酒井酒造の『五橋』は錦帯橋が由来
日本三名橋の一つに数えられている錦帯橋は、
延宝元年(1673年)に山口県岩国市の錦川に架けられた全長200メートルの5連の木造の橋だ。
明治4年(1871年)、
錦川の伏流軟水に恵まれたこの岩国の地に蔵を構えたのが『酒井酒造』。
この酒井酒造の銘柄『五橋』は、
もちろん『山は富士、滝は那智、橋は錦帯』と言われるこの橋が由来である。
硬水仕込みが主流だった昭和22年の全国新酒鑑評会で、
軟水仕込によって第1位を獲得したのをきっかけにその名を全国に轟かせた。
五橋 純米大吟醸 桃色にごり RIDE
そんな酒井酒造がつくったお酒の1つが、
今回の『五橋 純米大吟醸 桃色にごり RIDE』だ。
日本晴を50%まで磨いて、
赤色酵母を使用ピンクのにごりに仕上げた見た目からしてインパクトの強いお酒だ。
イチゴミルク的な日本酒離れしたクリーミーでスイートな味わいから、
刺激的な発泡感と酸味が押し寄せる。
開栓した日はかなりの甘さで何杯も呑めなかったが、
1週間くらいおいて残りを呑んでみると明らかに味が違い甘さは最初ほど感じることなく一気に飲んでしまった。
瓶には注意書きが付いているように開栓時は注意が必要で、
気を付けないとお酒が溢れ出すほどガス圧が強い。
それでも昨年の0.25倍らしく、
ということは昨年のものはかなり危険度が高かったと思われる。
ラベル
お酒の色はピンクで下の方は滓で白く、
最初は瓶の色がそうなっているのかと思わせるほどだ。
混ぜれば薄いピンクになるが、
そっとしておくと分離されて二層の色となる。
ラベルは濃い桃色で『ride?』と『騎乗』のふりがな、
更に『純米大吟醸桃色にごり』の文字が白く抜かれている。
そして薄い桃色でタヌキがバイクに乗っているシルエットが描かれていて、
なかなか楽しいラベルなのだ。
左側にお酒のデータが書かれているが、
アルコール度数は11%と普通の日本酒よりも低めだ。
ちなみに『騎乗=ride』は、
水の代わりに酒で仕込んだ酒『貴醸酒』から多分きているのだろう。
データ
産地 | 山口県 | 容量 | 1800ml |
蔵元 | 酒井酒造 | 日本酒度 | -50 |
度数 | 11% | 酸度 | 5.4 |
精米歩合 | 50% | アミノ酸度 | 1.2 |
原料米 | 日本晴 | 酵母 | 赤色酵母 |
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