時々靴を脱いでお店に入るスタイルがある。座敷席とかではなく、お店自体に入る時にだ。これは案外気持ち良くていつも良いなと思う。
そして、今まで何軒かそのスタイルのお店に入ったことがあるが、振り返るとどこもなかなか良い雰囲気で美味しいのである。
熊本「島崎」(移転前)
そんなお店の内の一軒が熊本にある『島崎』である。いやあったという方が正のかもしれない。どうやらいつの間にか移転したらしいのだ。
これまでも閉店してしまったケースや移転前のお店のことをアップしたもの↓があったが、今回も情報としての意味はないかもしれないが、記録として残しておこうと思う。
新しいだけが情報とは限らないのだ。
下通りの一角
熊本市の繁華街と言えば上通り・下通り・新市街と3つのアーケード街が中心だ。ある意味あちこちに点在しているのではなく一ヵ所に凝縮されている。
熊本駅周辺にもホテルや飲食店はあるがやはり繁華街に行く方が選択肢が断然多い。万が一入りたいお店に入れない場合でも潰しが効くわけだ。
そんな中の一軒が『和食島崎』だ。熊本下通のマツフジ会館ビル。この雑居ビルにはさまざまな飲食店がひしめいており、地下1Fの1番奥にあったのだ。
外観
藍に白抜きで鯛が描かれた太鼓のれんと切株を加工してつくられた看板が目印。藍に白く抜かれた小さな『花鳥風月』の文字、真ん中の白く丸く抜かれたところには『風』とある暖簾。
店内
中へ入ると先ず靴を脱いで小さな下駄箱へ。左手が堀抜きのカウンターで、右手が同じく堀抜きのテーブル席。さほど広くない店内は至って普通の雰囲気。
小さな水槽には小さな魚が泳いでいるが食べる為の生簀ではない。雑然とした感じで好みは分かれるだろうが居心地はすこぶる良い。店主と笑顔が素敵なその娘さんで切り盛りしている。
メニュー
先ずお通しからしてやはり美味しい。
ここで先ず食べたいのが『三点盛り』だ。と言っても刺身の盛り合わせではない。『蒸し鮑』と『自家製カラスミ』、それと『合鴨ロース煮』。もうこれだけで充分素晴らしい三点。
『馬レバ刺し』があれば食べてみたいところ。
馬繋がりで言えば『馬すじ煮込み』も美味しい。味加減が抜群だ。
例えば『トマト』などの野菜でお口直しも良い。
〆にはありきたりだが『焼きおにぎり』とかも悪くない。
あとは『刺身おまかせ盛合せ』は新鮮でこれもまたお勧め。馬つくねと鱧のすり身と2つの味が楽しめる『ふわふわ鍋』も良いだろう。カウンターには大皿料理もあってこれもまた良い。
お酒は熊本と言えば球磨焼酎なのだが日本酒も何種類かちゃんと置いてある。
十数年かけて開発した初の熊本県オリジナル酒米『華錦』を使った『雲雀』や熊本県下で一番小さな蔵元がつくる『小国蔵一本〆』などなど。
キムラロック
そうそうカウンターの端っこに面白いボトルが置いてあった。
このラベルの方が誰かわからなければ、ただのおふざけボトルかと思ってしまう一品。だって『ロックがうまい!純米焼酎キムラロック』だもの。
これは『全日本柔道選手権や天覧試合など15年負けなし、歴代最強柔道家とも言われる伝説の柔道家、木村政彦生誕100均年を記念してつくられた焼酎だ。
まとめ
熊本で一人で呑むとなると(なかなか一人機会がないのだけれど)、最初に思い浮かべるのがどうしてもこの『島崎』になる。
移転した先は隣のビルみたいで、まあそのうち新店の方にも1度伺ってみたいと思っているが、以前のスタイルのままなのか?そうではないのか?が気になるところだ。
熊本「和食島崎」基本情報(移転前)
TEL:096-351-0321
住所:熊本県熊本市中央区下通1-9-1 マツフジビル B1F
営業時間:18:00~23:00
日曜・祝日休
その他:予約可
全面喫煙可
カード可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
和食 島崎 (割烹・小料理 / 花畑町駅、辛島町駅、熊本城・市役所前駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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