スペイン語のアクセント お役立ちスペイン語 5

espanol-5-acento-espanol

アクセントのルール

日本は音の高低によって単語の区別や意味のニュアンスを表現する高低アクセントだけど、
スペイン語は音の相対的な強弱で定める強弱アクセント。

単語のどこを強く発音するのか?
ある程度ルールを覚えれば新しい単語でも正しい箇所にアクセントを付けて発音できるはず。

なので、
そのあたりのことを調べてみる。

アクセントのルールは、
こんな感じ。

1 母音もしくは s, n で終わる単語 ➤ 最後から2番目の音節にアクセント
2 n, s 以外の子音(y 含む)で終わる単語最後の音節にアクセント
3 アクセント記号がついている単語アクセント記号のついた母音を含む音節にアクセント
4 1音節の単語単語全体にアクセント
無強勢語どこにもアクセントがない

それでは、
それぞれの例を少しだけ。

母音もしくは s, n で終わる単語 ➤ 最後から2番目の音節にアクセント

母音 a, e, i, o, u もしくは、
s, n で終わる場合。

これは最後から2番目の音節を強調する、
ということで音節がわかればなんて言うことはない。

単語の最後単語音節とアクセント読み方日本語
arosaro-saバラ
eaguacatea-gua-ca-teアグアボガド
itaxita-xiクシタクシー
opaseopa-se-o散歩
utributri-buトリ部族
sluneslu-nesネス月曜日
njovenjo-venベン若い

n, s 以外の子音(y 含む)で終わる単語 ➤ 最後の音節にアクセント

母音 a, e, i, o, u もしくは、
s, n 以外で終わる場合。

これはその終わる音節を強調する、
ということになる。

音節さえわかっていれば、
これも簡単。

それら子音全てが最後にくる単語があるか?
はわからないけど例を挙げていってみる。

単語の最後単語音節とアクセント読み方日本語
bcoulombcou-lombロンクーロン
cbistecbis-tecビステクステーキ
duniversidadu-ni-ver-si-dadウニベルシダッ大学
frosbifros-bifビフローストビーフ
gesmoges-mogエスモグスモッグ
hzarevichza-re-vichサレビツ皇太子
jrelojre-lojロフ時計
kanoraka-no-rakアノラクパーカー
lhospitalhos-pi-talオスピタル病院
m tedeum te-deumデウムテ・デウム
pautoestopau-to-es-topトエストプヒッチハイク
q
rseñor se-ñor ョル
tacimutaci-mutアシ方位角
vleitmotivleit-mo-tivイトモティフライトモチーフ
wallowa-llowロウ許可する
xburofaxbu-ro-faxブロファクスファクスサービス
yjerseyjer-seyヘルセーター
zarroza-rroz

q だけが見つからなかったけど、
実際にないのかどうか?はわからない。

でもまあ旅行に行って、
ココに出てくる単語の殆どは使わないだろうなと思う。

アクセント記号がついている単語 ➤ アクセント記号のついた母音を含む音節にアクセント

コレも、
わかり易い。

要はここまで出てきた2つのルールに当てはまらない単語、
これにはアクセントのある母音の上にアクセント記号が付いているということ。

だから何も考えずに、
アクセント記号が付いている音節をただ強調すれば良いわけで。

ちなみに最後の音節にアクセントのある単語は、
palabras agudas=pa-la-bras a-gu-das=パラダスと言う。

最後から2番目の音節にアクセントのある単語は、
palabras llanas=pa-la-bras lla-nas=パラブラスヤナス と言う。

最後から3番目の音節にアクセントのある単語は、
palabras esdrújulas=pa-la-bras es-drú-ju-las=パラブラセスドルフラス 。

esdrújulas の u にアクセント記号がなければ es-dru-ju-las だから、
本来 ju にアクセント=エスドルラス。

でも ú とアクセント記号がついているので、
ú にアクセント=エスドルフラス となる。

この palabras esdrújulas には、
すべてアクセント記号が付いている。

それでは、
アクセント記号のついた母音を含む音節を含む単語例。

記号が付いていなかいとどうなるのか?
を音節の区切り方の練習もしながら挙げていってみる。

単語ルール通りルール通り 日本語正解正解 日本語意味
avióna-vionオンa-viónアビオン飛行機
béisbolbeis-bolベエボルbéis-bolベエボル野球
caféca-feフェca-フェカフェ
demásde-masマスdemásマス他の
elevóe-le-voe-le-エレ上げる
fútbolfut-bolフッボルfút-bolフッボルサッカー
galpóngal-ponガルポンgal-pónガルポン小屋
halcónhal-conアルコンhal-cónアルコン
interésin-te-resインレスin-te-résインテレス興味
japónja-ponポンja-pón日本
kéfirke-firフィル-firフィルケフィル
lápizla-pizピス-pizピス鉛筆
médicome-di-coディ-di-coディコ医者
númeronu-me-ro-me-roメロ数字
óbiceo-bi-ceó-bi-ceビセ障害
periódicope-rio-di-coペリディpe-rió-di-coディコ新聞
quebróqueb-roケブqueb-róケブ破産した
razónra-zonソンra-zón理由
sinónimosi-no-ni-moシノsi--ni-moニモ同意語
teléfonote-le-fo-noテレフォte--fo-noフォノ電話
últimoul-ti-moウルティúl-ti-moウルティモ最近
víctimavíc-ti-maビクティvíc-ti-maビクティマ被害者
wélterwel-terウエルテルwél-terウエルテルウェルター級
xerófiloxe-ro-fi-loセロフィxe--fi-loフィロ乾性の
yararáya-ra-raya-ra-ヤラガラガラヘビ
zafránza-franフランza-fránフランサフラン

