったので。 宮崎ブーゲンビリア空港と温水さん 宮崎ブーゲンビリア空港と言えば、宮崎県都城市出身の俳優である温水洋一さんと一緒に座れる『ひなたぬくぬくベ...
新しくなった「ラウンジ大淀」
前回、この宮崎ブーゲンビリア空港を使った際は、ちょうどラウンジがリニューアル工事中だった↓が、無事に工事も終わり既にオープンしていた。 「ラウンジ大淀」 このラウンジは 珍しいことにANAとJALの共用ラウンジで、 国内線保安検査通過後に利...

Comment

タイトルとURLをコピーしました