『秀吉』・『秀でて良し』…の『秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと』

秀よし 純米 にごり酒 とろとろと

元禄2年(1689)創業の鈴木酒造

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鈴木酒造

鈴木酒造という名前からさほど古い蔵ではないと思う方も居るかもしれないが、実は全くそんなことはなく、かなり歴史のある蔵元。何しろ創業は元禄2年(1689)、今から330年以上も昔のこと。

伊勢の国(現在の三重県)から旧長野村(現在の秋田県大仙市長野)に移り住んだ鈴木松右衛門なる人物が、奥羽山脈の伏流水と、良質な米が豊富であることから酒造りを始めたのが『鈴木酒造』の始まりだ。

秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと

酒の銘柄は、当初『初嵐』を名乗っていたが、『ひでよし』となったのは、宝暦年間(1751-1764)、秋田藩内の酒蔵から名酒を久保田城下に集め、今でいう品評会が催された時のこと。

鈴木酒造店の酒を気に入った秋田藩主佐竹公はその美味さを讃え、『清正』という藩の御用命酒より勝ると佐竹藩主から激賞、清正より上位の武将『秀吉』と『秀でて良し』との2つの意味を兼ねて『ひでよし』の酒銘を授かり、秋田佐竹藩の御用酒を務めることになる。

秀よし 純米 にごり酒 とろとろと

秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと

そんな鈴木酒造がつくったお酒の1つが今回の『秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと』。

純米酒のモロミを目の粗い網で粗濾過した後、ミキサーで細かく摺りつぶし1本1本瓶詰し、その後瓶燗での火入れを行うという手間暇かけたお酒。

ポイントはジューサーミキサー、これで細かくすりつぶすからこそ、どぶろくのようなクリーミーなとろとろ感と滑らかな舌触りが生まれるのだ。

沈殿した時のオリの高さはビンの半分以上という濃厚なにごり酒で、混ぜると完全に白くなる。まるでヨーグルトのようだが、甘過ぎずスッキリとした味わい。

このお酒は、『良い酒を 佳い人に』をスローガンに、全国約120社の蔵元が丹精こめて造った良質の日本酒を全国1,700店あまりの酒販店を通して流通させてきたボランタリー組織、『日本名門酒会』の加盟店用のプライベートブラント商品。

濃い濁り酒を作って欲しいとの依頼で、10年程前から製造しているようだ。

ラベル

秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと

通常のラベルよりも面積の広いラベルになっており、先ず『とろとろと』という墨色の筆文字。

秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと

『とろ』と『とろと』の間に『純米酒原酒 秀よし 練り上げにごり酒』と書かれている。黒い文字の中に『秀よし』だけが赤い文字になっていて良いアクセントになっている。

秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと

左上の端には『清酒』、左下には『製造者 合弁会社 鈴木酒造店 秋田県大仙市長野字二日町9』と落款。

秀よし 純米原酒 練り上げにごり酒 とろとろと

裏のラベルには『日本名門酒会 日本酒レボリューション』、酒名の下にはなぜか詩が書かれている。

詩はこんな感じだ。

とろとろと燃える囲炉裏火に、
とろとろと真白き酒輝いて、とろとろと人も集まりぬ
とろとろと雪は降り、とろとろと夜更けて、とろとろと思い出話
真白き酒は「とろとろと」、練り上げにごりは「とろとろと」、
秀よし純米「とろとろと」 とろとろと囲炉裏火燃えて…

詩 「秀よし」蔵元 鈴木直樹

その下には、

なめらかな食感が新しい、″とろとろと”した「純米練り上げにごり酒」は、昔懐かしい味わいです。

ただお酒のデータが載せられているのとはまた違って、こういうのも悪くないな。

データ

産地秋田県容量1800ml
蔵元鈴木酒造日本酒度-15
度数17%酸度2.5
精米歩合65%アミノ酸度非公開
原料米めんこいな酵母AKITA雪国酵母UT-2

MEMO1…めんこいな

このお酒に使われているお米、『めんこいな』は秋田弁の『かわいい』を意味する『めんけえな』が語源。粘りは少ないが外観と香りが良くてさっぱりした食感が特徴の飯米。

MEMO2…AKITA雪国酵母UT-2

新酒は搾りたての華やかな香りとフレッシュな味わいが特徴だが、適熟を過ぎると時間の経過と共に、温度・酸素・光などの影響で香味が変化していってしまう。

ここで使われている酵母、『AKITA雪国酵母UT-2』はその香りの変化が少ない酵母。カプロン酸エチル(リンゴ・メロンのような吟醸香)、酢酸イソアミル(バナナのような吟醸香)を同程度生成し、アルコール耐性を有するという特徴を持つ。

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