楯の川酒造
庄内藩主酒井公により命名され『楯の川酒造』は、
山形県酒田市に位置する酒蔵だ。
天保三年(1832年)から酒造りを営んできたこの蔵は、
平成22BY(醸造年度)から精米歩合50%以下の純米大吟醸酒の全量醸造となっている。
そして『TATENOKAWA 100年ビジョン』というものがあり、
世界を代表する蔵を目指している。
・日本酒の美味しさで人々を幸せに
・上質で愛される酒造り
・2030年 世界を代表するSake TATENOKAWAに
・社員の成長により、100年以上成長し続ける会社に
・2110年 世界中の高級日本食レストランで提供される日本酒に
こういう志は素晴らしいと思う。
楯野川無我 純米大吟醸 生原酒 ブラックボトル
そんな楯の川酒造のつくったお酒が、
『楯野川無我 純米大吟醸 生原酒 ブラックボトル』だ。
このお酒は『MUGA 楯野川無我 シリーズ』の1つで、
醸造過程における6つの『無』を全て詰め込んだ『究極の生酒』なのだ。
ちなみにその6つの無とは…
- 「無濾過」採れたそのままの
- 「無加水」濃厚な旨味を持つ原酒で
- 「無加熱」フレッシュな生酒として
- 「泡を立てない」自然な発泡感を残したまま
- 「時間を置かない」上槽当日に瓶詰め
- 「無我夢中に」新鮮味溢れる美味しさを追求
搾った直後にチョロチョロとお酒が垂れてくる蔵元の槽口。
通常は蔵人だけが味わうことのできるその味わい・臨場感・雰囲気・香り・空気をそのまま新鮮な状態で届けたいという想いを込めたものらしい。
確かに美味しい。
契約栽培による特別栽培米(減農薬・減化学肥料)の出羽燦々を100%使用していて、
輪郭がくっきりとした甘味・旨味が口の中でひろがる。
かなり飲みやすくスッキリだけど、
程よい旨味感がちゃんとある。
酵母は現在も使われている酵母としては最古の通称『新政酵母』と同じ性質で、
醪で高泡を出さない酵母『協会601号』を使用している。
ラベル
いわゆる日本酒のイメージではない。
黒いボトルに金で家紋のようなものがただ浮かび上がっているだけのシンプルでクールなもので、
これはなかなかステキだ。
多分この家紋のようなものは『6つの無』の『ム』を組み合わせたものではないか?
と思うのだがどうなんだろう?
データ
産地 | 山形県 | 容量 | 1800ml |
蔵元 | 楯の川酒造 | 日本酒度 | -2 |
度数 | 16% | 酸度 | 1.4 |
精米歩合 | 50% | アミノ酸度 | 0.9 |
原料米 | 出羽燦々 | 酵母 | K601酵母 |
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