10月は『神無月』である。
10月になると全国の神様が出雲に集まって一年のことを話し合うから、出雲以外に神様が居なくなるということがその名の由来と言う説もあるが、どうやら後付けらしい。
出雲大社が縁結びの神様というのも、俗説では、10月に八百萬の神様が出雲に集まって縁結びのの相談、神議(かみはかり)をすると言うことからみたいだ。
ちなみにこの縁結びの信仰がいつから始まったのか?元禄時代に書かれた井原西鶴の『世間胸算用』の中で『出雲は仲人の神』と書かれている。これが一番古いものとされているようだ。
いずれにしてもこれらはいわゆる『民間語源』、ある語の由来について言語学的な根拠がないものなのだろう。でもそれはあまりにも現在でも定着している。
出雲縁結び空港
よって、出雲のある島根県の玄関口である空港の愛称はやはり『出雲縁結び空港』となる。
縁結び推しの空港
『縁結び』推しになるのは当然のことだと思う。
なので、空港にはこの『縁結び』に関係するものが色々とあるのだ。例えばハートの水引をかたどったシンボルマークが外観窓や自動ドアにあしらわれていたりする。
島根県観光キャラクター『しまねっこ』オブジェにも水引のシンボルマーク。
横には絵馬掛けがあって、ここの絵馬は一定期間かけられた後に縁結びで有名な八重垣神社に奉納してくれるらしい。
1階・総合案内所(8:00~17:30)、2階・BLUESKYロビー店(7:00~19:00)、3階・レストラン 至誠(7:00~19:00)で絵馬が600円で売られているので、ご縁が必要な方はどうぞ。
2Fの出発ロビーには大きな注連縄もある。これが長さは5m、一番太いところで2m、重さは400kgを超えるもの。延べ60人がかりで約3週間をかけて製作されたそうだ。
出雲大社のあの大きな注連縄は、出雲大社の分院があった縁で島根県の飯南町の団体『飯南町しめ縄クラブ』が納めており、この空港の注連縄もその団体がつくったらしい。
他にも1階の到着ロビーには『ハート型のスポットライト』や1階国内線カウンターと国際線カウンターの間付近のフロアにシルバーのハートが埋め込まれていたり、
2Fには陶器でつくられた『古代の婚礼』のオブジェがあったり、
3Fには出雲大社の宇豆柱をモチーフにした宇豆柱の装飾があったり、
天井にやたら雲があったりと、なかなか楽しい空港だと言えなくもない。
アクセス
この空港からはJR松江駅までだったらバスで約30分ほどで到着する。運賃は片道1,030円。飛行機が到着してから10分くらい(各便の手荷物引換が完了次第)で発車する。
座席予約は必要なし。到着ロビーにバス券売機があるのでそこで乗車券を購入して後は乗るだけで良い(乗る時に乗車券を運転手に渡す)。
残念!ラウンジがない…
そんな出雲縁結び空港には、何とラウンジと言うものがない。これはいささか残念なことだ。航空会社が運営するものがなくても、大概はカードラウンジくらいはあるはずなのにない。
ただ有料の待合室ならある。
・有料待合室 1(12席)
1室1時間6,000円(税別)
30分増ごとに1,000円(税別)
追加スツール6席あり
・有料待合室 2(8席)
1室1時間4,000円(税別)
30分増ごとに1,000円(税別)
追加スツール3席あり
というものなのだが、これはまあ普通だったらまず使わないだろう。
まとめ
せっかく楽しい空港なのにラウンジがないというのは少しばかり残念。確かに利用する方が少ないだろうからそうなるのも仕方がないが、出来ればあってほしいものだ。
出雲縁結び空港基本情報
最後にラウンジはないけど『出雲縁結び空港』の空港自体の基本情報。
住所:島根県出雲市斐川町沖洲2633-1
TEL:0853-72-7500(総合案内所)
営業時間:6:30~20:30(ターミナル開館時間)
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