『割烹』の『割』は包丁で切ること、『烹』は火を使って煮ることを意味していて、江戸後期に高級料理店などでこの言葉が使われるようになったらしい。
その『割烹』に『大衆』を添えたお店がある。ある意味真逆の言葉だが、高級なお料理を出しますが大衆的な価格ですよという感じなんだろう。
屋号の前にこの『大衆割烹』という文字を付けているお店を何軒か知っているが、どこもその名に恥じないまさに大衆割烹である。
福岡「大衆割烹ひかり」
その中の一つが博多駅から歩いてすぐのところにある『大衆割烹ひかり』だ。
アクセス
JR博多駅には博多口と筑紫口があるが、筑紫口を出て右にある最初の細い通りを向かう。突き当たって左に曲がるともうお店に到着だ。せいぜい1,2分のところだ。
外観
外観はごく普通のよくある居酒屋。看板には『博多味処ひかり』。自動ドアには『生ビール380円』とか『月土祝お刺身1割引き』とかの文字がデカデカと貼られており随分賑やかだ。
割烹と言う感じは何処にもない。まさに大衆の臭いがプンプンする。よって誰でもかなり入り易い店構えになっている。
店内
外観同様に店内もいかにもよくある居酒屋風情。特に何か雰囲気が素敵だとかお洒落だとかはない。
右には随分と長いカウンターがある。その背後は通路を挟んで仕切られていて、左側のテーブル席とは完全に分けられた感じになっている。
なのでグループ客が多い中、一人カウンターに座っていてもあまり気になることもなく心地良く過ごせる雰囲気なのだ。
更に奥は座敷になっており、右の方もかなり広い座敷がある。よって大人数の宴会も可能だ。座敷とカウンターはそこそこ距離があるのでさほど騒がしいい感じもない。
カウンターに座るなら入口近くの1番端っこがおススメだ。新聞や雑誌も目の前にあるのでそれらを読みながらゆっくりと食べたり飲んだり出来る。
カウンターの前にはキープされた焼酎のボトルが整然と並んでおりその数はかなりのものだ。それに上から吊るされた沢山の手書き(風?)のお品書きも良い感じ。
ちなみにカウンターとは言っても目の前で料理をするとかそういうのではなく、ただのカウンター席で厨房は奥にある。
メニュー
扱う料理は大衆割烹と名乗るだけあって、魚料理を中心に揚げ物や野菜ものなどかなりの種類がある。
もちろんどれもがお値打ち価格。
例えば幻の高級魚なんて言われている『クエの刺身』は千円しない。白身で淡泊だが脂が適度にのっていて美味い。葱を巻いてもみじおろしのポン酢でどうぞ。
焼酎もボトルで二千円しないし500mlの飲み切りなら千円ちょっと。ちなみに『三岳』は1杯390円、500mlの飲み切りだと1,280円。
まあとにかく安心・安定のお店なのだ。
あれこれ迷ってしまうだろうが、そんな時はやはり『ごまさば』あたりを頼むと良い。お店によって随分味が違うが、ここのものは結構美味しい。
何気に『オイルサーディン』も旨かったりする。
そして『もつ煮込み』。少し甘めだが焼酎の肴にはちょうど良い。
いずれにしても何を頼んでもそんなに外れはない。
まとめ
静かに飲むところではない。でも何故か落ち着いて飲める。大勢のお客さんが居るのだが、その話声に包まれながら一人飲むのも良いものだ。
お酒も焼酎のみならず日本酒も置いてあるし、料理はバラエティに富んでいる。大勢で来るのもありだ。なかなか使い勝手の良いお店だ。
「大衆割烹ひかり」基本情報
さて、最後に「大衆割烹ひかり」の基本情報
TEL:092-471-7309
住所:福岡県福岡市博多区博多駅中央街6-11 内田ビル 1F
営業時間:17:00~23:00(L.O.22:30)
日曜休
その他:全面喫煙可
カード可
予約可
大衆割烹 ひかり (魚介・海鮮料理 / 博多駅、祇園駅、東比恵駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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