スペイン1986年の記録5: マドリードで観る

マドリードで何観た?

マドリード、
さてどこに行っただろう?

この時にどうしても行きたかったのは、
たった1箇所でプラド美術館(Museo del Prado)のみだ。

ピカソのゲルニカも当時はプラドの別館、
カソン・デル・ブエン・レティーロ(Casón del Buen Retiro)にあったからまさにこの一択。

そもそもこの頃に、
今ではマドリードの芸術黄金地帯といわれるものはなかった。

だってまだティッセン=ボルネミッサ美術館もソフィア王妃芸術センターも、
開館していない(開館はどちらも1992年)頃だから。

写真がない

それにしてもプラド美術館一択とは言っても、
マドリード滞在中はトレドに日帰りで行った以外に2日間半はあったわけで。

初日は、
確かにスーツケース騒動で潰した(とは思っていないけど)。

それでも3泊後のグラナダ行き寝台車には、
22時頃乗ればよかったから丸々2日間はあったはずだ。

にしては、
写真があまりも少ない。

これはマドリードに限らず、
どこも同じだ。

少ないというよりは、
撮っている対象が狭い。

同じスポットで何十枚も撮っているかと思えば、
1枚も撮っていないスポットもたくさんある。

そもそも大メインのプラド美術館の写真なんて、
1枚もないのだ。

あの頃館内の撮影は不可だけど、
外観のものさえない。

その場にいることで満足して、
写真を撮るのを忘れたということもあるだろう。

忘れたというよりも、
わざわざ撮る気にならなかったのかもしれない。

あと大きいのは、
スマホもデジカメもなかった時代だから。

フィルムだったから、
ということが1番だったかもしれない。

いずれにしても、
撮った対象は限られている。

特にマドリードは、
ほぼないに等しい。

なので実際にどこに行ったのか?を、
全部思い出すのは難しい。

それでも、
何枚かはあるので次回に行くかどうか考えながらふりかえろう。

デボー神殿(Templo de Debod)

templo-de-debod

あまり記憶にないんだけど、
写真があるから行っているとわかったのがデボー神殿。

今見ると、
なかなかステキな感じだ。

行ったはずの、
ドン・キホーテとサンチョ・パンサの像で有名なスペイン広場(Plaza de España)の近く。

マドリード市街を眺めることができる、
モンターニャ公園(Parque de la Montaña)内にある。

これはレプリカとかではなくて、
ホンモノの古代エジプト建築の聖堂を持ってきたもの。

元々は紀元前2世紀前半、
上エジプトのアスワンの15km南に建設されたらしい。

1960年のエジプトでは、
アスワン・ハイ・ダム建設に伴って多くの貴重な建築物が水没の危機に曝されたことがある。

当初は古代エジプトの遺跡群を水没させる計画だったみたいだけど、
そんなことはあってはならないというわけでユネスコの呼びかけで何とか移築されることに。

スペインはその保護に協力した謝礼として、
1968年にエジプト政府からこのデボー聖堂を寄付されている。

この時にエジプト政府から寄付された聖堂は、
スペイン以外にも3つある。

  • デンドゥール聖堂(アメリカのメトロポリタン美術館)
  • タフェ聖堂(オランダのアムステルダム国立美術館)
  • エリシー聖堂(イタリアのエジプト博物館)

無料で聖堂内に入ることもできるけど、
事前予約が必要みたいだ。

必須というわけではないが、
もう1度見てみたい気がしないでもない。

訪れた時は昼間だったけれど夕焼けスポットとしても有名らしいので、
行くなら陽が沈む頃からライトアップされる頃を狙いたい。

マドリード・ロープウェイ(Teleférico de Madrid)

teleférico-de-madrid

デボー神殿のすぐ近くからは、
ロープウェイに乗ることができる。

ただ、
2026年までは改修工事で休業中みたいだ。

何となく思い出してきたけれど、
多分王宮(Palacio Real de Madrid)を外から眺めてスペイン広場(Plaza de España)へ。

そこからデボー神殿に行って、
ピント―ル・ロサレス駅(Teleférico en Rosales)からロープウェイに乗って往復したんだろう。

ちなみに王宮もスペイン広場もこのロープウェイもやはり優先度は高くないけれど、
余裕があれば行っておきたいとは思う。

ただ1回目も2回目(はまだ記憶を辿っていないけど)も行っているんだったら、
あまり記憶にないわけだし行かなくても良いかなとも思う。

leférico-de-madrid

それでこのロープウェイはロサレス駅から乗ると全長2,457メートル、
10分少しでスペイン最大の都市公園カサ・デ・カンポ(Casa de Campo)の中心部に到着する。

カサ・デ・カンポには、
水族館や動物園やアミューズメントパークなどなどいろいろある。

でもどこに行くわけでもなく、
ただ景色を楽しんだくらいで戻ったはずだ。

じゃあまた乗るのか?と考えると、
ゼッタイというわけでもないけど10分以上のロープウェイにはちょっと惹かれる。

ただ改修によって速度が速くなって、
時間が短くなるかもしれない。

世界最長のロープウェイはベトナムのサパ町~ムオンホア谷~ファンシーパン山頂付近を結ぶもので、全長が6,293mなんだけど乗っていられる時間は15分ほどらしい。

次回必須のゴヤのパンテオン(Panteon de Goya)

今思えばこの近辺なら、
本当だったらゴヤのパンテオン(Panteon de Goya)に行っているはずなのだ。

正式名は、
サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ聖堂(Ermita de San Antonio de la Florida)。

天井のフレスコ画はゴヤが描いたものなので、
これはある意味必須だったはず。

でも、
なぜか行っていないことだけは覚えている。

改修中とか何かで入れなかったんだろうか?
時間的な問題ではなかったような気がする。

でも何故かはわからないけど、
結局は行かなかったわけで。

ここは、
次回は必須の場所となる。

レティーロ公園(Parque del Retiro de Madrid)

レティーロ公園は『プラド通りとブエン・レティーロ公園地区。芸術と知の景観』として、
2021年に世界遺産に登録されている。

レティーロ・クリスタル宮殿(Palacio de Cristal del Retiro)

palacio-de-cristal-del-retiro

その公園内にあるのが、
元々は19世紀の温室レティーロ クリスタル宮殿。

ここは、
美しい建物だったことだけは記憶にある。

1887年のフィリピン展の際に、
外来植物を入れるために建てられた鋳鉄建築の代表例。

今では同じく公園内にあるベラスケス宮殿(Palacio de Exposiciones)と共に、
国立ソフィア王妃芸術センター美術館の特別展示センターの1つになっている。

なので、
興味深い特別展示があれば必須になる。

レティーロ池(Estanque Grande del Retiro)

この写真は、
エスタンケ・グランデ・デル・レティーロ(Estanque Grande del Retiro)と呼ばれる人口の池。

奥に見えるのが、
アルフォンソ 12 世の記念碑(Alfonso XII monument)。

これも、
特にまた行っておきたいというものでもない。

そんなわけで…

必須のプラド美術館(今はティッセン=ボルネミッサ美術館もソフィア王妃芸術センターも)以外は、
時間があったら行っておこうという感じ。

でもせっかく行ったのなら、
他も行かないと後から勿体無かったなとなる気がしないでもない。

まあ、
ぼちぼち考えていこう。

地図

Comment Feel Free

タイトルとURLをコピーしました