山本酒造店の酵母違いの飲み比べシリーズ
使用されている酵母でお酒の味は大きく変わる、
って話は以前に1度している。
その違いを呑み比べてみてね、
というのが今回の『酵母違いの飲み比べシリーズ』だ。
これを出しているのは、
これまで何回か出てきている秋田県の『山本酒造店』。
こういうのってなんだかとても楽しいし、
実際の違いを比べられるのは為になる。
どちらも米は美山錦を使っていて、
精米歩合も55%とこれも同じ。
要は酵母以外は同じにして、
酵母の違いをきちんと比べてもらおうというものだ。
先ず『6号酵母』は『きょうかい6号』のことで、
秋田県の新政酒造で昭和10年頃に分離されたもの。
おだやかで澄んだ香りを発し、
湧付前後に果実様の芳香を放つ。
発酵力も旺盛で、
製成酒に芳香を付し旨味をえる。
日本醸造協会から頒布されているきょうかい酵母としては、
1~5号まではもう頒布されていないのでこの6号が最古のものになる。
そして『7号酵母』は『きょうかい7号』のことで、
昭和21年(1946)に長野県『真澄』の蔵から抽出された。
華やかな香りで広く吟醸用及び普通醸造用に適している酵母と言われているが、
結構純米酒に使われていたりもする。
それぞれ呑んで美味しいのはもちろんだから、
どちらかを買って呑むのでも良い。
でも、
交互に呑み比べると酵母違いの味の違いがハッキリわかて面白のでぜひ飲み比べたい。
ボクの場合はどちらかと言えば『6号』の方が好みなのだが、
これは人によって分かれるに違いない。
ラベル
さて、
ラベルは?というと貼られていない。
その代わり瓶の色が違っていて、
6号の方は茶色で7号の方が緑色だ。
封印がしてあって、
黒に白抜きで『白神山地湧水仕込』と書かれている。
裏山白神山地の中腹に湧き出る天然水を使っていて、
昭和7年設置の自社水道管で酒蔵まで直接引き込んでいるという話は以前にも出てきた。
裏にはデータ等が書かれていて、
その下には『生原酒 要冷蔵』の丸いラベルが貼られている。
また、
ラベルはない代わりに首掛けのラベルがそれぞれにある。
6号の方はラベンダーのような箔文字で『純米吟醸原酒 山本 6号酵母』、
7号の方はグリーンの箔文字で『純米吟醸原酒 山本 7号酵母』。
大きなラベルが貼られていないのは寂しい感じもするけれど、
これはこれでシンプルでなかなか悪くない。
データ
産地 | 秋田県 | 容量 | 1800ml |
蔵元 | 山本酒造店 | 日本酒度 | +3 |
度数 | 16% | 酸度 | 1.6 |
精米歩合 | 55% | アミノ酸度 | 0.8 |
原料米 | 美山錦 | 酵母 | 6号酵母 |
産地 | 秋田県 | 容量 | 1800ml |
蔵元 | 山本酒造店 | 日本酒度 | +2 |
度数 | 16% | 酸度 | 1.7 |
精米歩合 | 55% | アミノ酸度 | 0.9 |
原料米 | 美山錦 | 酵母 | 7号酵母 |
Comment