番外品+21
ただ辛いだけの日本酒は飲みたくない。やはり旨みがそこに伴わなければ美味しいとは感じない。それを満たしてくれるのが『刈穂 山廃純米 生原酒 番外品+21』なのである。
以前『刈穂 山廃仕込純米酒 ひやおろし』の時に、『刈穂』の名前の由来や『秋田清酒』のことは書いたので、それはさて置いて、このお酒そのもののことを。
このお酒は『番外限定品』の生原酒である。火入れのものもあるが、これは生の原酒なのだ。そして日本酒度が何と+21度もあるのだ。
火入れのものは夏の間寝かすので熟成したまろやかさが出るのだが、こちらは生原酒なので、かなりハードな切れを持った辛さ。
もちろんただ辛いだけではない。重厚な旨みも伴った深みのある辛さではある。まあ火入れとどちらが?と言えば、多少まろやかさが加わった方が好みかもしれない。
とは言え、これはこれでやはり美味しいのだ。毎年出る時期が決まっているので楽しみなお酒の1つでもある。
ちなみに『刈穂』のシリーズには『刈穂 山廃生原酒 超弩級 気魄の辛口+25』と更に日本酒度が上をいくものがある。これはまだ飲んだことはないが1度試してみたい。
季節・数量限定商品で6月中旬頃に発売されるはずだ。チェックを怠らないようにしておきたい。
ラベル
ラベルは力強くストレート。左から和紙に筆文字で『秋田伝統の銘酒 刈穂 山廃純米』、そして大きく『生原酒』、そして左下に朱色の文字で『番外品』。
製造年月やスペックが下の方に書かれており、左端には蔵元の情報などなどが書かれていて裏ラベルはない。
但し、首の所には斜めに短冊が貼られていて『日本酒度+21』。
データ
産地:新潟県
蔵元:越後鶴亀
精米歩合:55%
酒米:五百万石、こしいぶき
アルコール度:15度以上16度未満
日本酒度: +2
酸度: 1.4
アミノ酸度:1.3
酵母:非公開
Comment