以前も書いたが、出張で飛行機に乗ることが多い。国内線ばかりではあるが今年の最終的な搭乗回数は多分年間100回以上になるはずだ。これは新幹線よりも断然多い。
飛行機にいっぱい乗ると疲れるけど良いこともある
そうやって回数多く乗っていると、もちろん疲れるけど良いこともある。
例えばこんなこと
マイルが溜まる。溜まれば特典航空券やeJALポイントに交換してどこか旅行に行ける。WAONに交換して使ったりも出来る。
保安検査場が別でほぼ並ばず通過出来たり、荷物が多くても優先搭乗で置くスペースがないなんてことにはならなかったり、基本前の方の席になるので飛行機からすぐに降りられたり…。
あとは空港のラウンジが使えるというのもなかなかありがたい。たとえそれがJALのラウンジだけであったとしてもだ。
例えば、ダイアモンド・プレミアラウンジが使えるならパンやおにぎりやお味噌汁やスープが提供されているし、当然お酒もビールやウイスキーやソフトドリンクもある。
サクララウンジは食事こそおつまみ(おかき)程度の提供しかないが、お酒やソフトドリンクなどは同じように無料提供されている。ただグレードは違ったりする。
新聞や雑誌もあるし、マッサージチェアもあるし、とにかく便利だし寛げる。これを1度使ってしまうとかなり快適で捨て難いサービスなのだ。
JAL国内線ラウンジ
JAL国内線のラウンジ・サービスは、ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジと共有ラウンジの3種類に分かれる。
ただ当たり前だが、誰もが自由に利用出来るわけではない。そこにはある種の『差別』が存在しているのだ。
サービスを受けられる条件
それで、そのJALのラウンジ・サービスを受けられる条件というのが以下になる。
・JGCプレミア会員
・JMBサファイア会員
・JALグローバルクラブ会員
・ラウンジクーポン利用のクリスタル会員
・国内線から、国際線のファーストクラス、
ビジネスクラスへ同一空港にて乗り継ぎがある場合。
・国際線ファーストクラス、ビジネスクラスから、
国内線へ同一空港にて乗り継ぎがある場合。
という感じだ。
ステイタスで違う
ダイヤモンド・プレミアラウンジなら、
・JMBダイヤモンド会員
・JGCプレミア会員
が同行者1名まで利用可能。ただ同行者2・3人目は利用不可。
これはちょっと残念だ。 普段の出張だったら全然構わないのだが、例えば家族で旅行に行くとなると入れないということだ。せめて家族ならOKになれば良いのにと思う。
サクララウンジやその他の共有ラウンジだったら、
・JMBダイヤモンド会員
・JGCプレミア会員
・JMBサファイア会員
・JALグローバルクラブ会員
が同行者1名まで利用可能。同行者2・3人目についてはラウンジクーポンを使えば利用可能になるが、せめてこちらくらいは家族はOKになってほしい。
・クリスタル会員
はラウンジクーポンでサクララウンジやその他共有ラウンジ利用可も、同行者は利用不可。
ただ、『国内線3回乗ったら翌月15日から!ラウンジキャンペーン』というものがあり、これだと3回以上搭乗、または3,000FLY ONポイント以上の搭乗で羽田サクララウンジが利用可。
他にも5回以上または5,000FLY ON ポイント以上の搭乗で、各地のサクララウンジと中部・青森・岡山・宮崎のラウンジが利用出来る。
10回以上の搭乗、または10,000FLY ONポイント達成だと、時間制限(10:00-16:00)ありだが羽田のダイヤモンド・プレミアラウンジの利用が可能になる。
あとは羽田空港国内線ターミナル内のサクララウンジのみ1人3,000円でサクララウンジを一般客でも利用出来る(要事前予約)。
これらで1度利用してしまうと、当然また利用したくなるだろうし、キャンペーンではなくて利用出来ればとなるだろうし、当然時間制限無しでも利用したくなるだろう。
そうやってまんまとJALさんの策略に乗せられてしまうわけだけれど、このあたりはなかなかよく出来ている。
JAL国内線ラウンジのある空港は?