同じ綴りでも、
アクセント記号があるものとないものとでは意味が変わるものがある。

例えば、
こんな感じ。

スペイン語日本語スペイン語日本語
aun
aún
・~であっても
・まだ
Aun sin dinero, quiero viajar.
Aún es pronto.
・お金がなくても旅行したい。
・まだ早いです
si
sí 
・もし
・はい
・¿Tienes hambre? .
Si quieres, comemos.
・お腹空いた? はい。
・食べたいのなら食べようか。
el
él
・それ
・彼
・¿De quién es el libro?
 Es de Pepe.
Él trabaja más que yo.
・その本は誰の?
 それペペのだよ。
・彼は私よりも働き者だ。
mas
más
・しかし
・もっと
・Me gusta el helado,
 mas no me gusta la fruta.
・Quiero más café, por favor.
・私はアイスは好きですが、
 果物は嫌いです。
・もっとコーヒーをください。
te
・君に・を
・お茶
Te lo doy a tí 
・Quiero un poco de .
・それを君にあげます。
・少しお茶が欲しいです。
solo
sólo
・1人の
・単に
・Trabaja solo los domingos.
・Trabaja sólo los domingos.
・(彼は)日曜日は1人で働く
・(彼は)日曜日だけ働く
como
cómo
・1 〜だから
 2 もし~なら
 3 ~として
・1 どのように
 2 どうして
 3 何と~だ!
・1 Como ya es tarde. 
 2 Como llegues tarde,
  vas sólo.
 3 Les acompañaré 
  como guía.
・1 ¿Cómo se va a la estación?
 2 ¿Cómo no vino?
 3 ¡Cómo comen!
・1 もう遅いから帰ろう。
 2 もしも遅れたら、
  一人で行くことになるよ。
 3 ガイドとして
  あなたたちに同行します。
・1 駅へはどう行きますか?
 2 どうして彼は来なかったの?
 3 何という喰いっぷりだ!

他にもいろいろとあるんだろうけど、
取り敢えずこれくらいで。

1音節の単語 ➤ 単語全体にアクセント

1音節の単語は、
全体にアクセント。

例えば、
yo とか pan とか la とか conとか。

あと上で出てきた、
te, té とか si, , el, él なんかもそう。

※無強勢語 ➤ どこにもアクセントがない

スペイン語の単語の中には、
どこにもアクセントのない無強勢語と呼ばれるものがある。

原則として、
単独で発音されることがなくて直後に強勢語が続くことが殆ど。

発音としては、
無強勢語+強勢語を一つの強勢語だと思って発音すれば良いみたい。

例えば las alas は本来 las a-las と区切るところだけど、
実際は lasa-las となって ラス ラス ではなく ララス となる。

こんな具合で発音が変わってくるわけで、
実は結構重要かもだけど難しい。

対象
定冠詞la casa=la ca-sa=ラ
la-ca-sa=ラサ=家 

las alas=las a-las=ラス ラス
lasa-las=ララス=翼

el hombre=el hom-bre=エル ンブレ
e-lom-bre=エンブレ=男性 

los hombres=lo som-bres=ロ ソンブレ
lo-som-bres=ロソンブレ=男性たち
所有詞前置形mi amigo=mi a-mi-go=ミ ア
mia-mi-go=ミゴ=友人

mis amigos=mis a-mi-gos=ミ アゴス
mi-sa-mi-gos=ミサゴス=友人たち
数詞+数詞の前treinta y dos=trein-ta y dos=トレタ イ ドス
trein-tai-dos=トレンタドス=32

cuarenta mil=cua-ren-ta mil=クレンタ ミル
➤ cua-ren-ta-mil=クアレンタミル=4万
目的格人称代名詞me escribe=me es-cri-be=メ エスクリ
mescri-be=メスクリベ=手紙

se hace=se ha-ce=セ
sea-ce=セセ=~する
前置詞,接続詞con azúcar=con a-zu-car=コン アカル
co-na-zú-car=コナカル=砂糖入り

a las dos de la tarde=a las dos de la tar-de=ア ラス ドス デ ラ タル
a-las-dos-de-la-tar-de=アラスドスデラタルデ=午後2時
関係代名・副詞la semana que viene=la se-ma-na que vie-ne=ラ セナ ケ ビエ
la-se-ma-na-que-vie-ne=ラセナケネ=来週

la ciudad donde nació=la ciu-dad don-de na-cio
=ラ シウダッド ドンデ ナシオ
la-ciudad-donde-na-cio
=ラシドンデナ=彼が生まれた街

la señora con la cual están hablando
=la se-ño-ra con la cual es-tán ha-blan-do
=ラ セニョラ コン ラ クアル エスタンブラン
la-se-ño-ra-con-la-cua-lestá-na-blan-do
=ラセニョラコンレスブラン
名の前の名詞Señorita Pérez=se-ño-ri-ta pe-rez=セニョレス
➤ Se-ño-ri-ta-pe-rez=セニョリタレス=ペレスさん(呼びかけ時)

Doña Ana=do-ña a-na=ニャ
Do-ña-na=ドニャナ=アンナさん(呼びかけ時)
複合人名
複合姓第1要素
María José=ma-ría josé=マア ホ
➤ ma-ria-jo-se=マリアホ

Federico García Lorca=fe-de-ri-co gar-cia lor-ca
=フェデコ ガルルカ
➤ fe-de-ri-co-garcia-lor-ca=フェデコガルシルカ

と言うわけで…

今回のお役立ちスペイン語は、
アクセントについて5つのパターンとそれぞれの例を少し挙げてみた。

慣れてくると音節を分けることも段々と簡単にできるようになるし、
それができればどこにアクセントを置くのか?も簡単になる。

あんまり細かいことまで覚えようとは思わないけれど、
これくらいは知っておいた方が面白いし発音しやすくなるだろう。

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