岐阜県美濃市うだつの上がる町並みにある小坂酒造場がつくる謎の『358 COOL』

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小坂酒造場

岐阜県は濃尾平野の北部にある美濃市の中心街に、
創業安永元年(1772)の『小坂酒造場』がある。

いわゆる『うだつの上がる町並み』の一角にあるのだが、
この『うだつ（卯建・宇建）』とは隣家との境界に取り付けられた防火壁のこと。

建物に『うだつ』を設けることで建築費用が高くなるため、
裕福な家にしか付けることができなかった。

このことから『うだつ』を付けた家に住めない人のことを、
うだつの上がらない人』と呼ぶようになったとか。

そんな小坂酒造場の代表銘柄といえば当然『百春』だが、
今回は『358 COOL』というお酒。

この数字『358』って何？という感じだが、
風水からきているようだ。

３は金運、
５は帝王、
８末は広がりの発展・成功。

要するに、
非常に縁起の良い数字の組み合わせと言うことで命名されたわけだね。

穏やかな微かなガス感あり、
綺麗で繊細な立ち香。

コクのある米の旨みと酸味がバランス良く調和、
まとまりのある味わいでキレ味もよし。

ラベルというほどのものがないのが、
却ってこのお酒の存在を際立たせている。

何もないのではなく、
懐かしの『ダイモ』で『358 COOL』と打たれた細長いテープが緑の瓶に貼られているだけなのだ。

この感じ、
結構好き。

裏ラベルも
データは殆どなし。

潔い。