ところで、JALの便がある空港ならどこにでもラウンジがあるのか?というとそんなことは全然ない。まあ便の数が少なければわざわざつくらないのは当たり前だ。
じゃあどの空港にどんなラウンジがあって利用出来るのか?というと…
・青森空港:共有ラウンジ
・仙台空港:サクララウンジ
・成田空港:サクララウンジ
・羽田空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジ
・小松空港:サクララウンジ
・中部国際空港:共有ラウンジ
・伊丹空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジとリフレッシュラウンジ
※リニューアル中でダイアモンド・プレミアがサクラに、サクラがリフレッシュ。
・関西空港:サクララウンジ
・岡山空港:共有ラウンジ
・広島空港:サクララウンジ
・松山空港:サクララウンジ
※リニューアル中でリフレッシュクーポン対応中。2018年7月上旬オープン予定
・福岡空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジ
・熊本空港:サクララウンジ
・鹿児島空港:サクララウンジ
・宮崎空港:共有ラウンジ
・那覇空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジ
という感じだ。
その中でボクが行ったことがあるラウンジは?といえば、
・羽田空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジ
・伊丹空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジ
・岡山空港:共有ラウンジ
・広島空港:サクララウンジ
・福岡空港:ダイヤモンド・プレミアラウンジとサクララウンジ
・宮崎空港:共有ラウンジ
くらいなものか。
居酒屋でもバーでもないのだが、お酒を飲めるという点では良いかなということで、今まで行ったことのあるラウンジの紹介もたまにはしていこうかと思っている。
羽田空港ダイアモンド・プレミアラウンジ(南ウイング)
それで、先ず最初はやはり起点となる羽田空港のラウンジから。ほぼ南ウイングしか使わないが北にも同じようにあって内容は変わらない。
さて空港に当確して専用のファスト・セキュリティーレーンを抜けると直接ラウンジに向かうエスカレーターとなるのが良い。
落とされた照明の中で横にある階段のステップが光で浮かび上がっていて、これがなかなか素敵なのだ。
エスカレーターを上がると突き当り左手に入室を受け付けるレセプションがある。ここにあるリーダーで受付を済ませる。
サクララウンジに行かれる方は向かって右、ダイアモンド・プレミアラウンジに行かれる方は左となる。
シャワールームがある
ラウンジには実はシャワールームがある。ラウンジに入れる資格があるなら誰でもむ無料で使うことが出来る(6:30~)。
レセプションにて使いたい旨を伝えるとカードキーを渡される。アメニティが必要なら申し出ればちゃんともらえる。
シャワールームは全部で5つあって必要なものはちゃんと全部揃っているので、普通にシャワーを浴びてサッパリ。とは言ってもボクは未だに使ったことはない。
松の木のオブジェが迎えてくれる
ダイアモンド・プレミアラウンジの廊下の最初にあるのが、左手の手荷物クローク。使わない荷物はそこに入れてしまえば良い。もちろん鍵付きだ。その先はトイレ。
右手は二重扉の喫煙室。やたらと照明を落としているが、バーの中に居るみたいでゆったりと落ち着いて一服出来る。コーヒーを飲みたければ持ってきても問題ない。椅子とかはない。
廊下はいたって普通。福岡空港のアプローチの素敵さはないがそれはそれで。長い廊下を右に、そして左に曲がると正面で迎えてくれるのが松の木のオブジェだ。
クレイジージャーニーに登場の東信氏
このオブジェはAMKK(東信、花樹研究所)の『Black pineeee』という作品。東信は『あずま まこと』と読むフラワーアーティストの方。会社の名前じゃあない。
クレイジージャーニーをたまたま見ていたらこの方が出演していたのだけれど、かなり興味深いものだった。
この花樹研究所は、花や植物を題材に実験的な創作を展開していく集団らしい。お花屋さんもやっていて南青山に『ジャルダン・デ・フルール』というお店を構えている。
