
選択肢はいろいろ
マドリード市内での移動方法には、
いろいろな方法がある。
徒歩を除くと、
だいたい以下のようになる
- メトロ(Metro)
- セルカニアス(Cercanías)※あまり使わないと思うので今回はスルー
- バス(EMT)
- タクシー(Taxi)※Uber や Cabify 含む
- 自転車(BiciMAD)
地下鉄
マドリードの地下鉄は13ラインもあって、
朝6:00から夜中の2:00まで動いているので運行時間を気にする必要は殆どない。
最終電車は、
01:30出発。
運行間隔は日中の特に通勤時間は2分に1本くらいで、
その他の時間でも5分に1本くらい。
夜遅い時間になると少し長くなって、
10-15分に1本くらいの感じになる。
トランスポート・カード
切符は1枚毎に買わずに、
Suica のようなトランスポート・カードを購入してチャージするスタイル。
このカードは地下鉄の駅の券売機で購入できて、
例えば10回券なら価格は2025/6/30までは半額の6.10€(その後また延長するかも)。
もし10回分を使い切ってしまったら、
もちろん追加でチャージが可能。
- 1券売機の言語を設定
英語の方がわかりやすいはずなのでイギリスの旗をタッチ
- 2Start without transport card をタッチ
始めての購入なら Start without transport card を選択
既に持っていてチャージならトランスポート・カードを指定の位置に入れる - 3購入する券の回数を選択
1回券購入なら Purchace by destination をタッチ
※1回券は当日限り有効
10回券購入なら Purchace by ticket type をタッチ
※10回券は10年間有効 - 1回券4行先の駅を入力
オプションで2つ出てきたら行きたい方をタッチ
行きたい駅が正しければ Select をタッチ - 1回券5Number of trips で人数を設定
1回券の料金は1.50-2.00€
OKなら Continue をタッチ - 1回券6料金表示
行先までのチケット代とカード代が出てくるので OK なら Continue をタッチ
レシートが要る場合は Do you require a receipt にチェックを入れる
初めての購入の場合カード代の2.50€が加算される - 1回券7料金支払い
※現金かクレジット・カードを所定の場所に入れて支払えばカードが出てくる
- 10回券410回券セレクトの場合 10 Journey Ticket の選択肢が出てくるので選択
1 METROBUSTICKET: Metro Zone A / ML1 / EMT Buses
2 COMBINED TICKET: The Whole Metro network / ML1-3
3 TFM TICKET: TFM(Rivers Vaciamadrid – Arganda del Tey)
4 METROSUR TICKET: Metrosur(Alcorcon – Getafe – Leganes – Fuenlabrada – Mostples)
5 METRORITE TICKET: MetroNorte(Alcobendas – S.S. de los Reyes)
6 METROESTE TICKET: MetroEste(Coslada – San Fernado de Henares)
と6種類表示されるので基本的には 1 を選択
※行先で料金が変わる1回券とは異なり市内全て同料金で連れと使いまわし可能
1の METROBUSTICKET なら地下鉄以外にバスにも乗ることができる - 10回券5料金表示
10回券料金+カード料金表示 OK なら Continue をタッチ
- 10回券6料金支払い
※現金かクレジット・カードを所定の場所に入れて支払えばカードが出てくる
関連サイト
●路線図1(全体) :plano-metro-madrid-2025
●路線図2(ライン別) : Línea 1 | Línea 2 | Línea 3 | Línea 4 | Línea 5 |
Línea 6 | Línea 7 | Línea 8 | Línea 9 | Línea 10 |
Línea 11 | Línea 12 | Línea R
