京都駅から歩いて数分のところに昭和の匂いがプンプンするような場所があることをご存じだろうか?
リド飲食街
それが『リド飲食街』。
再開発された京都駅前の雰囲気とは全く違う。
取り残されてしまった感がある独特な雰囲気。
ちなみにこの『リド飲食街』の『リド』の由来は何なのか?と言えば、1950年代前半にパリのキャバレー『リド』から名前をとってオープンしたそうだ。
ムーランルージュ、クレイジー・ホースとこのリドがパリの三大キャバレーと言われていて、現代的で派手なショーが売り。なので本場のリドとこことでは当たり前だが随分と違う。
アクセス
京都駅から烏丸通を歩いて行き、ヨドバシカメラ、ダイワロイネット京都駅前を過ぎた左手の細い道を行くと看板が見える。
右手の狭い路地が『リド商店街』なのだが、入って歩いていくとすぐに七条通に出てしまう細長い通路になっている。
その通路の両側には小さなお店が沢山連なっており、どこもカウンターだけの非常に狭い空間。かなりディープな雰囲気の場所である。
共同トイレがスゴイ
ここで特筆すべきは実はトイレだったりする。各店舗にはトイレは無くて、ちょうど通路の真ん中あたりに共同のトイレがある。看板は赤地に白い文字で『お手洗所』。
このトイレがなかなかスゴイ。男子トイレに入ってみればそのスゴサはすぐにわかる。何しろ小便器がないのだ。L字の溝があるだけ。
その後ろには和式の個室が2つあり、ここは女子用。まあ男子が大目的ならこちらを使うことになるわけだ。
敢えて写真は載せないが、このトイレは1度は使ってみるべきだ。多分他ではなかなか体験出来ないトイレであることは間違いがない。
京都「酒肴屋 じじばば」
そんなリド飲食街の中の一軒が今回のお店『酒肴屋 じじばば』である。
外観
ガラスの引き戸が8枚くらいだろうか?そこにズラリと暖簾がかかっている。店名は白地に黒字で『じじばば』、酒肴屋にワイングラスのイラストの落款の突出看板。
店内
その引き戸をガラリと開けるとすぐに丸椅子とカウンターとなる。隙間は殆どない。要するに入ったら即椅子なのでその後ろを通ることが出来ないと言う狭さなのだ。
カウンターには焼酎と日本酒の一升瓶が並んでいる。
端っこにはハモレノに生ハム原木。何とも不思議な空間だ。
メニュー
先ず飲み物を注文。
料理の注文はまだ受け付けてはもらえない。
料理はお通しが出されてから聞かれていく。
このお通しがなかなか秀逸。
お通し(チャージ)は450円なのだが、これは本当に美味しい。
何しろ一人で全てを賄っているので大変だ。
でも思ったよりも早く注文したものが出てくるのがスゴイ。
客が少ない時はあたりまえだが、
やがて満席になっても予測よりも早く出てくるんだから大したものだ。
お酒は神亀が飲める。日本酒だけではなく焼酎やワインも美味しいものが揃っているのでお好きなものをどうぞ。
まとめ
ここに行くなら開店と同時か少し遅い時間が良いのかもしれない。人気店らしくいつも混んでいる。遅いと意外に空いているのでその方がゆっくり出来るはずだ。
何にしても料理が美味しい。お酒も色々。こんな場所なのに女性の一人客も居たりする。それがこのお店の良さを物語っていると言えるだろう。
「じじばば」基本情報
最後に「じじばば」基本情報。
住所:京都府京都市下京区 七条通烏丸西入ル東境町180 リド飲食街内
電話:090-2010-3912
営業時間: 18:00~26:00
日曜・祝日休
その他:全面喫煙可
カード不可
予約不可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
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