室町時代から続く秋田の蔵元の『飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15』

飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15

室町時代から続く蔵元

相国寺の塔頭寺院の一つ、東山慈照寺、いわゆる銀閣寺を室町幕府八代将軍・足利義政が建立したのは延徳2年(1490)のこと。

それより3年前、長享元年(1487)のこと。

今の秋田県南部、日本海に裾野を浸し海岸から立ち上がるように聳える鳥海山の北の山裾、日本海に面して広がるにかほ市北部の平沢(旧仁賀保町)に創業した小さな蔵がある。

それが『飛良泉本舗』である。

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飛良泉本舗

東北ではもちろん、日本全国でも三番目に古い蔵元だ。

関西の泉州(現在の大阪府泉佐野市)よりこの地に移り済んだ齋藤家が始めたもので、屋号は『泉屋』、現在の当主は二十六代目となる。

ちなみに最古の蔵元は、創業が平安時代1141年以前といわれる茨城県笠間市の『須藤本家』。

次に古いのが、同じ茨城県の石岡市にある『藤田酒造店』で、こちらは寛正3年(1462)創業。

飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15

飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15

さて、そんな『飛良泉本舗』が平成の終わりの取り組みで出した『飛良泉 マル飛』シリーズ。

これは山廃純米酒の酵母違いのシリーズ。特徴のある酵母を選んで、飛良泉本舗が得意とする山廃仕込みで醸したもの。

その中でも、日本名門会限定商品として発売された『無濾過生原酒』が好評だったので今年も発売されたのだ。

その特徴ある酵母だが、ここでは秋田酵母No15を使用している。

この酵母はメロンや洋梨の華やかな香りとふくらみのある味わいながらキレの良さが特徴。

甘やかでジューシーな旨味、フレッシュな酸、このシリーズは何種類か呑んだことがあるが、やはりどれも本当に美味しい。

ラベル

飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15

瓶は茶色。首のところには黒地に白い文字で『無濾過生原酒』と書かれた短冊。

メインのラベルは楕円形の黒地に白い縁取り、大きく『飛』の文字があり、その右に小さく『良泉』。

飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15

下には片仮名で『マルヒ』、そして酵母の番号である『No.15』。

最初あまりにシンプル過ぎてどうかと思ったが、記憶に残るし、慣れてくるとそれが良い感じにも思えてくるものだ。

飛良泉 山廃純米 無濾過生原酒 マル飛 No.15

裏ラベルは白地に少し薄めの黒で酒データが書かれている。

データ

産地秋田県容量1800ml
蔵元飛良泉本舗日本酒度±0
度数16%酸度2.0
精米歩合60%アミノ酸度非公開
原料米美山錦、秋田酒こまち酵母秋田酵母No.15

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