突然だが、1919年、大正8年と言えば、カルピスやコカ・コーラが発売された年だそうだ。実はそんな100年近くも昔に創業した一軒の酒場があるのだ。
久留米「古賀久六ツ門本店」
まあ、カルピスやコカ・コーラをその当時に出していたか?は知らないが、お酒は当然出していたんだろう。それが久留米にある『古賀久六ツ門本店』だ。
B級グルメの聖地?久留米
久留米市は福岡県の南部と佐賀県の東部にまたがる九州最大の平野筑紫平野最大の都市。とんこつラーメン発祥の地であり、ブリヂストンの創業地でもある。
更に言えば、焼きとり屋の軒数が日本有数であり、『ギョウザ五十番』を始めとした餃子の美味しいお店もあるし、言わばB級グルメの聖地みたいなところなのだ。
また、京都の伏見や神戸の灘に並ぶ酒どころでもある。そんな久留米の中にあって長い歴史を積み重ねてきたお店が、昼間から飲めてしまう『古賀久六ツ門本店』なのだ。
外観
ただ、100年近い歴史とは言え、その店構えはコンクリートの洒落たビルになっている。以前の姿がどんなものだったのかは知る由もないが、そこは少し残念ではある。
古賀久の9
そんな洒落たビルだが、掛かっている看板、これがなかなか面白いのだ。『古賀久のKOGAKYU9』とある。
そして、『①早い ②安い ③旨い ④広い ⑤きれい ⑥やさしい ⑦多い! ⑧うるさい!? ⑨きもい??』と書かれているのだ。
まあ⑨の『きもい??』はさて置いて、①~⑦まではその通りだろうし、⑧はまさに『!? 』でその時によって随分と違うだろう。なかなか面白い。
店内
店に入ると大衆酒場っぽい広い空間に木製テーブルがズラリ。昔ながらの冷蔵庫には沢山の作り置きの総菜が並べられている。
その上には大量のメニューがびっしりと貼られていて壮観だ。価格もまさに大衆酒場の安さになっている。
2F、3Fもあるようで、2Fはテーブル席、掘りごたつ席で、3Fは100人近くが収容出来る大宴会場になっているらしい。
入ってすぐに目を惹くのが銀色に輝く巨大な生樽だ。アサヒの博多工場から直送された新鮮な生ビールがここから注がれて飲むことが出来るのがここの売りの1つだ。
そう言えば壁にはこんな文句が書いてある。
創業以来(1920~)ご来店のお客様は、延べ9百4万3千人。
そしてご愛飲いただいたビールは、約6百39万リットル。
これって1年に1回くらい数字を足していくのだろうか?それとも作成した時から何も変えていないのか?は定かではないが、ちょっと現実的でない数字に思わず笑ってしまう。
メニュー
先ずは新鮮生ビールから始めるべきだ。工場直送の生ビールは先入観もあるのかとても美味しい。1杯で切り替えることが多いのだが、ここでは立て続けに飲んでしまう方も居るだろう。
メニューはとにかく豊富だ。冷蔵庫から自分で取ってきても良いし、注文しても良い。例えば、手始めにビールのつまみの定番『枝豆』、
そして『ポテトサラダ』、
更に『串盛りセット』なんかが良いかもしれない。
牛バラ・しいたけ・ズリ・豚バラ・かしわ・海老がお皿に盛られて出てくる。
もちろんお酒は生ビール以外にも色々。
まとめ
いずれにして豊富なメニュー、そして低価格。広いお店だが一人でも気にせずに過ごすことが出来る。そして昼間からずっと営業しているのも良い。
幅広い年代の方が様々な人数で飲んでおり、大衆酒場でもあるが大衆食堂みたいな感じでもある。100年近い年月、様々な方々のお腹を満たしてきたのだろう。
そう改めて考えてみると、これは相当すごいことだと思う。そして、これからも無くなることなく続いていきそうな力強さを感じるお店だった。
久留米「古賀久六ツ門本店」基本情報
それでは最後に「古賀久六ツ門本店」の基本情報。
住所:福岡県久留米市六ツ門町2−36
電話:0120-328-091
営業時間:月~木、日、祝日: 11:30~22:00 (料理L.O. 21:30 ドリンクL.O. 21:30)
金、土、祝前日: 11:30~23:00 (料理L.O. 22:30 ドリンクL.O. 22:30)
1/1・2、8/15休
その他:全面喫煙可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
古賀久六ツ門本店 (居酒屋 / 西鉄久留米駅、花畑駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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