熊本一の繁華街である下通り。西側と比べると東側はどこか裏通り的な雰囲気が漂っているのだが、その通称『武蔵小路』に一軒のなかなか素晴らしいお店がある。
そのお店の近くの『立呑み食堂 ねぎぼうず』も『立呑み』と言いつつ椅子席があったが、ここも立ち呑みではなく椅子に座ってじっくりと飲めるのだ。
武蔵小路立ち呑み酒場
お店の名前は『武蔵小路立ち呑み酒場』。
アクセス
武蔵小路通りのちょうど真ん中あたりにお店がある。『立呑み食堂 ねぎぼうず』からなら僅か2分程度で到着。
赤に白い文字で『アイアイビル』と言う看板が見えたらその1Fがこのお店だ。
外観・店内
目印はレンガ壁に赤いテントと白い提灯。店内は決して広くない。壁には名刺が貼られ、一升瓶が立ち並びネオン管があったりする。
いくつかのカウンターがあって、腰をかける程度のカウンターチェアや小さな椅子があるだけの店内、一人座るなら厨房に向かったL字カウンターが良い。意外に落ち着く。
メニュー
ここのオーナーは以前は和食のお店で修業されていたこともあり、立ち呑み屋とは言ってもその料理はかなりの出来栄え。
食材にもこだわる。食べてはいないが、例えば『砂ズリ刺』ならば当然朝びきのものを使う。よってその色は濃い赤で新鮮な証拠だ。
『白せんまい刺』は普通の黒いせんまいを特殊技術で真っ白にするらしい。『骨なし豚足焼』は丁寧に下処理した豚足を塩胡椒だけで焼き骨をきれいに外して皮できれいにサンド。
ココでお勧めしたいのが毎日限定本の『鶏白レバー串』。これは刺身でも食べれる脂ののったもの。フォアグラまではいかないがかなり近く、本当に美味しかった。
刺身なら、例えば『イサキ刺』。『焼き霜造り あぶらのってます オススメ』と一言添えてある内容がついつい注文をさせる。
ちなみに『焼き霜造り』とは、魚の皮目に強火の直火で焼き目を入れてから氷水などで冷やし刺身にしたもの。
イサキは淡白な白身のイメージだが、実は脂がのっていて濃厚な白身で皮と身の間に美味しい脂が多い。だからこの『焼き霜造り』って言うのはどう考えても美味しいに決まっている。
5月から夏にかけてにしか食べられないのが『しゃくの天ぷら』。『しゃく』であって『しゃこ』じゃあない。
エビ目アナジャコ下目アナジャコ科に分類される甲殻類の1種で、熊本と岡山くらいでしか食べないらしい。これがカリカリしていて味が濃くて結構美味しい。
お酒は日本酒でも焼酎でも多くはないがそれなりに揃っているのでお好みでどうぞ。
焼酎なら『三岳』や『赤兎馬』あたりが良いだろう。
まとめ
カウンターの上に貼られた品書きには惹かれるものが沢山あって、どれを注文してもきっと美味しいだろう。数品食べただけでそれが良くわかる。
お酒もそうだが、料理を楽しむにはもってこいのお店だ。ただ小さなお店なので入れないこともしばしば。予約が出来るかどうか?はちょっと定かではないが、1度は訪ねたいお店だ。
「武蔵小路立ち呑み酒場」基本情報
さて、最後に「武蔵小路立ち呑み酒場」の基本情報を。
住所:熊本県熊本市中央区下通1丁目6−7
電話:096-356-2577
営業時間:17:00~1:00
水曜休
その他:全面喫煙可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
武蔵小路立ち呑み酒場 (串焼き / 通町筋駅、熊本城・市役所前駅、水道町駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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