今回のテーマはお酒の色について
日本酒のことをいろいろと知っている方が、選ぶ時も呑む時も楽しいし美味しいはず!
でも、例えば日本酒にまつわる様々な言葉って、何となく聞いたことはあっても、実はそれがどういうことなのか?は意外に知らない方も多いのではないだろうか?
だったら、もっと日本酒が楽しく美味しくなるような日本酒豆知識を、誰にでもわかるように!ということで始めたのが、この『知っている方が楽しい!美味しい!誰にでもわかる日本酒豆知識』。
今回は『色について知ろう!』だ。
本当は日本酒は無色透明ではない
世界中の醸造酒の色を思い出してみると、無色透明なものというのは殆どないことに気付く。だいたいが淡黄色から褐色を帯びているもんね。
では日本酒はどうだろうか?
無色透明な印象があるかもしれないけど、よくよく見てみると、実際にはうっすらと黄色がかった山吹色を含んだ透明なのだ。
たまに本当に無色透明の水のようなお酒があるけど、これはわざわざ活性炭を使って脱色濾過したお酒のはずだ。
ただ、過度に活性炭を加えると脱色するけど香りや味の成分も取れてしまって酒の良さが失われ、バランスは崩れ、旨味の少ない平凡な酒になってしまう。
何も無色透明にする必要なんてないように思うけれど、日本酒は劣化すると黄色くなるのであまり黄色いのは印象が良くないということなのかもしれない。
日本酒の色の表現
・冴え:ダイヤモンドのように美しく透き通った光沢のこと
・青冴え:美しく透き通った光沢でやや青みがかって見える状態
・照り:うっすら山吹色に艶の出た状態
・黄金色:照りの中でも最も好まれる色合い
・番茶色:古酒とかに多いやや濃く熟成した色合い
・混濁:いろいろな色調に濁っていること
・ぼけ:少しばかりいろいろな色調に濁っていて色彩がぼやけていること
・澄明度:自然に造られた澄んだみずみずしいきらめき
・透明度:人工的につくられた透明さ
・色沢良好:色合いが好ましいさまの定番表現
・色沢濃厚:かなり色が付いている状態
瓶の色のことも少し
そういえば日本酒の瓶の色も何種類かあるよね。
多分1番多いのは茶色じゃないかな?光を遮って、瓶の中の酒を変質させないようにする為のはずだ。紫外線が当たると『日光臭』が生じてしまうからだね。茶色はその紫外線を遮断するのだ。
緑色の瓶も結構多いけれど、この緑色も紫外線カットをしてくれるんだね。
でも、他にも青色とか透明のものもある。これらは紫外線をカットすることはないようだけど、保管さえちゃんとしていれば大丈夫。
というわけで…
今回は日本酒の色についてでした。
たかがお酒の色なんだけれど、その色の表現1つとっても日本語の豊かさを感じられるのが良いよね。
お酒を呑む際に、あまり色合いとかを気にして呑むことはないかもしれないけれど、これをきっかけに色をちゃんと感じて呑んでみるのも悪くないと思う。
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