鴨川と木屋町通の間にある花街、それが先斗町である。町とはあるが先斗町という地名はない。
三条通の一筋南から四条通まで通じる鴨川に沿った細長い通りである。南北に500メートルほどの長さがある。
木屋町通の適当なところで取り敢えず車を降りる。脇の細い路地を行けば先斗町だ。店は木屋町通と先斗町の間のその細い路地にある。
京都「酒亭ばんから」
夜にここを歩くのはなんだか楽しい。観光客は日本人に限らず様々な人種がぶらぶらと歩いている。
先斗町21番街
細い路地には、様々なお店が並び、町家に提灯や行灯、石畳といったいかにも京都らしい雰囲気だ。少し暗めの感じがまた雰囲気を良くしている。
そんな先斗町には、北から南まで、横に走る細い路地が全部で25本もある。横を気にしながら歩いていると、やがて『21番路地』を示す木製の看板が。
青と水色の二重千鳥に黄色で通り番号が書かれているものだ。その二重千鳥と通り番号の横には赤い×マーク、その下には『通り抜けできまへん』の文字。
横には『あんまはり指圧 ポント町治療院』という診療所の白い看板が妙に目立っている。
入口はまるで民家の門のようだ。奥を見れば細い魅力的な路地裏。そこを入ると右手にあるのが今回のお店だ。
外観・店内
店先には白地に黒い文字で『地酒 一品 ばんから』の看板、店先には同じく白い提灯がぶら下がっている。『酒亭 ばんから』。
暖簾には徳利が描かれ左下の隅に同じように店名が書かれている。
お店の中に入ると、1Fはカウンター席で2Fがテーブル席になっている。こじんまりとしていて、どちらも落ち着いた雰囲気だ。
メニュー
お通しは三品。ホタルイカと菜の花、湯葉、氷魚だったか。どれも丁寧につくられている印象。美味しい。
『自家製味噌漬けクリームチーズ』。これが意外に日本酒に合う。
『くじらのさえずり』。要はくじらの舌。とろける旨さ。
お酒は日本酒だ。
例えば『玉川 山廃純米 無濾過生原酒 12号』。京都の京丹後市木下酒造のもの。 杜氏イギリス人のフィリップ・ハーパーという人。
奈良の『生酛のどぶ』。こちらの杜氏は元建築家だったはずだ。
『旭若松 純米火入れ』。徳島の山間部で家族だけでつくっているという個性的なお酒。
まとめ
まだまだメニューには魅力的なものが色々、お酒も種類が揃っている。単純明快に本当に良いお店である。場所もお店も雰囲気が素晴らしい。接客も良い。
「酒亭ばんから」基本情報
最後に「酒亭ばんから」の基本情報。
TEL:075-221-5118
住所:京都府京都市中京区先斗町通四条上ル鍋屋町209-8
営業時間:17:30~22:30(L.O.22:00)
火曜休
その他:カード可
予約可
完全禁煙(喫煙コーナーあり)
おひとりさま居心地レベル:★★★★★(5★満点)
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