一本義久保本店
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一本義久保本店
明治35年、廃業されることになった隣家の酒造家から酒蔵・道具一式を買い受け、
酒造業を引き継いだのが『一本義久保本店』の始まりだ。
四方が山々に囲まれた盆地で最深積雪量が1メートルを超すことも珍しくない豪雪地、
福井県北東に位置する奥越前勝山にこの蔵はある。
日本で発掘される約8割の恐竜化石がこの地に集まることから、
『恐竜王国』と呼ばれるようになった勝山。
以前にアメリカの雑誌フォーブス誌『世界でもっともきれいな都市トップ25』では、
アジアで1位、世界で9位に選ばれたこともある。
肥沃な土に根がしっかりと張る地の深さにこんこんと湧き出る地下水、
そして夏の昼夜の気温差が大きい盆地気候のおかげで良質のお米が育ち酒造好適米『五百万石』の全国有数の産地としても知られている。
伝心 春
何年かまえにそんな一本義久保本店の季節限定酒『伝心 秋』を呑んだことがあるが、
今回は『伝心 春』である。
このお酒は厳冬に寒仕込みした通年商品『伝心 雪』の酒桶から、
搾りたての新酒を無濾過・非加熱で瓶詰めして出荷したやはり季節限定酒。
桃のような柔らかみのある甘い香りに、
蔵元コメント
みずみずしい口当たりを爽やかな酸味があと味を引き締めます。
一言でいえば、
口に含めば口の中に春が拡がる感じのお酒。
見た目と違って生酒なだけに結構濃厚で、
呑みごたえがあって美味しい。
ラベル
すりガラスのような少し白っぽい瓶に、
『伝心』の白い文字が浮かび上がる。
肩のところには桜の花びらが1つあり、
いかにも春酒の雰囲気を醸し出している。
裏ラベルも同じようにピンクの地にお酒のデータが書かれており、
まさに春に相応しく花見で呑みたくなるような姿となっている。
データ
産地 | 福井県 | 容量 | 720ml |
蔵元 | 一本義久保本店 | 日本酒度 | +3.5 |
度数 | 17% | 酸度 | 1.6 |
精米歩合 | 55% | アミノ酸度 | 1.8 |
原料米 | 麹米:山田錦 掛米:五百万石 | 酵母 | 自社酵母 |
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