ここは普通に花は置いてなくて、注文に合わせて花材を仕入れ界にひとつしかないオリジナルの花束を作ってくれるオートクチュールの花屋だ。
スペースは大きく3つに分かれている
ラウンジ内は大きく3つのエリアに分けられ、ほぼ全てのエリアが3階窓側に面しているので、飛行機の離発着や国際線ターミナルが見渡る。それをボーっと眺めているだけでも楽しい。
新聞(普通紙もスポーツ誌もある)や雑誌(週刊ナンチャラとかは置いてない)も置かれているので、時間を持て余すことはない。
ちなみにテレビはない。クワイエット・ラウンジ・サービス=飛行機の出発遅れが見込まれる場合など以外は、原則搭乗案内開始などのアナウンスがないから静かに過ごせる。
無線LANサービスがあるし、電源はそれこそそれぞれの席にあるところが多のので携帯充電やPC利用などにも便利。
入って左が食事や飲み物が置かれているバーエリア。右が壁に様々な本が飾られているライブラリーエリア、その奥には個室感たっぷりのプライベート&リラックスエリア。
リラックスエリアにはマッサージチェアがある。照明を落としていて下手すると眠ってしまって搭乗時間が!なんていうことにもなり兼ねないのでご注意を。
全体的にはとても落ち着いていて静かで快適な空間であることは間違いないが、やはり朝などは結構な混みようで食事や飲み物に並んだりする場面もあるし席を探すのに苦労する場面も。
広さ的にはサクララウンジよりも狭い。サクララウンジにはある女性専用のレディースラウンジと子供が過ごせる子供ラウンジがあるがこちらにはない。
あとは、サクララウンジ内にあるような制限エリアに直接出られるエスカレーター(出口は逆から見ると何だか不明な場所)も残念ながらこちらにはない。
羽田空港ダイアモンド・プレミアラウンジの食事・飲み物
それでもダイアモンド・プレミアラウンジにはサクララウンジにはないサービスがある。それが食事になる。メニューは…
- フランスのパン職人エリック・カイザー氏が監修したメゾンカイザーのパン
- JAL特製オリジナルビーフカレーベースの具をフォカッチャ生地で包んだカレーパン
- スープ
- おにぎり(二種類)
- 味噌汁
となる。カレーパンだけは朝は置いてなくて11:30からの提供であとは終日提供。
飲み物はソフトドリンクならトマト・オレンジジュースや牛乳、ポカリスエットやスカイタイムがビールグラスの入った冷蔵庫内に、それ以外にサーバーにも色々用意されている。
もちろんコーヒーマシーンもあるし、ビールのサーバーは三種類。確かサントリーのザ・プレミアム・モルツ、アサヒの熟撰、サッポロのヱビスビールだったはず。
何しろ仕事前にしか使ったことがないの=お酒は飲まないので定かではないが他の空港でもだいたいこんなはずだから正解だと思う。
他にお酒はこれはいつも同じとは限らないが、例えば焼酎は福岡の八女にある蔵元『喜多屋』でつくられた『空シリーズ』の1つ『尽空』、ウイスキーは『マッカラン12年』という感じ。
兎にも角にも便利なサービス
そんなわけで、ここに来てしまえばある程度の空腹は満たせるしお酒も飲めるし、しかも快適な空間だし、エリアによってはきちんとしたデスクがあるからお仕事も出来てしまう。
この空間を利用出来るというのはとてもありがたい話だ。これが国際線になると更に激しく素晴らしくなるようだが、今のところ海外に行く機会がない。利用出来る間に何とか使いたい。
羽田空港ダイアモンド・プレミアラウンジ基本情報
というわけで今回は『羽田空港ダイアモンド・プレミアラウンジ(南ウイング)』の紹介。慣れてしまえばただの便利なスペースの一つだが、その便利さは捨て難いものがあるのだ。
最後に『羽田空港ダイアモンド・プレミアラウンジ』の基本情報。
住所:東京都大田区羽田空港3丁目3南ウイング第1ターミナル 南ウイング3階
営業時間:5:15~最終便出発まで
※北は5:30~
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
羽田空港ダイヤモンド・プレミアラウンジ 南ウイング (ラウンジ / 羽田空港第1ビル駅、羽田空港国内線ターミナル駅、羽田空港第2ビル駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0
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