少し前の話になるが、随分と通ったお店が青森県八戸市にある。青森市なら『ふく郎』だったが八戸ならここはゼッタイに外せないというお店がある。
B-1グランプリ発祥の地でもある八戸の繁華街は新幹線の発着駅である八戸駅周辺にはない。
もちろんお店が全然ないわけではないが、やはり選択肢の多さを考えれば、タクシーで10分程で着く中心市街地に行くべきだ。
当然宿泊先もその方が良い。これも同じで、八戸駅周辺にもホテルはいくつかあるのだが、やはり中心市街地で確保したいところ。おススメはロイネットだ。
それで、元々今の八戸駅は尻内駅で今の本八戸駅が八戸駅だったらしい。その今の本八戸駅から南に500メートルほどのところに八戸市中心市街地がある。
本八戸駅から南に500メートルほどのところに八戸市中心市街地がある。この辺りには昭和20年から続く横丁が色々とあってなかなか楽しい場所。当然酒場も沢山ある。
青森は八戸の「ばんや」
さてそんな中心市街地の六日町の交差点の角に異彩を放つ建物がある。大正時代に建てられた一軒家だ。そこが今回の『ばんや』。
躊躇せずに入るべし
古い建物の入口には重そうな縄暖簾が掛かっている。店の中は見えず、どうなっているのかは全く分からない。暖簾をかき分け木戸を開けるまで入れるかどうか?はわからないのだ。
中にはこの店を知らない人は、入るのに躊躇してしまう方も居るかもしれない。入ってもメニューはホワイトボードといくつか紙が貼り出されているだけで価格も出ていない。
少し不親切に感じるかもしれないが慣れてしまえば全くそんなことは関係なくなる。入って腰を下ろせば素晴らしく心地良い時間を過ごせること間違いなしだ。
店内
入って右手がテーブル席で、左にカウンターがある。二階には座敷席があったはずだ。
剥き出しの梁からは、干し大根や凍み豆腐がぶら下がっている。灯りはガラスの浮き玉の照明。それ故、店内は結構暗目で、それがまたこのお店の雰囲気を良くしている。
カウンターには大皿に盛られた美味しそうな郷土料理が並んでいる。
奥の棚には何冊もの本や冷蔵庫に入っているのと同じ青森の地酒中心の一升瓶や徳利などが整然と置かれている。
そして店の人はこちらからアクションを起こさなければ完全に放置される。そういうのがダメな方もいるだろうが、静かにボーっとしたい方にとってみればかなり居心地が良いはずだ。
ホワイトボードに今日のお刺身と焼き魚が書かれていること、
このお店が表紙人なった『サライ』のポスター、
TVが点いているところはが少しばかり違和感だが慣れれば気にならない。
メニュー
やはり大皿料理を見て何か気になるものがあれば、先ずはそれを頼むのが正解。どれも美味しい。あとはホワイトボードに書かれているものからピックアップ。これも間違いない。
常にあるわけではないものも当然あるが、これまでお目にかかったメニューを紹介すると…
『いかの共和え』、
『長芋にとんぶりと卵の黄身』、
『いか刺し』、
『蕗と薇と油揚げと鰊の煮物』、
『金サガ(目抜け)のカマ』、
『きのこの煮物』、
『ざるめと身欠きニシンの煮物』、
『ごぼうと馬肉の味噌煮』、
『焼きうに』,
『馬刺し』,
『ボタン海老』,
『身欠にしん』、
『ツブ貝』、
『しめ鯖』などなど。
お酒は青森のものを中心に色々揃っているのでありがたい。
蛇の目の大きめのお猪口に入れてくれる。これがまた何だか良いのだ。
もちろん燗でも良い。お好みでどうぞ。
まとめ
久しく訪れていない。店内は時間が止まっているかのような雰囲気だったが、今も同じようだろうか。機会がなくなかなか伺えないのだが、必ずまた行きたいお店の一つだ。
八戸「ばんや」基本情報
最後に「ばんや」の基本情報。
住所:青森県八戸市朔日町4
電話:0178-24-5052
営業時間:18:00~23:00
日曜、祝日休
その他:全面喫煙可
予約不可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
ばんや (居酒屋 / 本八戸駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
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