●時刻表 :line-timetable ※Línea 2~はOtras líneas ➤ HORARIOSで見られる
●公式アプリ : metro-de-madrid-oficial
このトランスポート・カードを手に入れたら、
改札でタッチ(2名で通る場合は1人が通った後でもう1人にカードを渡してもう1度タッチ)。
案内に従って、
行き先のホームへ向かい目的駅まで。
乗り換えがある場合は乗り換えできる路線の表示があるので、
それに沿って歩いていくだけ。
目的地に到着したら Salida の表示に従って、
自動もしくはレバーを押して改札を出る。
路線がたくさんあって一見複雑そうだけど、
それぞれの線が枝分かれしていないので意外にわかりやすい。
ツーリスト・トラベル・パス
トランスポート・カードではなくて、
ツーリスト・トラベル・パスというものもある。
こちらは1.2.3.4.5.7日券があって、
有効期間中なら地下鉄Aゾーンと市バスとセルカニアスのゾーン0・A とML1が乗り放題。
空港から地下鉄で市内まで行くのだったら、
空港までの追加料金も含まれている。
また、
ICカード料金はこちらは無料。
ただ使いまわしはできないから、
2人なら2枚の購入が必要になる。
有効期限が切れると、
1回もしくは10回券をチャージできるカードとしても使える。
Aソーン以外に郊外を含むTゾーン用もあるけど、
郊外に行く予定がないのならAゾーンでOK。
価格は、
今現在は以下の通り。
1 día | 2 día | 3 día | 4 día | 5 día | 7 día |
10.00€ | 17.00€ | 22.50€ | 27.00€ | 32.50€ | 42.00€ |
マドリード・シティー・カード
このツーリスト・トラベル・パスを含んだ、
マドリード・シティー・カードというものもある。
交通カードとして以外にも、
例えば美術館の割引や優先入場などの特典がある。
料金は同じで、
1.2.3.4.5日券が購入できる。
こちらはオンライン購入出来て、
空港のターミナル2にある案内所で受け取ることができる。
空港から市内まで地下鉄で行くなら、
受け取って即乗れるので便利。
どれを買えば良いのか?
実際どのカードが良いのか?
それは1日にどれだけ使うか?次第。
毎日激しく使用するのならツーリスト・トラベル・パスだろうし、
しかも5日までならマドリード・シティー・カードの方が特典もある。
でもそこまで使わないのであれば、
トランスポート・カード10回券で追加チャージする方が良い気がする。
バス
トランスポート・カードの METROBUSTICKET を購入しておけば、
バスにも乗れる。
マドリードのバス(EMT)は240くらいの路線があって、
アプリであとどれくらいで停留所にバスが到着するのか?も確認できる。
もちろん、
道の込み具合で時間通りにはいかない場合がある。
アプリ : emt-madrid
路線が多いから結構わかり難そうだけど、
地下鉄同様でそこまででもない。
インタラクティブ・マップを使えば、
市内を移動するのにどのバス路線を利用すべきかを調べられる。
インタラクティブ・マップ : navegapormadrid.emtmadrid
運行時間はほとんどの路線で平日は6:00-23:30で4~15分間隔、
土・日・祝は7:00-23:00で本数が減少。
シベーレス広場を起点とした、
26ルートある深夜バス(Búhos)もある。
こちらの運行時間は日-金・祝は23:55-4:00で35分間隔、
土・祝前日は23:00-7:00で15~20分間隔。
タクシー
マドリードのタクシーは白い車体で、
フロント・ドアに赤い斜めのラインとマドリード市の紋章が入っている。
車体上のランプが緑なのが、
空車の目印。
タクシーの他に Uber や Cabify もあるけど、
割高だしいちいちアプリで呼ばなくてはならない手間がある。
タクシーならその場で手を挙げて止めれば良いだけだし、
タクシー乗り場があればそこから乗れば良い。
もちろんホテルなどに迎えに来てもらうんだったら、
レセプションに頼めば良い。
ちなみにドアは自動ではなく自分で開け閉め、
スーツケース等の荷物があれば自分で入れる。
シートベルトは、
していないと本人が罰金対象なので必須となる。
料金
支払いは現金(20€以下のお札で)か、
クレジット・カードかデビット・カード。
料金については、
2025年最新が以下。
