スペイン1986年の記録6: プラド美術館

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プラド美術館(Museo del Prado)

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ここは、
当時マドリードに行く最大の理由だった。

なのに残念ながら、
外観の写真1枚すらない。

ただ、
入場券が残っている。

3ヵ所に入場する券が更に付いていて、
1枚だけちぎったものと2枚ちぎったものがある。

確か、
2日続けて通ったはずだ。

3ヵ所は、
この3つ。

  • Edificio Villanueva
    ビジャヌエバ館=いわゆる本館
  • Casón Guernica(Casón del Buen Retiro)
    カソン・デル・ブエン・レティーロ=プラド美術館別館=かつてゲルニカが展示されていた
    現在では美術館の研究センターと図書館
  • Casón Salas Siglo XIX

ゲルニカ(Guernica)

確か、
1日目はCasón GuernicaとCasón Salas Siglo XIX。

とにかく、
ピカソのゲルニカを早く見たかった。

そして、
実際にその作品を見た。

別館カソン・デル・ブエン・レティーロに入ると、
最初はゲルニカの為の習作が廊下に展示されていたはずだ。

その中には、
確か Traum und Lüge Francos(フランコの夢と嘘)もあったはずだ。

購入した絵葉書が、
残っている。

廊下の突き当りを左に入ると、
右手奥の部屋の正面にその絵はあった。

何しろ、
349.3 cm × 776.6 cmという大きさだ。

厚い防弾ガラスの中にあったその絵は、
想像以上に大きくそれだけで先ず息を呑んだ。

この作品だけの為のその部屋には、
銃を携帯した監視の男性が1人微動だにせず立っていた。

そのことでこのゲルニカを体験する緊張感とは別の、
違う緊張感がプラスされることになる。

そんな妙な緊張感の中、
ベンチに座ってかなり長い時間眺めていたはずだ。

今では考えられないんだろうけど、
殆ど人はいなかった。

しばらく見ている間、
一時的だったけど完全に貸し切り状態になったはずだ。

今ではそんなことはもいありえないだろうけど、
1986年はゲルニカを独り占めできたのだ。

そうやってこの絵を体験できたことが、
マドリード最大の思い出になっていることだけは間違いない。

エディフィシオ・ビジャヌエバ(Edificio Villanueva)

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そして、
2日目はメインの本館(Edificio Villanueva)。

まあとにかくここには、
これでもかというくらいに有名な作品がたくさんあった。

入場券と共に、
当時の公式ガイド・ブックが残っている。

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1976年初版のもので、
訪れた10年前に作成されたものだから半世紀近くも昔のものになる。

作品の写真もあるけど全て白黒で、
後半には解説がある。

とにかくゆっくりじっくりと見ていくんだったら、
数時間では済まないくらいの展示数。

どこかのツアーの人たちが、
ガイドさんと共にかなりのハイペースで見て回っている姿を見掛けた。

そんな時は、
自由旅行で良かったなと改めて思った記憶がある。

結局プラド美術館は2日間費やしたわけで、
思う存分見ることができた。

だから、
他にあまり何処かに行った記憶も写真もないのかもしれない。

いずれにしても、
次回も食べる・呑むと共に最も時間をかける場所になるはずだ。

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