仙台の名店、『源氏』↓のある文化横丁の傍にはもう1つ横丁、『壱弐参(いろは)横丁』がある。
いかにも昭和という雰囲気が漂っている。
壱弐参(いろは)横丁
路地は縦に真っすぐ2本あり、その2本を結ぶ横に短い小路が何本もあるような横丁だ。
飲み屋だけではなく色々なお店がある。
歴史
壱弐参(いろは)横丁の歴史は終戦後に始まった。
昭和20年7月10日の仙台空襲で焦土と化した仙台の中心部だったが、仙台駅前や一番町などの露店が賑わいを取り戻していく。
やがて露店商達に働きかけ、市場を創設しようという人々の動きが出てくる。そして昭和21年8月、現在の壱弐参横丁の前身となる中央公設市場が誕生する。
この中央公設市場が出来た頃、一番町通りと南光院丁通りを結ぶ2本の通路には『青葉小路』と『松竹小路』という名前がついていたらしい。
最初、『青葉小路』には衣料品や雑貨など物販店、『松竹小路』には食料品店や飲食店が軒を連ねていたようだ。
ただ長い間に、業種はだんだん混じっていき、現在のような壱弐参(いろは)横丁が形づくられたとのこと。
仙台「なつかし屋」
そんな中でここは良さそうだぞと選んだのが今回のお店。何となく店構えが良いなと思ったのだ。
外観・店内
先ず地べたに置かれたお店のサインが良い。『なつかし屋』と書かれている。確かにお店の壁には昔の看板が色々。
こういうつくられた昔雰囲気の場所にはほとんど入ることはないのだが、引き戸の貼られた日本酒の銘柄の張り紙に惹かれてしまったのだ。
しかし実はこのお店、既に30年を超える歴史を積み重ねてきたお店だったことをあとで大将に伺った。
そういう意味ではただのつくられた感とは少しばかり違うとも言える。でもまあいずれにしてもなかなかステキなお店なのだ。
店内もやはり昔っぽい。懐かしいものがあれこれ置いてあったり貼ってあったり、それを見ているだけでも楽しい。
快獣ブースカの人形が最も印象的だった。リアルタイムで見ていたわけではないが、再放送を見ていた記憶が薄っすらとあるのだ。
メニュー
このお店の前に『炉ばた発祥の店」に行ってしまったので、そんなに料理を食べる気はしなかったが、それでもせっかっくなので何品か食べる。
そしてそれは非常に美味しいものだった。
特に『自家製スモーク盛り合わせ』。
これはかなりの美味しさで、結局どんどん飲んだ日本酒の種類が増えていく。
それでその日本酒だが、なかなかの品揃え。宮城の地酒を色々と楽しむことが出来るのだ。
例えば、『日高見 吟醸うすにごり 生酒』
『乾坤一 雄町純米吟醸原酒』
『蔵王 特別純米K にごり酒原酒 一火』
『萩の鶴 しぼりたてうすにごり 純米生原酒』
『蔵王 蔵の華 特別純米酒 ZAO Inspiration』
『日輪田 山廃 純米生原酒』
などなど。
まとめ
とにかく良い店である。大将もとても良い方で居心地が良い。料理も美味しいし、酒も揃っている。
雰囲気も懐かしいものだらけで見ているだけで楽しい。30周年を超えて営業出来ているのは良い店の証拠だ。
仙台「なつかし屋」基本情報
最後に「なつかし屋」の基本情報。
住所:宮城県仙台市青葉区一番町2丁目3−28 中央市場
電話:022-224-2226
営業時間:17:00~22:00頃
日曜・祝日休
その他:全面喫煙可
予約可
カード不可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
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