
カサ・ミラ
カサ・ミラ、
Casa Milà 。
ガウディが1906-1910年に、
実業家のペレ・ミラとその妻ルゼー・セギモンの邸宅として建設されたもの。
ここは1990年に訪れた時は見学したはずなんだけど、
外観と屋上の記憶しか残っていない。
というよりも、
他の場所の見学が殆どできなかったような気がする。
今ではもう少しあちこちの見学ができるようなので、
どんな感じなのか?見てみよう。
外観
建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、
la Pedrera(石切場)というニックネームを付けられた外観は直線部分を全く持たない。
そんなわけで当時は高額な家賃と見た目の悪さから、
なかなか借り手が見つからなかったらしい。
なので家賃は3世代に渡り値上げをしないという条件で賃貸され、
現在でも4世帯が実際に居住している。
1,200€ほどらしいから、
今となっては破格の安さになっている。
外観は3つの部分に分かれていて曲がりくねった石のブロックでできた6階建ての本体部分、
より滑らかでより白い質感の屋根と本体の間と最後に屋根本体。
くず鉄をリサイクルしたバルコニーの欄干は小さなものまで含めると100近くあって、
同じものは1つとしてない。
周囲とは全く異質の外観は、
実物を見ても写真で見てもやはり素晴らしい。
ちなみにカサ・ミラの前のグラシア通りに敷かれている敷石、
実はこれもガウディのデザイン。
入口とパティオ
よく見ると様々なモチーフでつくられていて、
望遠レンズでこれを見ているだけでも飽きないかもしれない。
カサ・バトリョの2倍の敷地を持つココは入口は2つあって、
パティオも2つある。
歩道とパティオの間にある巨大な錬鉄製の門は、
顕微鏡で見た植物細胞をイメージしているが近くで見ることができない。
中に入るとガラスの温室のような管理人室、
天井は淡い色調で描かれたフレスコ画。
元々はタイルを張る予定だったけど、
ガウディが途中で手を引いた後に描かれたもの。
門の左側は古いスタイルのエレベーター、
右側は海藻をイメージしたグリル。
パティオから上を見上げると、
垂直にぎっしりと並んだ窓は下にいくほど採光のために窓が大きくなっている。
屋根はやはり採光のためなんだろうけど、
取り付けられてはいない。
形は楕円形になっていて、
もう1つの方は円形。
雨の日は当然このパティオにも雨が降ることになるわけで、
なので階段に屋根が付いている。
階段は2つあって、
植物の生えている螺旋の階段が家主のミラ家専用のものだった。
屋上
パティオを見終わった後は、
コイン・ロッカーとトイレの前を歩いて奥のエレベーターで屋上へ。
山の稜線をイメージした床は、
高低差のある波打つ構造。
そして、
総数30本の階段出口や煙突や換気口。
素焼きのテラコッタ風の防水モルタルで作ったものと、
トレンカディスを全面に張り付けたものに大きくは分かれている。
屋上を1周した後は、
螺旋階段で7階に。
屋根裏部屋
ガウディ館になっている7階は、
いわゆる屋根裏部屋。
洗濯物を干す場所や使用人の作業場で、
建物の温度を調整する機能も担っていた。
広いカテナリー・アーチの回廊が続くフロアで、
フニクラや石膏模型の模型(レプリカ)や設計図や椅子にベンチに取っ手などが展示されている。
アパートメント
6階は借家人が住んでいたフロアで、
実際に部屋を見ることができるがガウディらしさが殆どない。
子供部屋・メイドの仕事場・メイドのベッドルーム・回廊・キッチン・事務所、
ダイニングルーム・サロン・ベッドルーム・バスルームなど。
その時代に使用された家具なども置かれているので、
当時の生活を垣間見ることはできるけど。
借家人のアパートメントだから、
そんなものなのかもしれない。
ミラ夫妻の住んでいた2階フロアは、
部屋が完全にリフォームされて展示室になっている。
そのままだったら見応えもあっただろうに、
結局内部見学と言っても入口とパティオと屋上と屋根裏部屋以外は面白みに欠けるかもしれない。
1階にもあるけど、
ギフト・ショップがこの階にもある。
円形のパティオ
入場した時の楕円のパティオとはまた別のもので、
円形になっている。
ミラ夫妻の住居となっていた2階への専用階段も、
楕円のパティオのものとは若干違う。
こちらは建物への入口の門を間近で見ることができるし、
ガウディが考えた装飾が多い。
基本情報
![]() | Pg. de Gràcia, 92, L’Eixample, 08008 Barcelona Ver Mapa |
![]() | ・地下鉄: Diagonal L3.5 徒歩5分 ・バス: Pg de Gràcia – Rosselló 22.24, N4 徒歩3分 |
![]() | 2024/11/04~03/06: 09:00-18:30 ※夜間訪問は19-23時 2025/03/7~11/9: 09:00-20:30 ※夜間訪問は21-23時 |
![]() | 無し |
![]() | 29€ ※09:00-19:00 15分刻み ※オーディオガイドあり(日本語対応) ※夜のガイド付ツアー 39€ 言語で時間が違う 例えば英語なら20:40-22:00 20分刻みで日本語は無さそう カヴァワインとお菓子付き ※朝のガイド付ツアー 39€ 日本語ありで08:30- ※予約時間なしの自由訪問 45€ ※特別展入場含む 35€ 特別展のみ12€ ※サン・パウ・アール・ヌーヴォー遺跡との複合39€ それぞれ日にちと時間(9-17時 / 9時半-16時)セレクト ※プレミアム 120€ ガイド付(英語)で裏テラスや地下や中2階の見学追加 カヴァワインとお菓子付き 15:30- |
![]() | 1時間30分くらい |
![]() | 〇 |
![]() | lapedrera |
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