福光屋
今回は石川県福光屋の『加賀鳶 極寒純米 無濾過生』。
石川県金沢市の蔵元『福光屋』は1625年、寛永2年の創業。塩屋太助という人が富山県福光町より金沢に出て質屋を始め、後に寛永2年創業の酒蔵を購入。
1803年(享和3年)に塩屋の称号を、出身地の福光町の名をとって『福光屋』と改めて現在に至っている。
銘柄は『福政宗』を始め『黒帯』、『加賀鳶』、『風よ水よ人よ』、『鏡花』、『瑞秀』などなどかなり種類がある。
加賀鳶
その中から今回は『加賀鳶』。加賀藩江戸屋敷お抱えの大名火消し『加賀鳶』に由来しているそうだ。
歌舞伎の演目に河竹黙阿弥の『盲長屋梅加賀鳶』と言うものがある。その中でこの加賀鳶たちが出てくる。その意気のよさがブランドのコンセプトになったとのこと。
さて、そんな『加賀鳶』のコンセプトワードは『粋』。
そのために最も大切にしていることは、キレです。単に辛いだけでなく、日本酒の生命線である旨味を大切にしながらのキレる辛口。純米造りの技術を徹底的に追求することで、旨さの領域を広げた「加賀鳶」。まさに酒造りの妙技を味わえるブランドです。
ということらしい。
加賀鳶 極寒純米 無濾過生
その『加賀鳶』の中から、今回は『加賀鳶 極寒純米 無濾過生』。
厳冬の時期に低温醗酵でじっくりと仕上げた純米酒、これを濾過することなく、しぼりたてをそのまま瓶詰めにしたのがこのお酒。
米の旨味が存分に生きていて、濃醇な旨味とキレの良さが特徴。
ラベル
ラベルには箔押しで『加賀鳶』。その背景には加賀鳶たちの長半纏に染め抜かれた雲に雷をモチーフにしたロゴマーク。
右上には『極寒純米』、左下には『福光屋』の文字と落款。
首のところには赤地に黒の墨文字で『無濾過・生』、その横に『醸造年度平成三十年中汲み、生原酒』。
データ
原料米は五百万石・フクノハナ、精米歩合は65%。日本酒度+8、酸度2.1、アミノ酸度2.0、アルコール度数18%、酵母は701号。
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