よく大人の隠れ家的酒場なんて言い方があるが、ここはある意味そういうお店かもしれない。それが『おでん こうぞう』である。
アクセス
場所は一番町。仙台駅から歩いて行くのなら、ホテルモントレ仙台の脇の道をひたすら直進、大通りを越えて更に行くと大日如来。そのもう少し先、右側を注意して歩く。
そうするとビルとビルの隙間に灯に照らされた暖簾が見つけられるはずだ。ただ潜ってもお店はない。
そのまま進んで左手の階段があるはずだ。看板も何も出ていない。ここで良いのかかなり不安になるが、そのまま二階に上がると灯が漏れる扉がある。
随分とチープな感じの木の扉だ。そこにも何も出ていない。本当にここなのか?と不安は募る一方だ。
そして、その扉を恐る恐る開けると素晴らしい空間が現れるのである。
店内
入ってすぐの所に靴置きがある。店内へは靴を脱いで入っていくスタイルなのだ。右に掘りごたつになった分厚い一枚板のカウンターがある。8人ほど座れるだろう。
座布団が置いてあり、その後ろのスペースは人が一人歩けるほどの細さ。その奥は小上がりになっていて4人テーブルが2つ。こじんまりとした細長い造りの店内だ。
目の前にはお皿が積み上げられている。カウンターの向こうにはおでん鍋も見えている。
メニュー
お通しがまず美味しい。出汁が良い味だ。
お品書きは大将の手書きなんだろう。日替わりのようだ。おでんと刺身とその他一品料理の三段に分かれて書かれている。
当然『おでん』は必須だ。ここの出汁は本当に美味しい。何を選んでも外すことはないだろう。
その中でも『牡蠣』は絶対に食べるべき一品である。ぷりぷりで本当に美味しい。
お酒は大将が福島県の出身らしく『ふくしまのお酒』が色々とある。しかも、全て580円と言う価格。
例えば『飛露喜特別純米無濾過生酒』。
例えば『仁井田本家』の『番外自然酒 完熟甜瓜的生酛純米』。
黒地のラベルに『完熟甜瓜的』とキレイな緑色で書かれた何とも良い感じだ。
例えば峰の雪酒造の『大和屋善内どぶろく』。
にごり酒はもろみを濾すけれど、どぶろくは濾さないから醸造酒になる。米・米麹・水が原料なのは同じで、この酒は喜多方産五百万石60%精米の純米吟醸酒仕込み。
美味しいおでんと日本酒、これはもう至福の時である。
まとめ
ここがお店なの?と初めて入るまでは心配になるまさに隠れ家的なお店である。そして入ってしまえば至福の時が待っている。
美味しい福島の日本酒が揃っている上に美味しい料理。仙台ながら福島の酒を飲みながら過ごせる居心地の良いお店である。予約は必須だろう。
「おでん こうぞう」基本情報
最後に『おでん こうぞう』の基本情報。
住所:宮城県仙台市青葉区一番町1丁目11−14ダイワビル2F
電話:022-263-7719
営業時間:18:00~26:00
日曜休
その他:予約可
全面喫煙可
カード可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
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