今回は岡山だ。
岡山の大衆酒場「もりもと」
「もりもと」に行くには?
JR岡山駅東口、ロータリーの先に見える高島屋の脇の道を真っすぐ歩いていくと、やがて西川に架かる『桶屋橋』に辿り着く。きっとこのあたりは昔は桶屋が並んでいたんだろう。
それで、この西川は実は川ではなく農業用の灌漑用水路で江戸時代に整備されたものなのだそうだ。柳の木が連なっていて夜などはなかなか情緒がある。
そんな西川を渡って後楽ホテルを右手に見ながらさらに進んで3つ目の十字路、そこで右を見ると、今回のお店、白地に黒い文字で『もりもと』と平仮名で書かれた看板が見えるはずだ。
ここまで時間にして10分程だろうか、いかにも昭和の大衆酒場と言った風情のお店で、赤提灯に縄暖簾が何とも良い。
店内の様子
暖簾をくぐって中に入るとそこはまさに期待通りの雰囲気だ。左手は厨房になっており、その前にはL字カウンターになっており15席くらいはあるだろうか。屋根付きだ。
椅子は背もたれがないタイプが隙間が殆どなく置かれているので、満席になるとかなり窮屈な感じになるかもしれない。
でもその距離感によって、知らない同志が色々話をしたり、お互いの料理をお裾分けなんていうことが起こったりもするのだ。
右手は畳を横にした幅の小上がりで、テーブルが置かれている。当然こちらではグループ客が飲んでいるわけだが、一人でもカウンターに座ってしまえばあまり気にはならない。
TVがカウンターから見られるところに置かれているので、意外に普段なら見ないような番組をなんとなく一人でボーっと見ているのも悪くない。
あとは、店の外に『大小宴会賜ります 二階40名様まで ご予算は相談に応じます』とあったので、二階の大広間もあるのだろう。要は様々なシーンで使えるお店なのだ。
創業は昭和37年の老舗居酒屋
このお店は、いかにも歴史を積み重ねてきた雰囲気だが、創業は昭和37年とのことだ。ただ建物自体は途中で手狭になって建て替えたそうだが、それでも50年近くは経っている。
岡山の老舗大衆酒場と言えば過去に『成田屋』や『鳥よし』にも行ったことがあるが、落ち着いて心地良く飲めるという点ではここが1番かもしれない。
もちろん好みはあるだろうが。
「もりもと」で食べる・飲む
カウンターに座ってまず目に入るのが上の方にある黒い板に白い文字で書かれたお品書きと黄色に黒と赤で書かれたお品書きの数々。かなりの種類があるのもいかにも大衆居酒屋だ。
ホワイトボードには本日のおすすめが書かれている。迷ったらそこから選べば間違いない。先ず外すことはないだろう。もちろん他の定番的メニューにしても何を頼んでも案外イケる。
ここはお通しと言うものがないから、最初はすぐに出てくるカウンターの上の大皿料理を見た目で選んで注文するのが良いかもしれない。
例えば『真子の煮付け』は味が良く染みていて程よい甘さがビールによく合う。『モガイの煮つけ』も同様。
『黄ニラの玉子とじ』なんかも岡山だけに食べておきたい。
以前食べた『ポテトサラダ』も定番だが普通に美味しい。
『さわらの白子ポン酢』もあったら食べた方が良い。
お酒は日本酒も焼酎も決して多くはないがそれなりに選択肢がある。
というわけで、メニューの種類が多いので迷うかもしれないが、何を頼んでもあまり外れはなさそうなので好きなように食べれば良いのだ。当然CPは良いに決まっている。
「もりもと」基本情報
というわけで最後に『もりもと』の基本情報。
住所:岡山県岡山市北区磨屋町6-24
電話:086-223-2557
営業時間:17:00〜23:00(L.O. 22:30)
日・祝日休
その他:全面喫煙可
予約可
カード不可
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
もりもと (居酒屋 / 西川緑道公園駅、柳川駅、郵便局前駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0
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