大分で失敗しないおひとりさま「まんさく」

大分「まんさく」

大分に行くとほぼ行く店は決まっていて、大概は『こつこつ庵』↓だ。別府ならば『チョロ松』↓となる。

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そんな大分でなんとなくたまには違う所にでもと思って伺ったのが今回のお店だ。

大分「まんさく」

大分「まんさく」

そのお店は『まんさく』と言う。

まんさくの花

さて、この『まんさく』という言葉を聴いて最初に何を思い浮かべるだろうか?ボクは秋田にある元禄二年創業の日の丸醸造がつくる日本酒『まんさくの花』だ。

昭和56年、NHKの朝の連続ドラマ『まんさくの花』が横手市を舞台に放映されたのを機会に誕生した、日の丸醸造の代表銘柄。

ただ、このお店がこのお酒を一押しにしてとか、大将がこのお酒が好きでこの屋号になったわけでもなさそうだ。

ねじれたリボンみたいな花を枝一杯に咲かせる『まんさく』は春真っ先にまず咲くからその名前が付けられたとか。

他にも花がよく咲けば豊作で、少ないと不作というように、稲の作柄を占う植物だったところからその名前が付いたともいわれている。

実際がどうかは別にして、こういった話はなかなか楽しい。

アクセス

さて、このお店はJR大分駅のすぐ目の前にあるわけではない。駅からだと1キロ少しあるので15分弱くらい歩いた『都町』という大分市を代表する歓楽街の中にある。

外観・店内

大分「まんさく」

外観は古き良き居酒屋といった良い雰囲気。その印象は中に入っても変わらない。入って左が10人も座れないカウンター席、右と奥が小さな座敷。それほど大きなハコではない。

壁に一つずつぶら下がっている黒い大札や透明の大札に白い文字で書かれたお品書きがまた良い感じだ。

行った日は小グループの宴会や二・三人の客でほぼ満席状態。地元の方が多いようだ。地元に愛されているのだから悪いお店であるわけがない。

実際、こういうお店は安くて美味しいに決まっている。結論から言ってしまえば、まさに良い雰囲気でCPも高く、しかも美味しくて、地元の人々に愛されているのがよくわかる。

店は3人で切り盛りしているようで、小さいお店とは言っても、それなりの客数をこなすのでかなり忙しそうだ。

しかも大将は一つひとつの料理を一人で丁寧につくられているのだから、当然料理が出てくるタイミングは遅くなる。

でもそれを皆わかって呑んでいるようだった。ゆっくりと呑みたいのに次から次へと料理が出てくるのがダメなタイプにはもってこいのお店だ。

メニュー

大分「まんさく」

それで肝心の料理だが、これがやはり美味しい。

大分「まんさく」

例えば『りゅうきゅう』。元々は漁師たちが獲れた魚を保存するためのもので、刺身の残りを美味しく食べる為のものでもある。

大分「まんさく」

アジ・サバ・ブリ・カンパチなどの新鮮な魚の切身を、醤油・酒・ミリン・ショウガ・ゴマなどを合わせたタレに漬け込んだ大分の郷土料理。この日は『サバのりゅきゅう』。

なぜ『りゅうきゅう』と呼ばれるのか?といえば、この作り方が琉球の漁師から伝わったからだと言う説や、ゴマを和える調理方法の『利休和え』からきたと言う説などがあるようだ。

この『りゅうきゅう』、何処でもほぼ同じと言うことはなく、お店=作る人で随分と違ったものになるのだが、ここのは相当美味しい。

そして大分と言えばやはり『とり天』。ふわふわさくさくで本当に美味しい。

大分「まんさく」

『せりの白和え』はちょうど良い味付けでシャキシャキの食感がまた良いのだ。

大分「まんさく」

他にも惹かれるメニューは結構ある。

大分「まんさく」

お酒の種類はあまり置いていないのだが、色々呑みたい場合は『こつこつ庵』に行けば良い。

大分「まんさく」

ここでは瓶ビール(キリンラガー)、その後芋焼酎(黒霧島)と言う感じか。

まとめ

たまたま伺った日は満席状態でなかなか料理も出せず、そこそこ騒がしい雰囲気だったのだが、大将が『済みませんバタバタしてて』みたいなことをわざわざ気を使って言ってくれた。

こういったさり気ない言葉を掛けられるかどうかでそのお店の品格が決まる。そういう意味ではとても素晴らしい品格のあるお店なのだ。

いかにも昔から地元で愛されている居酒屋と言った雰囲気は評価が分かれ易いかもしれないが、おひとりさまでこういった地元感溢れるお店にたまに行くのは悪くないと思う。

大分「まんさく」基本情報

さて、最後に「まんさく」の基本情報

TEL:097-538-4078

住所:大分県大分市都町3-6-35

営業時間:不明

     日曜休

その他:全面喫煙可

    予約可

おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)

 

まんさく居酒屋 / 大分駅
夜総合点★★★☆☆ 3.5

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