
プラド美術館(Museo del Prado)

ここは、
当時マドリードに行く最大の理由だった。
なのに残念ながら、
外観の写真1枚すらない。
ただ、
入場券が残っている。
3ヵ所に入場する券が更に付いていて、
1枚だけちぎったものと2枚ちぎったものがある。
確か、
2日続けて通ったはずだ。
3ヵ所は、
この3つ。
- Edificio Villanueva
ビジャヌエバ館=いわゆる本館 - Casón Guernica(Casón del Buen Retiro)
カソン・デル・ブエン・レティーロ=プラド美術館別館=かつてゲルニカが展示されていた
現在では美術館の研究センターと図書館 - Casón Salas Siglo XIX
ゲルニカ(Guernica)
確か、
1日目はCasón GuernicaとCasón Salas Siglo XIX。
とにかく、
ピカソのゲルニカを早く見たかった。
そして、
実際にその作品を見た。
別館カソン・デル・ブエン・レティーロに入ると、
最初はゲルニカの為の習作が廊下に展示されていたはずだ。
その中には、
確か Traum und Lüge Francos(フランコの夢と嘘)もあったはずだ。
購入した絵葉書が、
残っている。


廊下の突き当りを左に入ると、
右手奥の部屋の正面にその絵はあった。
何しろ、
349.3 cm × 776.6 cmという大きさだ。
厚い防弾ガラスの中にあったその絵は、
想像以上に大きくそれだけで先ず息を呑んだ。
この作品だけの為のその部屋には、
銃を携帯した監視の男性が1人微動だにせず立っていた。
そのことでこのゲルニカを体験する緊張感とは別の、
違う緊張感がプラスされることになる。
そんな妙な緊張感の中、
ベンチに座ってかなり長い時間眺めていたはずだ。
今では考えられないんだろうけど、
殆ど人はいなかった。
しばらく見ている間、
一時的だったけど完全に貸し切り状態になったはずだ。
今ではそんなことはもいありえないだろうけど、
1986年はゲルニカを独り占めできたのだ。
そうやってこの絵を体験できたことが、
マドリード最大の思い出になっていることだけは間違いない。
エディフィシオ・ビジャヌエバ(Edificio Villanueva)

そして、
2日目はメインの本館(Edificio Villanueva)。
まあとにかくここには、
これでもかというくらいに有名な作品がたくさんあった。
入場券と共に、
当時の公式ガイド・ブックが残っている。

1976年初版のもので、
訪れた10年前に作成されたものだから半世紀近くも昔のものになる。
作品の写真もあるけど全て白黒で、
後半には解説がある。








とにかくゆっくりじっくりと見ていくんだったら、
数時間では済まないくらいの展示数。
どこかのツアーの人たちが、
ガイドさんと共にかなりのハイペースで見て回っている姿を見掛けた。
そんな時は、
自由旅行で良かったなと改めて思った記憶がある。
結局プラド美術館は2日間費やしたわけで、
思う存分見ることができた。
だから、
他にあまり何処かに行った記憶も写真もないのかもしれない。
いずれにしても、
次回も食べる・呑むと共に最も時間をかける場所になるはずだ。
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