マドリード 空港から市内までの行き方

アドルフォ・スアレス・マドリード＝バラハス空港

マドリードの空港の正式名称はアドルフォ・スアレス・マドリード＝バラハス空港、
Adolfo Suárez Madrid Barajas 。

旧称および通称は、
マドリード＝バラハス空港。

民主化移行後のスペインにおける最初の首相でスペイン民主化の立役者の1人、
アドルフォ・スアレス・ゴンサーレスの功績を讃えるために2014年に改名されている。

ターミナルは4つ

ターミナルはT1からT4まで、
4つある。

Map of Adolfo Suárez Madrid-Barajas Airport | Aena

Use Aena Maps to get to know the map of Adolfo Suárez Madrid-Barajas and find all its points of interest (with guide ser...

www.aena.es

T1が開業したのは1931年、
T2は1954年。

T3は1982年のスペイン・ワールド・カップに合わせて1980年、
そしてT4は2006年に開業している。

T4はT1～T3とは少し離れた場所にあって、
T1～T3とT4間は無料のシャトルバスで15分ほど（24時間運航だけど運行間隔は当然違う）。

更に、
T4にはT4S（サテライト）がある。

T4とT4S間は結構距離があるけれど高速無人運転トランジットシステム、
APM＝Automated People Mover があるので実はたった3分で移動できちゃうのだ。

どこのターミナルの利用になるのか？
はもちろん航空会社次第。

例えば、
直行便のイベリア航空だとT4Sになる。

経由便だとT2の場合もあるけみたいだけれど、
大体はT4みたいだ。

市内への移動手段は全部で5つ

空港から市内までは、
距離にして12Kmほど。

空港から最初にどこに行くのか？と言えば、
到着時間に関係なく先ずはホテルになるだろう。

午後早目に着いてたとしても、
取り敢えずスーツケースを宿泊先に預けてしまいたい。

夜の到着だったら、
もちろんホテルに直行したい。

では市内までの移動手段は？
を比較するとこんな感じになる。

直行便でT4到着なら、
どの移動手段も選べる。

	送迎	タクシー	空港バス	地下鉄	鉄道
ターミナル	T1~T4	T1~T4	T1・2・4	T2・3・T4	T4
運行時間	24時間	24時間	24時間	6:05-26:00	5:50-24:05
運行間隔	—	行列による	15～20分	8分	15～20分
所要時間	約20分～	約20分～	約30～40分	約45分	約45分
料金	40€前後？	33€均一	5€	4.5€～5€	2.6€
ホテルまで	ダイレクト	ダイレクト	アトーチャ駅 シベレス広場 から各手段	付近の駅 から各手段	チャマルティンアトーチャ駅 から各手段
メリット	とにかく楽	楽ちん	乗り換えなし	最寄り駅に近い	乗り換えなし
デメリット	割高	割高 行列あり	駅近以外 二度手間 行列あり	乗り換えあり	駅近以外 二度手間

マドリード空港からアト―チャ駅周辺へ シミュレーション

例えば、
ホテルをアトーチャ駅周辺にしたとする。

先ず地下鉄だけを乗り継いでアトーチャ駅に行く場合は、
こうなる。

でもわざわざ2回乗り換える方法をとらなくても、
Nuevos Ministerios でセルカニアス C10 に乗り換えればそのままアト―チャ駅に着く。

空港からセルカニアスだけを乗り継いでなら、
こうなる。

T4着以外はシャトルバスでの移動が必要になるけど、
例えばイベリア航空直行便ならT4S着になるので移動はない。

いずれにしても乗り換えが1回はあるし、
駅からスーツケースを引き摺っての徒歩移動も加わるので地下鉄とセルカニアスはパスしたい。

結局速くて楽なことを考えれば、
送迎サービスかタクシーになる。

送迎サービスかタクシーのどちらかとなると、
多少の行列はあるだろうけどタクシーで充分だろう。

とは言え、
到着ロビーまで迎えに来てくれる送迎サービスも魅力的ではある。

1990年に訪れた時はかなり夜遅くの到着だったので、
送迎サービスを頼んでいてホテルまで直行だったけれどなかなか良かった。

その送迎サービスを選ぶなら、
例えばここらあたりで見つけられる。

タクシーだと今では料金が定額制になっていて、
送迎サービスよりも安いからタクシーで充分かもしれない。

ただ、
いずれにしても割高なのは否めない。

コスト面で安く済ませようとするんだったら、
あと残っているのはバス。

バスは乗ってしまえばあとはアト―チャ駅まで勝手に行ってくれるから、
楽と言えば楽だ。

とは言え、
アト―チャ駅でバスを降りたらスーツケースを引き摺っての徒歩移動は当然ある。

23:30～06:00の深夜便はシベレス広場が終点だけど、
直行便だったら関係ない時間。

そうなるとタクシーかバスになるわけで、
コストはタクシー33€に対してバスは2人で10€と23€の差。

4,000円弱の差は大きいと言えば大きいわけで、
その日の夜の食事代になる。

でも直行便で夜の20:25到着だったら、
多分楽なタクシーでホテルまで直接向かうというのが1番楽だろう。

タクシーでホテルまで

そのマドリードのタクシーは白い車体でフロントドアに赤い斜線、
そしてマドリード市の紋章が入っている。

タクシーの乗り方は簡単で、
先ずターミナルビル到着ロビーを出たところあるタクシー乗り場に行く。

自分でドアを開け閉め（日本とは違って自動じゃあないのだ）して、
運転手さんに行先を告げれば30分前後でホテルの目の前に到着する。

金額は空港からM30号線内（アト―チャ周辺はこの範囲）なら、
33€（5,400円くらい）の定額制で空港サービス料や夜間・休日割増等の追加料金なしなので安心。

荷物は運転手さんがトランクに入れてくれるかもしれないし、
自分で入れるかもしれないけど大した手間ではない。

そして乗ったらあとはもうお任せでホテルの前まで行ってもらえるから、
スーツケースを引き摺って歩くこともない。

タクシーお役立ちスペイン語

バスでホテルまで

バスは空港バスのエクスプレス・アエロプルト（exprés al aeropuerto）と、
市バスがあるけれど当然空港バスを使う。

T4の空港バス乗り場は、
空港を出た目の前にある横断歩道を渡った先にある。

黄色い車体で、
EXPRÉS AEROPUERTO とボディに描かれているのでわかり易い。

T4からアト―チャまでは40分ほどで、
6時～23時30分の運行間隔は15～20分程度。

もしバスが行ってしまった直後や乗り切れず次のバスとなると、
ホテルまでは結果的に1時間以上かかることになる。

料金は2人で10€だから、
タクシーの1/3以下。

ただバスはホテルの前で停車するわけではないし、
先ずはバスのチケットを購入しなければならない。

チケットは乗り場の券売機で購入するか、
バス運転手から購入する。

券売機でない場合は、
現金のみで20€以下の紙幣のみ使用可。

乗ってしまえば、
あとはアト―チャ駅まで勝手に行ってくれる。

ただアト―チャ駅周辺のホテルだとしても、
何分かの間はスーツケースを引き摺って歩く必要がある。

昼間ならまだ良いけど、
夜だとちょっとイヤかもしれない。

というわけで、
多少コストはかかるけど安心で楽だからやはりタクシーが良いかなということになる。

地図