バルセロナ: ガウディのグエル邸

グエル邸

グエル邸

グエル邸、
Palau Güell 。

グエル別邸に携わった後、
1886年から1890年にかけて建設されている。

内部見学可能に

1986年当時訪れた時はたまたま出会った日本人の方が向かいのホテル・ガウディに宿泊していて、
グエル邸の屋上を見ることができたけれどそれ以外を見ることはできなかった。

それが今では建物内部のが見学可能になっているわけで、
これは嬉しい限りなのだ。

入口

狭い通りに面した入口は2つのカテナリーアーチ、
ロートアイアンの重厚な扉。

大きな鉄の扉は、
訪問者が馬や馬車に乗ってアクセスできるように設計されている。

扉左右底部から上部透かし彫りの錬鉄製の格子に伸びる蛇の尾は、
Eusebi Güell の E と G の文字を形成している。

門と門の間には不死鳥・兜・カタルーニャの紋章、
その下の小さな窓は守衛室のもの。

玄関ホール

入口を抜けると荷物検査を受ける玄関ホール、
奥は馬車庫で扉はオークの木で黒い石はグエルが持っていた石切り場から運ばれたもの。

馬車は左側の門から入って、
建物の奥でUターンして右側の門から出たそうだ。

鍛鉄の梁とタイルの天井、
床は松の木のブロックが埋め込まれていて音が響かない工夫がされている。

上に向かう階段の脇には馬車からの乗り降りに使用したステップがあって、
下の出っ張りは馬車の車輪が通路の縁石にぶつからないようにしたもの。

窓は五角形になっていて、
幾何学模様が施されている。

厩舎

車体から外された馬は、
地下への通路を下って厩舎に向かった。

通路の途中には、
下の厩舎の換気をする吹き抜けのポーチ。

煉瓦の柵には、
クロス模様。

人が地下に向かう急勾配の螺旋階段は小さな石が敷かれていて、
滑らないように工夫されている。

厩舎はムデハル様式を用いて建築、
レンガで造られた21本の太い柱が印象的。

馬を繋いでおく駒繋ぎや水飲み場、
換気装置も完備されている。

中二階

大理石の柱が並ぶ2階への階段の赤い絨毯は、
レプリカだけどキレイだ。

階段を上った正面には、
カタルーニャ国旗をイメージしているステンドグラスがあってこちらもキレイ。

木製で真ん中に覗き窓のあるドアを抜けると、
スペイン内戦の時に警察庁として使われていた中二階。

上のメインフロアへのつなぎの間だったココは、
書斎や図書室や事務室が置かれていたそうだ。

床はグレーとイエローの大理石、
絨毯やタペストリーや家具に絵画に彫刻などのデコレーションは取り除かれて何もない。

メインフロア エントランスホール

中2階からメインフロアに上がると、
エントランスホール。

通りに面した窓には大理石の3本一組の柱のアーチ、
天井は格天井になっていて鍛鉄でできた花の装飾。

ステンドグラスには、
グエルが好きだったシェークスピアの登場人物が描かれている。

メインフロア 応接サロン

応接サロンの天井は全面に金箔が貼られていて、
ムディハル様式を思わせる鍛鉄の鍾乳石飾りお先には宝石が付いている。

天井を支える梁の周囲には斜め格子の仕切り窓があり、
上から訪問者を覗くことができる。

メインフロア 中央サロン

中央サロンは2~4階までを突き抜ける16mの吹き抜けで、
4つの足からなる放物線状アーチに支えられたドーム型の天井。

その天井はガラス結晶入りの石灰岩でつくられた六角形の板が埋め込まれ、
採光用の穴がいくつも開いていてプラネタリウムみたいになっている。

オリーブの枝とアカンサスの葉っぱで飾られてた入口の電灯、
右側にはプライベートな礼拝堂がある。

中央サロンの礼拝堂

2枚の大きな扉の観音開きにして、
必要のない時は閉められるようにしている。

礼拝堂内部は金ピカで、
扉の内側には多分十二使徒が描かれているんだろう。

内部には以前はマリア像があったはずだが、
今は写真でしか見れないみたいだ。

メインフロア プライベートサロン

建物裏側に位置するプライベートサロン、
大理石アーチと出窓に沿ってベンチは喫煙室。

グエルの長女イサベルはピアニストで、
練習したであろうピアノの部屋。

そして、
ダイニングルームがある。

食堂のテーブルと椅子と暖炉は、
当時のもののようだ。

裏側のガーデン

中庭に面した裏側のファサードは2階層になっていて、
メインフロアの下層階はダイニングからアクセスできる裏側のパティオ。

奥には、
ビリヤード室がある。

グエル邸裏側のファザードに目立つ出窓は木製のブラインド、
紺と水色のセラミックタイルで覆われている。

クリーム色のブリーズ・ソレイユは、
結構インパクトが強い。

その上のグエル負債の寝室のバルコニーには、
木と鉄でつくられたブリーズ・ソレイユ。

演奏者の間

メインフロアーから階段を上がる途中、
中央サロンを見下ろすスペースがある。

ここは演奏会などの時に、
演奏家たちが座った場所。

寝室階

吹き抜けの周りに沿って通路がある寝室階、
木の天井と木枠の窓が和っぽい。

グエルと妻の寝室は南向きに位置し、
それ以外に子供部屋や勉強部屋がある。

置かれている家具はオリジナルのものではなく、
その時代のもの。

あとは浴室やトイレがあるが、
ここも当時のものは残されていないようだ。

最上階

最上階は、
洗濯場やキッチンやメイドさんのエリアやスタッフのベッドルーム。

完全にリフォームされので、
今は展示場となっていてグエル邸の資料がパネルで展示されている。

屋上

屋上は結局のところ、
吹き抜けの天井ドームと共にグエル邸の最大の見どころかもしれない。

色鮮やかな煙突が20本(5本は換気用)立ち並んでいるけど、
自分が向かいのホテルから見た時はこんなにカラフルではなかった気がするんだけど。

どうやらレンガ製がオリジナルのもので、
それ以外のトレンカディスで装飾されているものは修復されたものらしい。

天井ドームの真上にある尖塔にはギリシャ十字、
下にはコウモリと太陽と金の球状から伸びている針は東西南北を指している。

基本情報

Dirección Adreça Carrer Nou de la Rambla, 3-5, Ciutat Vella, 08001 Barcelona Ver Mapa
Cómo llegar Com arribar-hi ・地下鉄: Liceu / Drassanes L3 徒歩5分
 ・バス: La Rambla – Pl del Teatre 59 徒歩4分
Horario Tancata 4~10月: 10:00-20:00
 11~3月: 10:00-17:30
Horario Horaris 祝日以外の月曜日、12/25.26/、1/1.6、1月最終週
Tarifas Tarifes 12€
 ※10時から15分刻みで16時半が最終
所要時間Durada 1時間30分~2時間
camera Fotografía 〇
Tarifas WEB casavicens

地図

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