大信州酒造
大信州酒造は長野県の松本市にある。原田屋酒造店として1888年、明治21年に創業。日本酒の蔵としてはさほど歴史は古くないかもしれないが、それでももう130年も続いている。
今回は長野県の大信州酒造のお酒『大信州超辛口純米吟醸生』。
小規模な酒蔵がさかんに統廃合した昭和40年代、この原田屋と、現在大信州酒造が酒づくりを行なっている長野市豊野の酒蔵を中心に、7つの蔵が合併して大信州酒造となった。
全ての工程が最上級の大吟造り。手間暇かけた人の手による丁寧な酒造り。
と言うのがこの蔵のモットー。
大信州超辛口純米吟醸生
そんな大信州酒造のお酒の中から、今回は『大信州超辛口純米吟醸生』。
きりっとシャープな辛口というだけでなく、香りと旨味も程よく乗った、大信州ならではの超辛口です。食中酒としてオススメです。無濾過原酒の生酒なので、力強さもしっかりあって、飲み応え十分です。
と言うことだが、超辛口ではあっても刺々しさはなく、口に含むと心地良くクセはあまり感じられない。
でも無濾過原酒の生酒なので重さもしっかりとある。吟醸なだけに軽快感もある。超辛口だけど甘さもあると言う感じで非常にバランスの良いお酒である。
ラベル
艶のある薄いベージュのベースに、光沢のある濃い青の文字で『大信州』と大き過ぎず小さ過ぎずど真ん中に書かれている。下には黒で『DAISHINSYU』。
更に小さな赤の丸い落款。余白とのバランスがとても良い感じで、なかなかステキなラベルである。
メインラベルの上には黒ベースに金で『生 要冷蔵』の丸いラベル。火入れも良いがやはり生のこのラベルがあるとつい惹かれてしまう。
更にその上には縦に臙脂ベースに白で『超辛口純米吟醸』。その下に落款らしきもの。何と書かれているのかよく見ると『以和為貴』。
日本で最初の成文法、聖徳太子の『十七条憲法』の第一条に出てくるやつだ。『和をもって尊しとなす』。
続きは『無忤為宗』。要は『和を以て貴しとなし、さからうことなきを宗となす』ということになる。
何故この言葉がここに出てくるのかはちょっとわからないが、蔵かオーナーか誰かの座右の銘とかなのかもしれない。
データ
では、最後に『大信州 超辛口純米吟醸 生』の基本データを。
産地:長野県
蔵元:大信州酒造
精米歩合:59%
酒米:ひとごこち100%
アルコール度:16%
日本酒度: +10以上
酸度: 1.5前後
アミノ酸度:非公開
酵母:非公開
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