徳島には屋号が『居酒屋』というお店がある。よくある『居酒屋○○』とかではない。ただ本当にシンプルに『居酒屋』なのだ。
徳島「居酒屋」
ところで、いわゆる『居酒屋』とはいったいいつ頃からあるのだろうか?
いわゆる「居酒屋」の歴史
以前ふと思った時に調べたことがあるのだが、確か奈良時代にまで遡るはずだ。西暦797年に書かれた『続日本書紀』、この中に酒を呑ませる場所として『酒肆』という言葉が出てくる。
ただ居酒屋の本格的な発展はどうやら江戸時代らしい。お酒の量り売りをしていた酒屋がその場でお酒を呑ませるようになり、やがて肴も出すようになっていった。
酒屋で酒を飲む慣習を『居酒(いざけ)』、と呼び始めたことから称されるようになったとか。まあこういうのは諸説あるだろうからさておいて、今回は徳島の『居酒屋』さんだ。
徳島の「居酒屋」
JR徳島駅からだと少しばかり離れている。とは言っても10分ほどで到着するのだから、充分徒歩圏内と言って良いだろう。
駅近くが良いなら『居酒屋とくさん』や『食彩遊真』に行くと良いと思う。
外観・店内
ひっそりとした住宅街のようなところにあるのだが、『剣山ホテル』という昭和な感じのホテルがある。その隣に佇む普通の民家的な外観がこのお店だ。
外観同様、店内もカウンターだけのこじんまりとした空間で内装は至って普通。取り立てて雰囲気が良いとか調度品が素敵とかそう言ったことではないが、内容は素晴らしい。
メニュー
黒板に書いてある日本酒や梅酒、クラフトビールの銘柄が並んでいるのを見れば、なかなか良さそうなお店であることがわかる。
赤星があるのでそこから始めても良い。
例えばある日の日本酒のメニューはこんな感じ。
- 山陰東郷(鳥取)生酛純米620円
- 日置桜(鳥取)純米570円
- 竹鶴(広島)純米にごり570円
- 玉櫻(島根)純米580円
- 貴(山口)純米辛口570円
- 旭菊(福岡)純米580円
- 天遊琳(三重)純米620円
- 十旭日(島根)純米19BY450円
- 旭輿(栃木)生酛99%450円
料理も何を頼んでもちゃんと美味しくて、お酒メインの人にはとても良いお店だと思う。
そしてやはりお酒好きな人が集まってくる。
なのでこんなところにお店があるのにこんなにお客さんが来るんだという感じになる。なので予約して訪れた方が良いかもしれない。
メニューはさほど多くはないが、お酒に合うものがちゃんと並んでいる。札でぶら下げられているものは以下。
- 焼き鳥タレ・塩260本260円
- 親鶏タレ・塩2本240円
- 鶏レバータレ2本220円
- 鶏ハツタレ2本240円
- 豚バラタレ・塩260本380円
- トマト肉巻1本220円
- かしわ唐揚げ600円
- 砂肝の唐揚げ480円
- 鶏軟骨唐揚げ460円
- とっぴん焼き470円
- 鶏レバーのパテ420円
- ロールキャベツ490円
- 燻製イワシのオイル煮700円
- 牛すじビール煮540円
- チーズ盛合わせ780円
- 串かつ540円
- ハムカツ370円
- 海老パン430円
- 長芋の唐揚げ540円
- 豚冷しゃぶサラダ620円
- 山芋(短冊 とろろ)430円
- トマトスライス380円
- もろ胡270円
- 胡瓜ぬか漬け280円
- 冷やっこ280円
- あわ紅豆腐550円
- 酒盗チーズ400円
- おまめさん380円
- ちりめん山椒ご飯470円
- 釜めし950円
『おでん』は味が良く染みていて美味しいし、
ハムカツはサクサク。
あわ紅豆腐は、琉球から伝わる高級珍味『豆腐よう」のようで、フォアグラやクリームチーズのようなコクがあって、これはもうお酒が進むに決まっているというもの。
まとめ
屋号にそのまま『居酒屋』と使っているだけあって、居酒屋としてなかなか良いお店である。ちょっと駅から離れているのが残念だが、それでも満席になるほどの人気ぶり。
徳島ならではの料理が色々出るわけではないが、お酒の揃えが良いのが魅力だ。敢えて郷土食が強くないこういったお店もありだと思う。
徳島「居酒屋」基本情報
最後に「居酒屋」の基本情報。
住所:徳島県徳島市南内町2丁目10
電話:088-652-6781
営業時間:17:30~22:00(L.O)
日曜・祝日休
その他:全面喫煙可
予約可
カード不可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
居酒屋 (居酒屋 / 徳島駅、阿波富田駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.5
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