口に含むと確かにバナナな日本酒『三千櫻純米完熟バナナ酵母』

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三千櫻酒造

明治10年(1877)創業、
岐阜中津川で143年の歴史を歩んできた三千櫻酒造。

築100年を超える酒蔵老朽化と温暖化による冷却作業の困難化を理由に、
最近北海道上川郡東川町に蔵ごと引っ越している。

北海道上川郡東川町は北海道のほぼ中央に位置し、
旭岳を筆頭とする大雪山連邦の雄大で美しい景色が広がるところ。

ここには地酒がなく酒蔵としてのハードの部分は『公＝町』が用意、
酒造りや蔵の運営などは酒造りのプロである民間酒蔵に一任する『公設民営型』で公募。

そこに手を挙げたのが、
三千櫻酒造だったというわけ。

そんな三千櫻酒造がつくったお酒が、
今回の『三千櫻純米完熟バナナ酵母』。

完熟バナナ酵母は、
東京農大が作った花酵母の1つで完熟バナナのような香りになるもの。

確かに口に含んだ瞬間、
バナナの香りが拡がるんだから面白い。

ただ香りは甘くても、
味自体が甘くなくドライ。

旨味も控えめで、
とても呑み易い。

米は、
北海道産の『きたしずく』と『ななつぼし』を使用。

先ずボトルの首のところに貼られた、
バナナの形のシールが目に入る。

そこには、
使われている酵母『完熟バナナ酵母』の文字。

ラベルは黒い和紙に艶のある黒で『三千櫻』、
ピンクの桜の花が散らされていてキレイだ。

重厚な感じのラベルと、
黄色いバナナのコントラストが面白い。