初乗り料金 | ・月~金 7:00-21:00: 2.55€ ・土・日・祝・平日7:00-21:00以外: 3.20€ ※アトーチャ、チャマルティン駅、 バス・ターミナル(メンデス・アルバロ、アベニーダ・デ・アメリカ)、 ファン・カルロス1世公園(見本市会場:IFEMA) からは1.45kmまでだと常に7.50€で越えれば通常と同じ |
1km毎の料金 | ・月~金 7:00-21:00: 1.35€ ・土・日・祝・平日7:00-21:00以外: 1.50€ |
アプリ : Free Now
シェアサイクル
マドリードには BiciMAD という、
自転車シェアの公共システムがある。
7,500 台のカナダ製の電動自転車と、
611のステーションが市内21地区に分散している。
レンタサイクルだと借りた場所に戻さないとならないけど、
シェアサイクルは基本この611のステーションのどこに戻してもOK。
価格も30分まで0.05€だから、
地下鉄の1/3くらいだ。
自転車はリサイクルアルミニウムでつくられていて、
電動の3速システムで最高速度は25km/1h。
バッテリーは最大70km近くもつし、
LCDディスプレイで速度とバッテリーの充電レベルがわかる。
光るシグナルを備えたドラムブレーキで、
荷物を入れるバスケットもちゃんとある。
というわけで、
なかなか優れものの自転車なのだ。
利用方法は、
こんな感じ。
ただアプリではなくて、
各ステーションのトーテムでカード購入もできるはず。
- Step1アプリをダウンロード
- Step2アカウント登録
Date de alta(登録)クリック
メールアドレスとパスワード入力
Aceptar Condiciones(利用規約同意)クリック
法定年齢に達していることを示す最初の条項を確認して再度同意
Continuar(続ける)クリックして電話番号入力して Enviar(送信)
確認の5桁コードと Activar tu cuenta(アカウント有効化)メールが届く
完了後アプリに戻り設定メールアドレスとパスワードでログイン
法定年齢確認の生年月日、身分証明書(パスポート)・氏名入力
クレジットカード詳細入力後 Si, confirmo el pago(支払い確認)クリック
支払い方法確認のための2セント一時的請求を検証しアプリに戻って続行
1カ月定額料金のオプション提示には Ahora no, gracias (今は結構)クリック
最後にホーム画面に戻るをクリック - Step3利用可能なステーションと自転車を地図で確認
緑: 乗車率が低い
青: 乗車率は半々
赤: 乗車率が高い
灰: 動作していない - Step4ステーションに行って自転車を選ぶ
QRコード・NFC・後輪横のナンバープレートを手動入力して自転車ロック解除
あとは乗るだけ - Step5自転車を返却する
返却したいステーションで緑のライトが点灯して正しく設置されたことを確認
料金は、
現在2つのパターンがある。
従量制 | 使用量に基づいて支払い 乗車時間が最初の30分までは0.50€ 次の30分は0.50€追加料金 乗車時間が1時間を超える場合30分まで3€ |
月額定額料金 | 月額10€ 最大30分間無制限無料 次の30分は0.50€追加料金 乗車時間が1時間を超える場合30分まで3€ |
BiciMAD : Mapa
これはなかなか便利なんだけど、
自転車で走る場所にちょっと問題あり。
当然道路の端かと思いきや、
多車線道路だと一番右側がバスとタクシーレーンで右から二番目が自転車走行レーンなのだ。
これだと車両に挟まれて走ることになるわけで、
ちょっと怖いかもしれない。
更に専用レーンではないので普通に車も走っているわけで、
やはり怖いかもしれないので利用するかどうか?は現地で実際に見てから考えたい。
ちなみにバルセロナにも同じようなシステムがあるけれど、
こちらは残念ながら観光客は使えない。
移動が多くなるバルセロナこそ使えると良いのにと思うんだけど、
そういう決まりだから仕方がない
というわけで…
マドリード市内での移動方法はいろいろあって、
地下鉄・バス・タクシー・シェアサイクルなどがある。
それぞれの具体的な利用方法や料金や情報のリンク先、
トランスポート・カードの購入方法やBiciMADのアプリ登録方法なども一緒に調べてみた。
それぞれを上手に活用して、
無駄のない移動をしたいものだ。
Comment Feel Free