定山渓
今では『札幌の奥座敷』と呼ばれていて、例えば札幌中心部からなら1時間ほどで行ける場所にあり、今では多くの宿泊施設が並んでいる。
定山渓の歴史
1866年(慶応4年)頃のこと、今の岡山県である備前国の僧侶である美泉定山が北海道に渡って広く布教活動を行っていた。
その美泉定山がアイヌの人々の案内でこの定山渓の泉源と出会い、幾多の困難を乗り越え温泉の礎を築いた功績から命名されたのが『定山渓』。
定山渓第一寶亭留の宿
そんな『定山渓』の宿の中にあるのが『翠山亭倶楽部定山渓』。1957年創業の『第一寶亭留グループ』の宿の中の1軒だ。
この『第一寶亭留グループ』の宿が定山渓にはいくつかある。
3本の自家源泉を持つ湯づくしの宿『定山渓第一寶亭留翠山亭』、第一寶亭留の厨房へと料理人達が招く宿『厨翠山』、大人の女性の為の宿『翠蝶館』。
そして今回の『翠山亭倶楽部定山渓』。
翠山亭倶楽部定山渓
大人の休日を贅沢に過ごすための宿というコンセプトらしいここは、宿泊は13歳以上からしか出来ない。
それで、結論から言ってしまえば、とにかくすこぶる素晴らしい宿であった。
アクセス
例えば東京から行くのなら、羽田から新千歳空港、新千歳空港から定山渓温泉まで直行路線バスが一日1往復、片道大人1,650円である。新千歳空港出発は14:00で約1時間40分ほど。
もう少し早ければ札幌までJRで行って、昼食を食べたり大通り公園でブラブラしたりして、無料送迎バスで行くと良い。大通西5丁目14:30発で1時間もかからない。
エントランスホール
玄関から中に入るとこんな感じで素晴らしい空間が広がっている。
上部は白樺材の装飾。
ロビーも素敵だがすぐにそのまま部屋へと向かうことになる。
途中はこんな感じ。
そして部屋に入る。
お部屋は全部で14室
ここは全部で14室しか客室がない。そして6つのタイプに分けられており、全ての客室には内湯が完備。
部屋の最小サイズでも56平米の広さなのでかなりゆったりと寛ぐことが出来る。和室・洋室のみのタイプがそれぞれ2部屋で合計4室。
広さが異なる和洋室が合計6部屋。スパリビング付きの部屋が2部屋にスイートルームが2部屋という感じ。
室内
部屋に入るとまず左手にはこんな空間。特別無くても良いのだが、こういう余裕ある感じが良いのだ。
その先にはクローゼット。羽織がハンガーにかけてあり。チェストの引き出しの中には部屋着が入っている。その上には小さな金庫。
右側は洗面所と浴室。もちろんトイレは別。
源泉掛け流しの内湯は檜風呂。
湯船には最初から源泉の湯が少し張ってあるが当然冷めている。
何しろ源泉の温度が75℃前後なので、この冷めたお湯(と言いうのも変だが)に源泉を注いでちょうど良い湯加減にするのだ。
とはいっても結局内湯は使わず大浴場のケースが多いかも。
でもそれももったいないと言えばもったいないのだが。
アメニティは全く問題なく揃っている。
特筆すべきは冷蔵庫だろう。
中には飲み物が色々入っている。ミネラルウォーターはもちろんだが、ソフトドリンクもあるしエビスビールや日本酒もある。
そしてこれらは全てフリーなのだ。更に食事前に温泉に入ってビールを飲んでしまっても、その後補充されているのだ。これはかなり嬉しいサービス。
さて、先に進むと左手にはベッド。枕は羽毛、綿、パイプ、そば殻の4種類の組み合わせ枕。折りたたむ場所で硬さや高さを調整できるという優れもの。これがなかなか良い。
右手にはデスク。
その先が和室になっていて、1Fでも外の眺めは悪くない。
箱にはお菓子が入っている。
それとは別に和菓子とお茶が出される。
アロマキャンドルの貸出しがあって、何種類からか香りが選べるのもちょっと楽しい。
USENがあるのでビートルズやストーンズから最新JPOPまで様々な音楽が選んで聞けるのも嬉しい。
とにかく全体的にシンプルで落ち着く空間は本当に寛げる。
ここまででも充分満足なのだが、他にも満足度を更に高めてくれる場所がある。
それはまた次回に。
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