萩野酒造
岩手県との県境にほど近い、宮城県栗原市金成有壁にある蔵元『萩野酒造』は、創業が天保11年(1840)。『良いものを少しだけ造る』というコンセプトのもと酒造りをしている。
この金成有壁、昔は『萩の村』と呼ばれ、その名の通り萩の花の美しさで知られており、今でも多くの萩が見られる。
萩の鶴
そんな『萩』と、縁起の良い『鶴』を組み合わせて名付けたのが『萩の鶴』だ。その『萩の鶴』の季節限定酒、新酒第1弾が今回の『萩の鶴 しぼりたて 純米生原酒』。
新酒らしく瑞々しく若々しくフレッシュ。ほのかなガスとキレの良い味わい。酸味、甘み、ガスのバランスがかなり良い感じ。純米だけど爽やかな香りが印象的。
甘さを抑えており、後口の米の旨味が程良くて、飲み易さも飲みごたえも兼ね備えたとても良いお酒だ。
食用米である『ひとめぼれ』を60%精米、1946年に長野県の宮坂醸造より分離され、『真澄酵母』ともいわれる香気が華やかな『協会7号酵母』でアルコール発酵させた、うすにごりの純米生原酒。
生原酒だけれどアルコール度数は16%とそんなに高くない。
下の方に滓が少しだけ溜まっている。二次発酵が進んでいるので開栓には注意が必要だ。そのことはラベルにもちゃんと書かれている。気を付けないと吹き出すこともある。冷やして静かに開栓をする。
ラベル
肩部に斜めに貼られた短冊には『しぼりたて』の薄茶の文字と『生原酒 要冷蔵』の赤い文字。
搾ったままで、火入れもせず、割水もせずに瓶に詰めた原酒なのだ。
メインのラベルは右端に酒名の『萩の鶴』という文字がはみ出すくらいに縦に大きく書かれている。文字の色も黒ではなく茶色っぽい色で、しかも真ん中ではないところがなかなか良い。
真ん中には灰色っぽい色の文字で『純米生原酒』。その下に落款2つ。この赤は結構効いている。
更に左端には酒データや酒蔵のことや注意書きなど。
データ
では、最後にこのお酒のデータ。
産地 | 宮城県 | 容量 | 1800ml |
蔵元 | 萩野酒造 | 日本酒度 | +2 |
度数 | 16% | 酸度 | 1.7 |
精米歩合 | 60% | アミノ酸度 | 非公開 |
原料米 | ひとめぼれ | 酵母 | 非公開 |
ちなみにラベルのデータの読み方についてはこちらをどうぞ。
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