とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

泉橋酒造

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泉橋酒造

神奈川県にある『泉橋酒造』の創業は安政4年(1857)。

相模川の流れが作り出した沖積平野に広がる海老名耕地に蔵を構え、潤沢な米と丹沢山系の伏流水を活かして酒造りをしている。

蔵の名前の由来は、蔵のそばに流れている泉川と、屋号の『橋場』を合わせたもの。

この蔵では元々食用の米を昔からつくっていたが、1996年からは本格的な酒米をつくるようになった『栽培醸造蔵』。

『栽培醸造蔵』とはここの商標登録で、農業から醸造まで行う酒蔵のこと。日本酒を農業副産物として捉え、米作りから酒造りを実践しているのだ。

雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり

とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

そんな泉橋酒造の『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』が今回のお酒。

このお酒は『いづみ橋』の冬の季節限定商品の新酒シリーズ、『楽風米しぼりたて』、『粉雪にごり』に次ぐ第三弾の新酒だ。

瓶内二次発酵によるピチピチ炭酸ガスが楽しい微発泡の活性にごり酒。しっかりと濁りが残されていて、『大雪にごり』というネーミングに相応しい。

少し甘さも感じるが甘過ぎず、シュワシュワでスッキリでフレッシュ。呑み易いのでどんどん呑めてしまってすぐに無くなってしまった。

ラベル

とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

裏ラベルを見るとわかるのだが、このお酒の正式名称は、『とんぼの越冬卵と雪だるまラベル~大雪にごり~』のようだ。

とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

その裏ラベルにはこんなことが書かれている。

 ~冬の田んぼでは、秋に産み落とされた赤とんぼの卵が、春を待ち焦がれ、厳しい冬を越しています。春にはヤゴになり、やがてとんぼに成長し、次へ生命を繋ぎます。いのちを繋ぐストーリーと冬の田んぼの情景を想いうかべながら飲んでいただきたい爽快なにごり酒です~

裏ラベルより

こういったストーリーがあるのって何となく良いなと思う。

そうそう、泉橋酒造は赤とんぼをシンボルマークにしているんだよね。

これは、酒造の田んぼを飛び交う姿をイメージしており、酒米栽培における無農薬・減農薬栽培の約束として使っているのだそうだ。

なので、季節限定酒には夏の『夏ヤゴ』シリーズや秋の『秋トンボ』シリーズもある。一貫してトンボなのだ。

とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

そんなわけで、メインラベルは紫の箔押しで真ん中にニコニコしている雪だるまと雪の結晶、そして左下にこれまた目が笑っているとんぼの越冬卵が描かれている。

これらは四角で囲まれていて、その下には、『活性純米にごり酒』、『微発砲』と書かれている。

とんぼの越冬卵と雪だるまラベル『雪だるま 純米 活性生酒 大雪にごり』

印象に残るカワイイラベルだ。

ちなみに、この季節限定酒冬の新酒シリーズのラベル、第一弾・第二弾も色は違うけど、デザインはみんなとんぼの越冬卵と雪だるまラベルなんだよね。

データ

最後にこのお酒のデータ。

産地神奈川県容量1800ml
蔵元泉橋酒造日本酒度-7
度数15%酸度1.6
精米歩合80%アミノ酸度1.0
原料米山田錦酵母非公開

購入元に書かれたデータは上記だが、HPを見ると酵母は『協会901号』が使われているようだ。

901号の性質は協会9号と同じだけど発酵時に泡を出さない酵母。泡なし酵母なのに発泡酒。『???』なのだけど、泡なし酵母でも条件によっては泡が出るみたいだけどね。

ちなみに9号は通称『K9号酵母』とか『熊本酵母』とか『香露酵母』とか言われているものだったね。『香露』の醸造元の熊本県酒造研究所の保存酵母から分離されたもの。

元々は岐阜県の『菊川』の蔵で生まれた酵母らしい。酸が少なく香気が高く吟醸酒に向いている酵母で、吟醸酒の発展に大きな役割を果たしてきたものだ。

ちなみにラベルのデータの読み方についてはこちらをどうぞ。

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