と言うわけでたまにはビールのラベル。ビールを飲まないわけはないのだが、ラベル視点で見たことがなかったわけで、ただ『復刻特製ヱビス』は少しラベルが気になったのだ。
ヱビスビールの簡単な歴史
そもそも『ヱビスビール』は1890年に『惠比壽麦酒 』として発売されたのが始まり。発売元は現在の恵比寿ガーデンプレイスにあった日本麦酒醸造会社。
ドイツ人技師カール・カイザーを招聘して醸造されたもので、当時の価格で14銭。今だと三千円くらいの感覚。要は当時のビールはかなりの高級品だったわけだ。
それでも発売後すぐに人気となり、内国勧業博覧会では『最良好』の評価。日清戦争の頃には生産量日本一にもなっている。
その後もパリ万国博覧会で金賞を受賞したり、セントルイス萬國博覧會でグランプリを獲得したりと評価が非常に高かったようだ。
1943年ビールが配給制になって一旦消滅てしまうが1971年に復活を果たす。最初は少量の副原料を使用していたけど、翌年の1972年には麦芽100%使用に切り替えられた。
復刻特製ヱビス
今回の『その復刻特製ヱビス』はその1972年の『ヱビスビール』を復刻販売するものなのだ。限定販売だからいつまで飲めるかはわからない。
1972年当時の熱処理製法を再現したしっかりとした厚みのある味わいで非常に美味しい。そもそも美味しいビールなわけだけど、これもかなりの美味しさ。
ラベル
金の地に楕円形のラベル。金地には『限定醸造』の黒い文字が書かれている。ラベルにはお馴染みのゑびす様である。1972年当時のラベルをモチーフにしているそうだ。
確かに今のものは楕円のラベル的な感じではなく、金地に直接アレコレ書かれている。どちらが良いかと言えば、やはりこちらの方がステキな気がするがどうでしょう?
さて、裏面には1890年の発売から現在に至るまでのヱビスの歴史を年表風に表現されている。まあ年表風とは言え、1890・1972年と現在のラベルと1890・1972年の蘊蓄くらいだけど。
ちなみに『ヱビスビール』って言うと、瓶ビールのラベルが数百本に1本、『ラッキーヱビス』になっているんだったね。
通常ラベルのゑびす様は鯛を一匹抱えているが、後ろの魚籠には普通は何も入っていない。でも中には鯛が入っているものがあって、これが『ラッキーヱビス』なのだ。
そう言えば、以前缶ビールでもヱビスビール120周年記念の『ラッキーヱビス缶』を発売したことがあったっけ。
スペック
最後に『復刻特製ヱビス』の基本情報
醸造:サッポロビール(株)
原材料:麦芽、ホップ
アルコール度:5.0%
販売地域:全国
発売日:2019/4/23
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