さて、今回は珍しくと言うか初めてのある列車の体験記。
D&S列車の始まりの特急ゆふいんの森
JR九州は、管内各地のローカル線で『D&S列車』と称する観光面に特化した列車を多数運行している。『D&S』は『デザイン&ストーリー』のこと。要は『デザインと物語のある列車 』。
その最初となったのが1989年から運行している『ゆふいんの森』だ。なので今年の春に30周年を実は迎えることになる。
今回出張で久留米~大分間をこの特急を使ってみた。この特急は全車指定席。JR九州アプリで3,600円。
普通だったら新幹線で博多まで行き、そこからソニックに乗っていくところなのだが、九州北部豪雨災害で小倉経由から復活していたこともあり1度位はと思い乗ってみた。
停車駅
この列車は博多を出発すると、鳥栖、久留米、日田、天ヶ瀬、豊後森、湯布院、大分、別府と停車していく(3号のみで1・5号は由布院まで)。
座席
お勧め座席はどう考えても先頭車両の1番前。運転席もその先の風景も見られるからだ。更に言えばC/Dが更に良い。『慈恩の滝』や『豊後森機関車庫』 などは右側に見えるからだ。
キハ71系外観・車内の様子
車両は『キハ71系』。レトロ感覚の曲線的デザインでオリーブグリーンのメタリックの塗装に金色の帯の車両はなかなかお洒落だ。
客室の床は、通常より高い位置に配置されたハイデッカー構造になっていて、窓も大型になっている分、眺めが良いのだ。
床材には難燃性木材を使用、荷棚などの金属部分は金メッキ処理として豪華な感じになっている。
ただ荷棚には大きな荷物が置けない。
また、他に車両に移る際は1度階段を下りてまた上って移るようになっている。
この列車の次に登場した『キハ72系』はこの部分が解消されているようだが。
車両は4両編成。ビュッフェ車両があって、ここではドリンク、スイーツなどを購入出来る。
その隣には自由に利用できるサロンスペースがある。木のぬくもりあふれるレトロなカフェのような空間。ゆふいんの森号の歴史などを綴った手作りの本なども置いてある。
またグループで旅行するには良いボックスシートがあったりする。これは3名以上の販売になる。
車内サービス
車内では、客室乗務員よるフォトサービスが行われている。乗車日時の入ったパネルが用意されていて、自分のカメラやスマホを渡して写真を撮って貰える。もちろん一人出張ではしない。
子供連れには嬉しいサービスも。JR乗務員の制服を着て写真撮影が出来たりする。これは喜ぶだろう。
所々で今通っている場所の説明が放送される。上段20メートル、下段10メートル、合わせて約30メートルの落差がある『慈恩の滝』では徐行運転してくれたりもする。
サロンでは、由布院に到着する30分くらい前に、客室乗務員の方が由布院の見どころを教えてくれる観光案内が行われたりもする。
また無料Wi-Fiサービスもある。それとさり気ないのだがトイレが今現在使われているかどうかを表示するものがあったりもする。これって意外に便利なのだ。
車内販売
- 柚子みつスカッシュ350円
- 草庵秋桜 特製カスタードプリン360円
- ゆふいんの森弁当1,000円
- ゆふいんわっぱ720円
- たけ本折鶴~おりづる~弁当1,500円
- たけ本サンドイッチ300円
- 海老天サンド/クラブハウスサンド300円
- 山荘無量塔Pロール500円※1・3号販売無し
- バニラアイスクリーム310円
- 桐屋お濃茶アイスクリーム360円
- 桐屋かぼすアイスクリーム350円
- オリジナルコーヒー300円
- 麻生茶舗ゆふいん緑茶100円
- ゆふいんサイダー260円
- 日田天領水のお茶200円
- 風曜日の生ジュースカップ360円ボトル720円
- アルカリイオンゆふいん温泉水190円
- ヱビス生ビール410円※3・4号のみ
- ゆふいん麦酒650円※1・2・5・6号のみ
- スパークリング梅酒350円
- 久住ワイン山葡萄(赤)・デラウェア(白)400円
- おおいた冠地どりソーセージ500円
- かぼすこしょう鶏の炭火焼き520円
- 森の工房ぽりんとう(柚子胡椒味)370円
- ゆふいん手作りおはぎ(2個入)350円※1・3号販売無し
- 日田のとうふまんじゅう(2個入)310円
- オリジナルキャンディ310円
- クリアファイル260円
- 列車ピンズ(小・丸型)360円
- 列車ピンズ(大・列車型)520円
- 列車ロゴピンズ520円
- 写真ポストカード460円
- キーホルダー720円
- ストラップ820円
- タオルハンカチ410円
- リップクリーム860円
- オリジナルタオル1,000円
- マグネット300円
- D&S列車ストラップ1,200円
- ゆふいんの森プラレール2,160円
まとめ
乗った時はほぼ満席状態。ビュッフェもサロンも混んでいるし、お弁当は売切れていると散々ではあったが、やはりこういう列車に乗るのはマニアでなくとも楽しいものだ。
それに思い出にもなる。時間も新幹線とソニックを乗り継いでいくのと大きくは変わらないし、乗り換えなくて済むことを考えると意外に良いのだ。
いずれにしても、もし乗れるチャンスがあったなら、これは是非乗ってみてほしい。湯布院で降りて宿泊してと言うんだったら、もっと楽しいに違いない。
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