久留米で失敗しないおひとりさま「酒蔵松竹本店」

久留米「酒蔵松竹本店」

久留米にある創業100年をあと少しで迎えようとする『古賀久六ツ門本店』。

そこまで歴史は古くないが、それでも他にも実は老舗と言って良い酒場がある。

久留米『酒蔵松竹本店』

久留米「酒蔵松竹本店」

それが『古賀久六ツ門本店』を出て西鉄久留米駅の方面に向かう途中にある『酒蔵松竹本店』だ。久留米市の中心市街を東西に走る大動脈である明治通り沿いに建物がある。

松竹ってやはり…

そう、店名の『酒蔵松竹本店』の『松竹』はあの興行の松竹である。アーケードになっているので低い建物化と勝手に思ったが、遠目で見ればあの松竹のマークがちゃんとある。

要は、ここは松竹会館なのだ。ただ現在は興行施設としては使用されていない。

外観

久留米「酒蔵松竹本店」

その建物の看板には白地に赤い資格に囲まれた『味処』の文字、そして黒字で『飲み処 食べ処 酒蔵松竹本店』。店頭のショーウィンドウには各種メニューが写真入りで出ている。

但し、1Fはお弁当コーナーになっており、初めてだと戸惑う方も居るかもしれないが、お店は階段を下りた地下1Fにある。

店内

久留米「酒蔵松竹本店」

風情はない自動ドアを抜けると、想像以上に広い店内。座敷、テーブル、カウンターとどんな席でも揃っている。様々な使い方が出来そうだ。

そして、いきなり日本酒の一升瓶が色々と並んだ冷蔵庫があり、その品揃えはかなり豊富で期待が持てる。

とにかく席数は随分とありそうだが、一人でも気にならない雰囲気だ。何しろ創業は1963年、昭和38年と、前回の東京オリンピックの前年。やはり積み上げた歴史の懐の深さだろう。

真ん中をついたてで仕切った大きなテーブル席には一人客がそれぞれ思い思いに食べたり飲んだりしている。こういう席でも、この空間なら意外と落ち着くのだ。

メニュー

 

久留米「酒蔵松竹本店」

とにかく老舗の大衆酒場らしく、そのメニューは『古賀久六ツ門本店』同様に豊富だ。そしてやはり安い。

久留米「酒蔵松竹本店」

例えば『酒の肴五種盛』。季節で内容は変わるのだろうが、ホタルイカ沖漬け・筑後がめ煮・イクラと椎茸・山汐漬・酢の物(このしろときゅうり)で480円はお得だ。

取り立ててその味に感動したりするようなものではないのだが、酒の肴としてはもうそれだけで充分なのだ。

久留米「酒蔵松竹本店」

例えば270円の冷やっこはまさに普通に普通なのだが、その普通が良い場合もたまにはある。

久留米「酒蔵松竹本店」

そして、やはりメニューを見ればわかる。日本酒の揃えは想像以上。一部ではあるが、例えば福岡県のものだけでもこんな感じ。

久留米「酒蔵松竹本店」

  • 山の壽(久留米市)470円
  • 庭のうぐいす(久留米市)470円
  • 三井の寿(大刀洗町)450円
  • 繁枡(八女市)400円
  • 杜の蔵・翠水(久留米市)400円
  • 寒北斗(嘉麻市)390円

他にも九州から北海道まで、全国各地のお酒がズラリと書かれている。そしてよく見ると、純米酒が中心の品揃えになっている。

久留米「酒蔵松竹本店」

価格はグラス1杯(120ml)のお値段。升にグラスを置いて、そこに一升瓶から注いでくれるシステムだ。

久留米「酒蔵松竹本店」

もちろん日本酒以外のお酒も充実していてなんでもござれ。まさに呑兵衛たちには申し分のないお店だ。

なので、料理に期待するよりも、お酒に期待した方が良いかもしれないし、そういう方にはまさに打ってつけのお店だと言える。

まとめ

一人でじっくりと飲むというよりは何人かで来る方の方が多いようだが、それでもおひとりさまはそれなりに居る。そして何人で飲もうが心地良く飲める雰囲気。

料理もお酒も種類が豊富なので、好みが色々だとしても対応出来るだけの品揃えこそ、まさに老舗の大衆酒場と言う感じで使い勝手が非常に良い。

そうそう階段の手前に古そうな木の看板があった。そこには『和風パブ松竹本店』と書かれていた。

久留米『酒蔵松竹本店』基本情報

それでは最後に「酒蔵松竹本店」の基本情報。

住所:福岡県久留米市東町34-32

電話:0942-39-2370

営業時間:11:00~23:00

     基本無休 

その他:全面喫煙可

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

酒蔵松竹 本店レストラン(その他) / 西鉄久留米駅花畑駅櫛原駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

久留米で失敗しないおひとりさま関連記事

久留米で失敗しない餃子「ギョウザ五十番」
餃子はお好きですか? キンキンに冷えたビールにアツアツの餃子なんて思い浮かべたらもう堪らないなんていう方も多いはず。 そんな餃子を日本で最初に食べた人は誰か?そもそも餃子って日本ではいつ頃からこれだけポピュラーな食べ物になったのか?は知られ...
久留米で失敗しないおひとりさま「古賀久六ツ門本店」
突然だが、1919年、大正8年と言えば、カルピスやコカ・コーラが発売された年だそうだ。実はそんな100年近くも昔に創業した一軒の酒場があるのだ。 久留米「古賀久六ツ門本店」 まあ、カルピスやコカ・コーラをその当時に出していたか?は知らないが...
久留米で失敗しないおひとりさま「赤垣屋」
といえば先ず最初に何を思い浮かべるだろうか?やはり『久留米ラーメン』だろうか?確かに美味しい久留米ラーメンのお店は色々ある。例えば『大砲ラーメン』や『来福軒』等々。 餃子も何気に美味しいお店がある。例えば『五十番」とか。 もちろん居酒屋も色...

参考:久留米ラーメン情報

とんこつラーメンの歴史と「大砲ラーメン」
とんこつラーメンの歴史 九州初のラーメン屋台?「南京千両」 ところで『宮本時男』さんをご存じだろうか? そんなの知ってるに決まってるでしょ!の方も居るだろうし、誰だそれ?の方も居るだろう。元々はうどんの屋台『たぬき』を営業していた方だ。 そ...
JR久留米駅すぐ使い勝手の良い「来福軒」
松田聖子の『赤いスイートピー』が流れているJR久留米駅、ステンドグラスがキレイな駅で、まちなか口から外に出ると、地元出身の方々に関わるものなど面白いものがいくつかある。 JR久留米駅 からくり儀右衛門こと田中久重の『太鼓時計』をモチーフにつ...

参考:久留米のホテル宿泊レポート

久留米ホテルエスプリ宿泊レポート
久留米で時々宿泊することがある。これが実に困るのだ。なかなか良いホテルがないからだ。まあ出張先で眠るだけと割り切ればないわけではないが、そうは言ってもとなる。 そんないくつか泊まった中では案外許せるかなと言うのが、西鉄久留米駅からすぐ近くに...

Comment

タイトルとURLをコピーしました